荒川弘が描くダークファンタジーコミックの金字塔がついに舞台化!舞台『鋼の錬金術師』2023年3月大阪・東京にて上演決定!!

©荒川弘/ SQUARE ENIX ・舞台「鋼の錬金術師」製作委員会

荒川弘が描くダークファンタジーコミックの金字塔『鋼の錬金術師』が初舞台化され、2023年3月に大阪・東京での上演が決定した。

2001年から2010年まで月刊「少年ガンガン」スクウェア・エニックス刊にて連載され、日本漫画界における歴史的名作となった荒川弘の代表作「鋼の錬金術師」。『ハガレン』の愛称で親しまれ、錬金術を用いたバトルアクション、歴史や国家をまたにかけた壮大かつ緻密なストーリー、生き生きと描かれる個性豊かで魅力的な登場人物たちの姿に、老若男女問わず今もなお絶大な人気を博している。
コミックスは全世界シリーズ累計部数 8,000 万部を超え、テレビアニメ、アニメ映画、ゲーム、実写映画と数々のメ
ディアミックスを繰り広げ、 2022年夏には新作スマートフォンゲームがリリースされるなど作品の展開はとどまるところを知らない。この連載20周年を迎えた同年、「鋼の錬金術師」の新たな展開として舞台化が決定した。
脚本・演出には、ミュージカルからストレートプレイまで様々な作品を手掛け、情熱的な演出、若手俳優の育成と、
近年演劇界を牽引する存在である石丸さち子を迎えるほか、多様なジャンルのエンターテイメントで活躍するクリエ
イターとキャストが集結した。

エルリック兄弟役は、 4 か月に渡るオーディションによってキャスティングされた3名の俳優に決定。主演であるエドワード・エルリック役は、困難に立ち向かい逞しく生き抜くエドワードの素質を持つ、一色洋平・廣野凌大の2人が抜擢され、アルフォンス・エルリック役は、2人のエドワード像を真摯に受け止め、優しくも繊細な弟の姿を見事に体現した眞嶋秀斗が演じる。
生身の人間が目の前で繰り広げる芝居、心を揺さぶる歌と音楽、世界観にこだわり舞台ならではの技法を用いた演出。劇場という空間で、『鋼の錬金術師』の新たな扉が開く。

そしてこの発表に際して、本舞台の脚本と演出を務める石丸さち子と、主人公 エドワード・エルリックをWキャストで演じる、一色洋平と廣野凌大からのコメントが届いた。

石丸さち子(脚本・演出)  コメント
少年期に、喪った母への想いで禁忌を犯し、拭えない罪に苦しみながら、直向きに闘う旅を続けるエルリック兄弟。苛酷な運命を背負いながらも、彼らの旅のもたらす爽快感、笑顔、どんな絶望の中にあっても希望を見いだす人間力 。「鋼の錬金術師」は、世界の名だたるジュブナイル小説に匹敵する、少年の自立と成長を独創的な設定で描いた名作です。そのすべてを生み出した荒川弘先生への大きな敬意が、この冒険に乗り出すわたしの背を押してくれました。オーディションで、素晴らしいエド二人に出会いました。全く違う個性だからこそ、エドの魅力を多面的に炙り出し、平面から躍動感を持って飛び出してくれることでしょう。アルの造形の素晴らしさには、その中に生きる魂の生命力を感じて頂けると確信しています。
生の舞台ならではの、キャラクターと俳優の個性の融合、アクションや錬金術の迫力。少年の心の機微を描く繊細さ。ドラマを扇情的にも抒情的にも際立たせる生バンドの演奏と歌。……と、わたしの中ではすでにハガレンの世界が立ち上がってきました。
原作ファン、2.5 次元舞台のファン、ひいては舞台芸術を愛する方々、すべてに訴える作品にしようと、出演者も様々な出自の方に集まっていただきました。その仲間たちと、常識にとらわれず、伸び伸びと、ハガレンの世界を立ち上げていこうと思います。
旅のはじまりを報せる汽笛が響き、開演するこのドラマ。お客様が、エドとアルの旅に寄り添い、ともに旅をして、心の底から感動できる時間を創ります。どうぞご期待ください。

一色洋平(エドワード・エルリック 役) コメント
小学生の頃、漫画交換が流行りました。自分のオススメ漫画を貸す代わりに、相手からも借りる。大親友が貸してくれた一冊、それが「鋼の錬金術師」でした。以来、その親友との「戦いごっこ」で、僕は幾度となく「エドワード・エルリック」を演じてきました。手が真っ赤になるほど錬成のポーズで両手を合わせ、地面に手をついては「いま岩の壁作ったから!もうこっちに来れないようにしたかんな!」と。彼と二人、学校の至る所で錬成をしました。俳優も錬金術師のような一面があるように思えます。「自身の経験」と「共演者から貰うもの」、そして最大の武器である「想像力」でもって「芝居」を錬成する。原作を長年愛され、もはやご自身の一部分となっているあなたへ。これを機に一巻の一ページ目を開いて下さるあなたへ。そして、あの頃僕と同じように校庭をエドとして駆けずり回ったあなたへ。舞台 『鋼の錬金術師』 チームは、そんなあなたと絆で繋がれる一作を錬成すべく旅を始めます。

廣野凌大(エドワード・エルリック 役) コメント
はじめまして。この度エドワード・エルリック役を務めさせていただきます、廣野凌大と申します。まずはエドを演じられることを幸せに思っています。同時に、皆様に本当に愛されている「鋼の錬金術師」を主演として背負わせていただく責任も重く感じております。演じるからには、皆様に「鋼の錬金術師」の世界を体験して色々な感情を受け取っていただきたいので、役者一同、誠心誠意キャラクターと向き合い、一人の人間として、エド、そして作品の魅力を深められるよう頑張ります。製作発表会でもお伝えしましたが、僕の命と等価交換で、文字通り命を燃やして作品に取り組んでまいりますので、応援していただけますと幸いです。

満を持しての初舞台化となり、期待は高まる一方の舞台『鋼の錬金術師』。今後発表されるであろう公演の最新情報から目が離せない!!