バットマンシリーズ日本初の大迫力エンターテイメント・ショー「ニンジャバットマン ザ・ショー」公開ゲネプロレポート


「ニンジャバットマン ザ・ショー」が11月6日(土)に東京・池袋のTheater Mixaにてついに開幕する。開幕に先駆け、公開ゲネプロが行われ、滝川広大(バットマン)、なだぎ武(ジョーカー)、室田瑞希(ハーレイクイン)、安納サオリ(キャットウーマン)らが出演する「夜-YORU-チーム」が出演し、囲み取材も行われた。

「ニンジャバットマン」は、バットマンのキャラクターたちが日本の戦国時代に現れるという、日本制作の異色アニメーション映画。この映画をもとに、2.5次元作品を得意とするOffice ENDLESSと、DCコミックス、ワーナー・ブラザースが集結し、日本初となるバットマンのエンタテインメント・ショーを実現させる。

物語の舞台となるのは、もちろん日本の戦国時代。ゴッサムシティを守っていたバットマンは、謎の兵器ゴリラ・グロッドの暴走に巻き込まれ、目が覚めると日本にタイムスリップしていた。そんなバットマンのもとに現れたキャットウーマンから、ゴリラ・グロッドの力でヴィランが戦国大名に成り代わっており、宿敵ジョーカーがその頂点で悪政の限りを尽くしているという話を聞かされたバットマン。大きく変えられようとしている日本と世界の歴史を、バットマンらは阻止できるのか――。


冒頭から、キャットウーマンやハーレイクイン、ジョーカー兵らが現れて激しいバトルを展開。ジョーカーも加わり、ド派手なアクションで一気にニンジャバットマンの世界に惹き込んでいく。そして、少し遅れてバットマンが爆音とともに現れ、ジョーカー兵らをなぎ倒し、二刀流の力強い殺陣姿は圧巻だ。また、舞台中央に大きな月が浮かんでいるが、その月を背に現れるバットマンをはじめとしたキャラクターが実にカッコいい。一枚絵のような日本的な美しさが感じられ、目を奪われてしまった。

舞台セットは、プロジェクションマッピングによって極彩色に彩られ、時に駆け抜けていく木立の流れに、時に燃え盛る炎に、時にネオンのような眩しさにと、視覚的にも大いに楽しませてくれる。ラップなどヒップホップ調のサウンドもズシンと体に響いて、殺陣やアクションによる興奮をより盛り立ててくれるようだ。

本作は、解説的に挿入されるコメント以外はほぼセリフのないノンバーバルなアクションショーのため、キャラクターの個性や感情は、演者の動きによってのみ表現される。それでも、バットマンの重厚な立ち姿からは、日本の武士道のような精神を感じさせられるし、ジョーカーの狂気的な欲望を十二分に感じられた。もちろん、キャットウーマンの妖艶なセクシーさや、ハーレイクインの奔放なキュートさにも要注目だ。バットマンファンはもちろんのこと、アクションや殺陣など視覚的な面白さが満載なので、バットマンを知らない子どもでも存分に楽しめ、新たなバットマンファンを生み出すような作品に仕上げられていた。公演は、ゲネプロが行われた「夜-YORU-」のほか、「黒-KURO-」「闇-YAMI-」「影-KAGE-」と4チーム体制で行われる。各チームの違いも気になるところだ。

ゲネプロ後の囲み取材で、バットマン役の滝川は「いよいよ開幕できるんだ、という気持ち。全力の気持ちを込めて舞台に立っているので、ぜひ応援のほどをよろしくお願いします」と意気込んだ。

MCの「もし、出演者同士で戦ったら誰が一番強いと思う?」という質問には、室田がいの一番に「絶対に広大さん!」と発言。「稽古中のアクションのシーンとかで広大さんがドシンと構えていて、この人に任せれば大丈夫なのをみんな知っている。本当に心強い部分も有りますし、本当に戦ったら負けちゃう」と、その力強さに太鼓判を押した。

それを受けて、滝川は「戦う部分で強いなと思っては頂けると思うんですけど、バットマンと僕が凄く似ていると思っているところは気持ちが情に流されやすいところ」と自己分析。「今作のバットマンをやる上で、本当に色んな作品を見たんですけど、ジョーカーに対する思いとかが、過去の生い立ちの部分とかから情が出て来てしまうと、ステージにで『うわぁ、斬りたくない』という部分が出て来ちゃうんです。そういう弱さもありますね」と、バットマンが持つ強さと弱さを解説した。これには、アメコミファンのなだぎも「強くて心優しい。本当にヒーローやね。バットマンをやる為に生まれて来たような男や」としみじみ感じ言っていた。

安納に質問が向けられると「えーっ…誰が強いかですか?」と戸惑いつつ、「あるシーンでバットマンに助けてもらう場面があるんですけど、いつかプロレスの技で受け止めて貰おうかな」と現役プロレスラーらしくコメント。これになだぎが「階段から落ちて来るシーンでミル・マスカラスみたいにプランチャ系の受け止めの仕方を…ネタが古いですね(笑)」とチャチャを入れつつ、「でも安納サオリは時折女子を見せるんですよ!」と暴露。「稽古中に階段落ちの所で広大が後ろから抱きかかえた時に『キャ〜〜!』言うてましたからね。急に女子を出すという乙女です」と明かすと、焦った安納が「はい、もうやめてーー! 次行きましょう(笑)」と受け流していた。

