ドラマチックライブステージ『アイドルマスター SideM』加藤良輔、澁木 稜、宮田龍平 インタビュー

“理由(ワケ)あって、アイドル!”をコンセプトに、『アイドルマスター』シリーズ初の男性アイドルプロデュースゲーム『アイドルマスター SideM』が、初めて舞台化される。アプリゲーム『アイドルマスター SideM GROWING STARS』(通称サイスタ)を原作に、舞台オリジナルストーリーで展開し、俳優としても活躍する荒木宏文が初めて単独演出を手掛ける。

本作に、アイドルユニット「DRAMATIC STARS」のメンバーとして出演することになった加藤良輔、澁木 稜、宮田龍平の3人は、どのように物語に挑んでいくのだろうか。話を聞いた。

 

 

――まずは、ご自身の役どころの印象を教えてください。

 

加藤 天道 輝は割と年齢が上の方なんですが、僕自身も今回の舞台メンバー全員が揃った中でも年齢が上の方なので、ユニットの中でのポジション的にも引っ張っていけるような存在になれたらと思います。元弁護士なので、ちょっとクレバーな感じかな?そういうところも出していけたらと思います。

 

澁木 桜庭 薫は元外科医で結構クールな感じですが、自分の中には熱い気持ちを持っているんです。そのギャップの部分、たまにみえる熱さにはこだわっていきたいですね。というか、外科医からアイドルって、考えてみるとすごい設定ですよね(笑)。元外科医だからなのか、細かいところにもよく気づくし、影のリーダー的な感じかな。

 

宮田 柏木 翼は、元パイロットで、高学歴というか育ちの良さがバックボーンにあるんです。だからか、周囲に対して物腰が柔らかい感じがあって、品の良さは崩さずに大切にしたい。あと、実は僕のおじいちゃんもパイロットだったんですよ。世界中を飛び回っているイメージだったので、そういうイメージも役に活かせたらと思います。

 

――稽古ももう間もなく始まるそうですね。

宮田 本当に、楽しみしかないです! 早くやりたいし、曲もどんなふうになるかすごく楽しみにしています。

 

桜庭 歌はずっと歌っていたんですが、実はダンスが苦手で…。俳優を始めるまでダンスはやったことがなかったので、ちょっとドキドキしてます。

 

加藤 やっぱり歌って踊っていると楽しいですね。テンションが上がります。この業界に入る前から、自然と体が動いちゃうようなタイプでしたから(笑)。

 

――アイドルらしく振舞うコツはどんなところだと思いますか?

加藤 アイドルって、やっぱりキラキラしていますよね。常にキラキラ。そこは時に陰の部分も表現する役者とはちょっと違う感じがします。ステージに立っているときは100%の元気を与えないといけないし、観ているお客さんに勇気を与えられる存在じゃなきゃいけない。そのためには、やっぱり笑顔ですよね。僕らが楽しんで笑っていれば、お客さんにも笑ってもらえる。その裏には絶対苦労もあるけれど、それをみんなで乗り越えた先で、本当の笑顔を届けることができたら、みんなに幸せを与えられるんじゃないかな。

 

澁木 お客さんとの距離感は、近くありたいですね。実際の距離じゃなく、心の距離感。ライブ中は、お客さんと繋がっていたい。そういう気持ちはあります。僕はバンドをやっていたんですけど、ライブでお客さんとの距離の近さを感じられるとすごく嬉しいし、その空間を共有できている感覚になる。お客さんとの一体感、みんなで作り上げるものという感覚は持っていたいです。

 

宮田 加藤さんと近いんですが、やっぱりキラキラは大事ですよね。そして、心の距離は近いけど、スター性というか、観客側から見たときの圧倒的な存在感や輝きも必要だと思うんです。そういうスター性をしっかりと出していけたらいいな、と思っています!

 

――俳優とアイドルは違う感じがする?

澁木 存在としてはちょっと違うんじゃないかな。近しいところはあるんだけど、厳密にいうと少し違うように思います。役者はこう、ちょっと嫌味を見せてもいいというか…アイドルはやっぱり常にキラキラしてほしいと思いますね。

 

加藤 役者は台本があって、スタッフさんがいて、出来上がっていくもの。もちろんアイドルもそうなんだけど、その前に自分たちの世界観を自分たちでしっかりと持っていないといけない。そこがちょっと違うところなんじゃないかな。

 

宮田 根本は役者もある意味、アイドルではあるんだと思います。常に憧れられる存在というか、そういうものでありたいですね。

 

――自分自身の注目ポイントや見どころを教えてください!

 

澁木 薫はけっこう冷静なんだけど、熱いものを内に持っている男なので、ところどころでそれが見えてくると思うんです。そこはぜひ注目して見ていてほしいですね。

 

宮田 翼は周りに対して気を遣う人なんですよね。大型犬、なんてよく言われているので、人懐っこい感じというか、そういう雰囲気をしっかり出していきたいと思いますので、そこを楽しんでほしいです。

 

加藤 僕は役柄的にギャグをすごく言うんですよ。あんまりそれに引かないでほしいです(笑)。こういうご時世なので声を出して笑えないかもしれないけれど、目だけはニコニコしていてほしいです。ぜひ、オーバーリアクションでお願いします!

 

――これから稽古で大変忙しくなるかと思います。稽古を頑張るためのルーティンやオフの過ごし方などはありますか?

 

宮田 稽古に入ると、やっぱりオフの時間でも考えちゃいますね。お風呂に入ったり、部屋でくつろいでいたりしていても、結構抜けずに頭のどこかで考えているので、気持ち的にはオフじゃない(笑)。

 

澁木 稽古期間ってお腹すきません? 普段頭使っていないんで、めっちゃエネルギー使っているんだと思います(笑)。…ちょっと太ります。普段、甘いものとかあんまり食べないんですけど、稽古の時は欲しくなるんですよね。

 

加藤 でも結局動くから、痩せるんじゃない? 俺は稽古期間に限らず、オフの時はサウナによく行きます。とりあえず1回汗を出して、その間にもちょっと仕事のことを考えたりして…そうやって耐えながら考えている間が、一番研ぎ澄まされている感じがするんですよね。サウナと水風呂を3ターンくらいして、その後、何も考えずに爆睡するのが僕のルーティンですね。

 

――それぞれの過ごし方で稽古を頑張っていただければと思います! 最後に公演を楽しみにしているファンにメッセージをお願いします

宮田 今回、初舞台化ということで、普段演劇をご覧にならない方もたくさんいらっしゃると思います。役者たちが作るSideMを楽しみにしていただきたいと思います。

 

澁木 舞台オリジナルストーリーも描かれるので、アプリゲームともアニメともまた違ったSideMをお届けできると思います。ファンの方々もすごく新鮮な気持ちで観ていただけるはず。精いっぱい役を演じて、世界観を作っていきたいと思います!

 

加藤 キャストはそれぞれ、選ばれてこの場に来ているので、思いっきりこの世界に飛び込んでいこうと思っています。初舞台化なので、お客さんも含め「どんな感じだろう?」って考えていらっしゃるんじゃないかと思うんですけど、期待に応えられるように、それをさらに超えていけるように…最高の時間を過ごせるようにします! 夢のような時間を提供できるよう、キラキラ輝いていきますよ!!

 

――楽しみにしています! 本日はありがとうございました

 

 

ライター:宮崎新之カメラマン:村上宗一郎