☆上演中☆ミュージカル『薄桜鬼 真改』山南敬助 篇│ゲネプロレポート・舞台写真・オフィシャル会見キャストコメントを公開!

©アイディアファクトリー・デザインファクトリー/ミュージカル 『薄桜鬼』 製作委員会

シリーズ累計100万本を超える大人気ゲーム『薄桜鬼』を原作としたミュージカル『薄桜鬼』。4月8日(土)、その16作目となるミュージカル『薄桜鬼 真改』山南敬助 篇が、東京・シアター1010にて遂に開幕した。

その開幕に先駆けて行われたゲネプロのレポート、およびオフィシャル会見でのキャストコメントが舞台写真と共に到着!

ゲネプロレポート

舞台上がカッと赤く照らされた刹那、次に目に飛び込んできたのは苦悶の表情で床を這いずる山南の姿だったミュージカル『薄桜鬼 真改』山南敬助 篇、シリーズ初上演のエピソードは、そんなダークファンタジーテイストに満ちた衝撃的な幕開けに。

山南を演じるのは同役で長くシリーズを支えてきた輝馬。新選組の中ではいち早く羅刹となり望まぬ形で集団からはみ出しながらも自分だけのやり方で「誠」を貫いてきた山南は、これまではどちらかというと狂気を強く滲ませるキャラクター造形だった。しかし本作では圧倒的な歌唱力と抑制の効いた感情、そして深い愛情とほとばしる情熱と信念とを内包した山南として、誰よりも真っ直ぐに、そしてスタイリッシュに魅せていく。そんな山南を誰よりも理解し、決して見失うことなくしなやかな愛情で鼓舞し続ける雪村千鶴を演じるのは青木志穏。輝馬のハイトーンと青木の澄んだ歌声が奏でる“愛の歌”の美しさも眩しかった。

新選組の活躍の裏で暗躍していた山南が主軸なだけに、千鶴と生き別れの双子の兄・南雲薫(星元裕月)との因縁、山南と藤堂平助(樋口裕太)との友情の深さ、羅刹に対して抱く土方歳三(久保田秀敏)の思いなどにフォーカスしたストーリー展開はこれまでの「薄ミュ」とは異質な面白さ。羅刹という存在自体への興味も含め、「あの物語の裏でこんなことが起こっていたとは!」という驚きと納得の連続で、改めて『薄桜鬼』というドラマの持つ多面的な魅力を味わわせてもらった。

劇中に繰り返し浮き上がる「光」と「闇」というキーワードは言葉としても心に刺さってくるが、ほぼ転換のない戦乱後の廃墟のようなセットをあらゆる場面に見せていくコントラストの効いた照明や色のインパクトといった“視覚”からも強く印象づけられたように思う。序盤からずっと続いていた心臓音にも似た重低音のビートと、そのサウンドに急き立てられるようなスピード感で新選組を取り巻く“事件”を次々に描写していた1幕と、多くのキャラクターの心情に寄り添いながら丁寧にドラマを紡いで行った2幕という構成も鮮やか(ステージから客席へとつながる階段も多用され、客席を巻き込んでの緊張感と臨場感も!)。これは「自分は何者か」という苦悩の果てに揺るぎない「希望」を見つけていく人間の道程の記録。演出家・西田大輔の美学と山南敬助の生き方の美学がマッチした、エッジの効いた空間で味わう“熱”も格別だ。「薄ミュ」史にまたひとつ、勇敢な足跡が刻まれた。

オフィシャル会見キャストコメント

会見写真:左より)藤堂平助役:樋口裕太、土方歳三 役:久保田秀敏、 山南敬助 役:輝馬 、 雪村千鶴 役:青木志穏 、南雲薫 役:星元裕月
©アイディアファクトリー・デザインファクトリー/ミュージカル 『薄桜鬼』 製作委員会

山南敬助役 :輝馬 コメント

これは、今までにないミュージカル『薄桜鬼』 。これまで築いてきた「薄ミュ」にはない、斬新な感覚の作品になればいいなぁと思っています。客観的に見てもすごくおしゃれな舞台で、皆様にもそのおしゃれさを感じていただきたいですし、一方で新選組という人斬り集団の熱量だったり生き様だったりというものも描かれている。相反するものがミックスされているところにも注目していただき、その魅力をぜひ劇場で目で心で耳で確認していただけたら素敵だなと思っています。中でも僕はオープニングが好き。これまでのミュージカル 『薄桜鬼』 が持っていた華やかさとはかけ離れた始まり方、そして、そこから終わりまでこの物語がどう展開していくのか これまで「薄ミュ」を観てきてくださった方はびっくりすると思いますが、「これもまたミュージカル 『薄桜鬼』 なんだ」と思って好きになってくれたら、と。

あと「薄ミュ」は楽しい曲もいっぱいあって、「宴」はやっぱり見どころですよね。過去の公演でもお茶碗やお酒を掲げて踊っていたり、脱いでいる人がいたり(笑)。今回の「宴」も楽しいですよ。稽古場ではやはり僕が愛してやまない近藤勇役の井俣太良さんの、姿が見れるだけで嬉しいと思える存在感、安心感! 大ベテランなのに僕たちと同じ目線に立って楽しんでくださるのがありがたいですし、今回も全体的にとてもいいカンパニーとなっています。スタッフ・キャスト一同が同じ方向を向いて作っている作品の持つパワー、お客様にも感じてもらえたら幸いです。

