舞台「ギリシャ神話劇場 神々と人々の日々」 馬場良馬&杉本陣 インタビュー

左:馬場良馬 右:杉本陣

ちょっと変わったギリシャの神々が大暴れ!?

 

エロス、イカロス、テセウス、ヘラクレス……ギリシャ神話に登場する神々や勇者たちのエピソードをシュールなギャグ漫画で綴る『ギリシャ神話劇場 神々と人々の日々』(増田こうすけ/集英社)がTVドラマ&舞台化! ドラマは4月よりTOKYO MXほかにて放送スタートしている。 エロス役の馬場良馬、イカロス役の杉本陣に、ドラマの撮影から振り返ってもらった。

馬場「2チームに分かれて常に撮影している状態だったので、濃厚で目まぐるしい日々でした。最終的にはギリシャ神話だけど〝悟り〟を開けるくらいに強くなった気がします(笑)」

杉本「衣裳が布1枚だったので、ロケは震えながら。でも撮影が始まったら集中して臨めました。海辺の場面が最後の撮影だったのですが、終わったときにはいろんな感情がこみ上げてきました」

馬場「2月の海辺を、じんたん(杉本)とふたりでキャッキャしながら駆け回りました(笑)。撮影は大変でしたがそれ以上に楽しくて、みんなで力を合わせて乗り切った感が強いです。その絆を持って舞台に取り組めるのがありがたいですね。試行錯誤しながらも1シーンずつ丁寧に撮ってきたので、満を持して舞台に臨めると思います」

ギリシャ神話の物語は分かりやすく、神々の人間臭さに親近感を覚える場面も多い。原作はそこに作者・増田こうすけの「神業ギャグ」が炸裂しており、クセになる味わいだ。

杉本「登場人物のやっていることがとにかくおかしい! 読んでいるときにも思わず吹き出してしまうくらいでした」

馬場「このシュールな世界観を演じるのはハードルが高いなと思いましたけど、エロスというキャラクターに関しては素の自分でイケるな、と思いながら読んでいました」


エロスは愛の神で、イカロスはエロスの翼に憧れる無垢な少年。だが本作のキャラクターの掘り下げ方は、ギャグテイストならでは。

馬場「エロスは妄想して一人で喋っていることが多いんですけど、真剣にエロと向き合う。そう、真剣にエロと向き合うことが大事なのかなと思っていました!」

杉本「二度言いましたね(笑)」

杉本は初のドラマ出演。「出演する前と後では、自分が変わった気がする」と明かす。

杉本「イカロスはツッコミなのですが、僕自身はボケのタイプなのでそれも初挑戦でした。でもダイダロス役のオラキオさんが本当に面白かったので、自然にツッコミできました!」

馬場 「すごい顔でリアクションするシーンもあるので、キレイなじんたんを崩しちゃっていいのかな?と親心で心配していたんです。それが全力でやりこなしていて! 役者魂を感じました」


舞台版の脚本・演出を担当するのは、なるせゆうせい。原作者の代表作である『増田こうすけ劇場ギャグマンガ日和』の舞台版も手掛けており、期待がかかる。

杉本 「舞台では、ドラマ版の面白さを生の楽しさとしてお届けできると思います。ぜひ見に来てください!」

馬場 「見どころは、エロスの翼を駆使したフライング!……は、無いと思いますが(笑)。個性あふれる役者陣が、それ以上に個性豊かなキャラクターを演じて暴れまわります。ぜひ楽しみにしていてください」

 

インタビュー・文/片桐ユウ
Photo/篠塚ようこ

 

※構成/月刊ローチケ編集部 4月15日号より転載
※写真は本誌とは異なります

掲載誌面:月刊ローチケは毎月15日発行(無料)
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【プロフィール】
馬場良馬
■ババ リョウマ ’08年、ドラマ「東京ゴーストトリップ」で本格的俳優デビューをする。’12年~放送のスーパー戦隊シリーズ「特命戦隊ゴーバスターズ」のブルーバスター/岩崎リュウジ役として出演以降、多くの映画、舞台、ドラマに出演している。

杉本陣
■スギモト ジン ’98年、静岡県出身。次世代ダンス&ボーカルグループ「VOYZ BOY」のメンバー。音楽、舞台共に精力的に活動中。