また、バットマンの良き相棒ロビンの作中での魅力についてMCから聞かれると、なだぎは「そもそもロビンというキャラクターは、バットマンの相棒ということで定着していますけど、それが時代劇風になるとどうなるのかなという期待感が(みなさんに)あると思います」と、アメコミファンに寄り添った思いを吐露。「見た感じが、ロビンは特に『え?これロビン?』という感じだと思うので、そのファニーな感じも楽しんでいただけたら。あと、技がすごいですよね。そして普段のバットマンはサイドキックがロビン一人なんですよ。今回は色んなロビンがいるのでチームワークのバットマンたちを見て頂けると楽しいんじゃないかな」とコメントした。

滝川は「ロビンも2人日替わりでいらっしゃって、それぞれ特徴が全然違う。こっちのロビンを観たらあっちのロビンを観てみたいと思いますし、ナイトウィングやレッドロビンといった、そのキャラクターやその人物が存在するからこそいろんな感情が芽生える作品になっています。僕はロビンしか関わることが出来ないんですけど、そのロビンが去っていく姿だったりというのがバットマンのいろんな感情を引き出す。素晴らしいことになっているので、ほんとに感謝しかないですね」と、支えてくれる存在の大きさを感じているようだった。

そのほか、各人のコメントは以下のとおり。

 

滝川広大(バットマン)コメント

「世界級のダンスやアクロバットがこんなに身近で観られる機会はなかなかない。いろんなジャンルのダンスが観られるショーになっていると思います。今日も2回、通し稽古をしたんですが、この甲冑や衣装の重さに加え、覚悟の重さを感じる作品。その重圧に負けじと気持ちを強くするというのが、一番大切な部分だと思って臨んでいます。本当に、いよいよ開幕できるんだという気持ちがすごくあります。いろんな方々に観ていただいて、いろんな感情を抱いて、これを観て明日も頑張れるという作品になれるように、自分たちも全力の気持ちを込めて舞台に立っています。初日から千穐楽まで無事駆け抜けられるよう頑張っていきますのでぜひ、応援の程よろしくお願いいたします」

 

なだぎ武(バットマン)コメント

「観ていただくとわかると思うんですが、最後の立ち回りはもうほとんど意識がない(笑)。酸欠でほぼ意識がない状態でやってるんです。ある意味、自分との闘いです。僕はアメコミ好きなので、アメコミ好きな方が観て、どう評価してくれるのかなというのは興味があります。4チーム体制がありまして、それぞれ本当に色が違う。その中でも我々(夜-YORU-)は、一番バラエティに富んでいる。舞台俳優がいて、プロレスラーがいて、お笑い芸人がいて、そしてアイドルがいる。いい意味で型に嵌らない、多少脱線してもこのチームなら大丈夫という安心感がある。楽しみながらやらせてもらっています。ほかチームは、アクションが得意、アクロバットが得意、といった色があって、アクションが得意なチームはジョーカーがぴょんぴょん飛び跳ねてる(笑)。ほかはどんなだろう、って観たくなると思うので、ぜひコンプリートしてください」

 

安納サオリ(キャットウーマン)コメント

「私たちのチームをもちろん観てほしいけど、ほかのチームもすごい。全チーム観ていますが、それぞれの良さがあって、感動する。あと、ジョーカー兵や蝙蝠衆もすごいんです。彼らがいないとこの舞台は成り立っていないと思うので、そこもぜひ観ていただきたいな。観に来てくださる方は一体あの映画をどんな風に舞台にしているんだろうと、ドキドキしていらっしゃると思うんですね。でもそのドキドキをワクワクに変えてみせたいなと思っています。フラッと遊びに来るような感じでTheater Mixaに来ていただけたらと思います!」

 

室田瑞希(ハーレイクイン)コメント

「私はそんなにたくさん歌っている場面はないんですが、セリフの部分で少し参加しているので、私のかわいいハーレイの声をちょっとだけでも注目してもらえたら。すごくビックリしたのが、ダンスやアクションといったパフォーマンスと一緒に、後ろに映し出される映像も楽しめる作品になっているんです。座席前方で観ても私たちの表情を楽しめるし、後方で観ても一体感を楽しめるので、どの席にいても楽しめます! いろんな方に観てほしいなと思います」

あらすじ

現代の犯罪都市ゴッサム・シティの悪党たちがタイムスリップし、群雄割拠する戦国時代の日本。戦国大名となった悪党たちがこのまま自由に暴れ続ければ、日本だけでなく世界の歴史すらも変わってしまう!絶望的な乱世で、現代テクノロジーからも切り離されてしまったバットマンは世紀の歴史改変を阻止することができるのか?
日本と世界の歴史を賭けて、時空を超えた壮大な戦が幕を開ける!

 

取材・文/宮崎新之

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