雪村千鶴役 :青木志穏 コメント

今回、歴史ある「薄ミュ」に参加できることを嬉しく思いますし、個人的にも目標にしていた作品だったので、自分が今この場所に立っていることが本当に不思議な気持ちです。千鶴を通して素敵なキャストの皆さんの魅力がさらに伝わるように精一杯努めていきたいと思います。「薄ミュ」カンパニーは本当に温かく和気あいあいとした雰囲気で、でも集中する時はグッとし集中してインプット・アウトプットを繰り返すことのできる現場。だからこそ私も「返そう」とすごく感じられました。(南雲薫 役:星元)裕月さんとは「この二人だからこそ作れる”双子”ってあるよね」といろんなお話をしながら稽古させていただき、とても心強かったです。よく一緒にいるので近頃は段々言動が重なってきたりして(笑)、いよいよ双子に近づいてきてるかなと思っています。千鶴としては千鶴目線でのそれぞれの隊士との心の通じ合いだったり関係性みたいなところを大切にお届けしたいですね。全体としては歌と共に表現されていたりと豊富な殺陣シーンが本当にものすごくカッコいいので、そこも注目していただけたらと思います。すごく重厚感のある作品になっています。心の奥底に染み込んで積もっていくような、そしてその中からお客さまそれぞれに一筋の光を見つけてもらえるような 。皆様のご観劇、お待ちしております。

土方歳三役 :久保田秀敏 コメント

シリーズ初の「山南敬助篇」。これまであまり表に出なかった山南が実は裏で何を考えていたのか、僕自身、今作で
それが初めてわかりました。彼はこんなふうに僕らのことを思っていてくれたのかと感じさせてくれる、目に見えない絆、仲間と仲間の心の通じ合わせ方みたいなところを楽しんでいただけたら嬉しいですね。また今作は自分がここにいる意味、自分は一体何者なのか というところを皆さんも心の中に置いた上で観ていただけると、ふっと感じるこ
とがあるんじゃないかなと。何のために生きているのか、誰のために生きるのか、そこを照らすいろんな光が物語の
中にあります。大事なキーワードがたくさん散りばめられてもいるので、それらを拾い集めていくと、最後に「あ、こんなメッセージがあったんだ」と気づいていただけるはず。仲間って素晴らしいな、繋がりって素敵だなと思える言葉たちの重さ、偉大さを感じ取ってもらえたらいいですね。「光が当たる裏側には必ず影ができる。そして、光だけが正解なのではく、影にも正解がある 」。今回の作品を通してそんな真実、自分が何者であるのかという問いかけを持って帰っていただければと思います。

藤堂平助役 :樋口裕太 コメント

いよいよ「山南敬助 篇」の幕が開きます。長年一緒にやってきた輝馬くんが山南として座長としてセンターに立っているのをみると、「うわっ!」というすごい感動もあり、嬉しくもあり。共に頑張ってきた仲間だからこそ、自分も最後まで側で支えていければと思います。とはいえ「山南さんが千鶴と 」と思うと、僕としては恥ずかしくて恥ずかしくて(笑)。特に二人が互いに一歩踏み込んだシーンは素敵なので、お客様にはぜひそこにも注目していただけたら。そして平助としては山南との一騎討ちがあります! 真剣な殺し合いのようでもあり楽しんでいるようでもあり。長い付き合いの二人だからこその場面も見どころです。闇の中にも光があり、光の中にも闇がある。その中で人間たちが葛藤して居場所を見つける。そんなメッセージを胸にキャストみんなが同じ方向を見て一本道を走り、それを西田さんがまとめてくださり、輝馬くんが背中で生き様を見せてくれて出来上がった「薄ミュ」。お客様がまだ観たことのないミュージカル 『薄桜鬼』 になっております。応援のほど、よろしく お願いいたします 。

南雲薫役 :星元裕月 コメント

初めてミュージカル『薄桜鬼』 の世界に参加させていただくということですごく緊張していたのですが、皆さん素敵な方ばかりで、初参加の私たち(青木、山崎烝 役:田口司)を温かく迎え入れてくださいました。個人的にはデビュー以来7年ぶりに西田さんとご一緒できたこともすごく嬉しくて。初めましてと再会と ご縁とご縁の巡り合わせ、奇しき縁に未来と感謝を感じながら過ごした現場となりました。南雲薫は9年ぶりに登場するキャラクターでその心情は結構ドロドロとしているんですが、千鶴役の志穏ちゃんともたくさん話し合いをしましたし、信頼感を築きあった私たちだからこそ紡ぎ上げることのできた薫像・千鶴像がお届けできるのではないかと思います。ちなみに私も「宴」のシーンは大好き。自分がシリアスな分、はっちゃけているみんなを音楽に乗りながらいつも袖で見ています(笑)。「宴」はお客さんも一緒に盛り上がってくれたら嬉しいですね。シリーズ初の「山南篇」、お客様の注目度も高いことと思います。その中で南雲薫は悪役 ではあるのかもしれないけれど、この子にはこの子の思いがある。そこをお客様にも感じていただき、共にこの作品に降る桜を、雨を感じていただければと思います。

舞台写真

本公演は、4月16日(日)まで東京・シアター1010での上演後、4月22日(土)、23(日)には大阪・サンケイホールブリーゼにて上演される。こちらのチケットは絶賛販売中!詳細はローチケ(webサイト)を今すぐチェック!