『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』 Rule the Stage《Rep LIVE side D.H》│里中将道 ロングインタビュー

©『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』 Rule the Stage 製作委員会

『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』Rule the Stage(通称ヒプステ)が、ディビジョン単独ライブ『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』Rule the Stage《Rep LIVE》(読み:レぺゼンライブ)を開催。全公演を終えたばかりのシンジュク・ディビジョン“麻天狼”に続き、オオサカ・ディビジョン“どついたれ本舗”、ナゴヤ・ディビジョン“Bad Ass Temple”、イケブクロ・ディビジョン“Buster Bros!!!”も、それぞれ全国三都市で単独ライブを行う。今回、共演者から「熱い男」と太鼓判を押される、オオサカ・ディビジョン“どついたれ本舗”躑躅森 盧笙(つつじもり ろしょう)役の里中将道にインタビューを慣行。ライブへの意気込み、そして、荒牧慶彦(白膠木 簓役)と郷本直也(天谷奴 零役)との心温まるエピソードも語ってもらった。

──間もなく『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』Rule the Stage《Rep LIVE side D.H》が開幕します。現在稽古中とのことですが、今の率直な感想を教えてください

あらためて、オオサカのメンバーだけで単独ライブができるってすごいなと思います。今まで積み重ねてやってきたこともあるので、思い出に残る楽しいライブになるんじゃないかと思っていて、緊張というより、今すごくワクワクしています。まっきーくん(荒牧慶彦)が他の作品でまだ稽古に合流できていないのですが、僕としては、まっきーくんがいない間に、郷本(直也)さんと作れるものを作って、こちらからもフォローできるように努力しているところです。僕的には、流れも分かってきたので、まっきーくんと合わせるのが楽しみですね。

──ご自身で音楽活動は特にはされてないかと思うのですが、ライブパフォーマンスの部分は、何か参考にされたりしているのですか?

特にないですね。その辺りは、今までの経験で培ったものを生かしているという感じです。あと僕は、盧笙を演じている時、自分は本当に盧笙だと思ってやっているので、自分の中で「これが正解だ」と思うことを、自信を持ってやっているというか。だから、今回のライブ公演でも、あまり不安はないかもしれないですね。

──以前、『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』Rule the Stage《どついたれ本舗 VS Buster Bros!!!》(2022年9月~10月)のインタビューで、高野 洸さんと松田昇大さんが、里中さんが荒牧さんに関西弁のイントネーションを教えていたと聞いています

それに関しては、僕がもう生粋の大阪人なので(笑)、歌のイントネーションにしろ、セリフにしろ、よく知っている僕が積極的にいったほうがいいのかなって。やっぱり自分が関西人なので、リアルな関西弁とそうじゃないのってすぐ分かっちゃうんですよ。観てくださる方に、「完全にオオサカの人間やな」と思ってもらいたいという気持ちがあったので、自分から積極的にいきました。今回も、新曲のデモ音源のイントネーションなど、まっきーくんが演じる簓のセリフも僕が一度歌ったものを送ったりしました。僕は普段も関西弁で話しているので、関西弁の役はやっぱりやりやすいんです。どついたれ本舗に欠かせない笑いの要素に関しては他のお二人はベテランなのでお任せしながら、大阪人として提案出来ることは提案させていただいていました。

──ちなみに、荒牧さんとのエピソードで一番記憶に残っているのはどんなことですか?

《どついたれ本舗 VS Buster Bros!!!》の、簓と盧笙がぶつかり合うシーンですね。簓の胸ぐらを掴んでまくしたてる…という場面で、最初は「すみません」と思いながらやっていたんですけど、盧笙として向き合っていると、遠慮がなくなってガッといっちゃうこともあったんです。まっきーくんはそこにしっかり対応してくださったし、他にも、やりすぎたなって時に優しく受け止めて「大丈夫、大丈夫」って、いつも安心させてくれたので、本当にありがたかったです。あと、これまでの公演だと、簓がボケて盧笙がツッコむシーンが毎回あったので、何かしらネタの話をずっとしていて、本当の漫才コンビみたいだなって(笑)。僕は最初、舞台経験がほとんどなかったので、舞台での動きとか立ち位置とか、基本的なところをまっきーくんにたくさん教えていただいていたんですけど、いろいろと分かるようになってきてからは、まっきーくんにも信頼していただきながら、盧笙と簓のやり取りを思い切ってやらせていただいているという感じです。

──おふたりのやり取りは、どこまでが台本で、どこからがアドリブか……と気になっていました(笑)

やっぱり突然出てくるアドリブとかもたくさんありますね。でも僕、そういうものを拾うのも好きだし、それができるのもオオサカの強みというか。むしろハプニングが起きてくれる方が僕としては「お!」って(笑)。僕は、基本的にツッコミで何を言うか決めてなくて、簓が何をボケるかを把握していればなんとかツッコミできるかなって思ってます(笑)。たまに全然違うことを言うこともあるんですけど、それはそれで面白いですね。

──では、郷本さんとのことで思い出に残っていることは?

今はそんなことないと思うんですけど、出会ったばかりの頃は、僕のことをすごく怖がってました。あんな大きいのに。だから、「誰がいうてんねん」ってツッコんでたんですけど(笑)、本当に、あんなに体が大きくてイカついのに、人に対してすごく優しくて、すごく気を遣ってくださる方で、そういう部分が稽古中にも垣間見えるのが、優しいなぁ、可愛いなぁって。大先輩ですけど(笑)。でも、郷本さんがそういう方だったから、僕もすぐに打ち解けられたっていうのもありますし、初めて会ったときも初めてな感覚が一切なくて。今も振り付けとか教えながら、楽しくやっています(笑)。あと、その場のノリで、郷本さんがまっきーくんの代わりに簓をやったりして、それが面白いですね(笑)。

──お話を伺っていると、ゆるやかな空気感を感じるチームですね。里中さんから見て、どんなチームだなと感じますか?

まっきーくんと郷本さんは大先輩なので、お二人に任せていれば大丈夫という絶対的な安心感があります。ベテランのお二人がいて、お笑いのことも分かっているという点でも、僕にとってとてもありがたいですし、そこがこのチームの強みなのかなと思います。前回の《どついたれ本舗 VS Buster Bros!!!》は、盧笙の「簓と対等でありたい」っていう気持ちが強く出た作品でもあったので、今回のライブでは、ひとつの山を乗り越えた感があって。僕自身、お二人と対等な気持ちで堂々といたいし、いつ振られても笑いを取りに行くぞ(笑)みたいな、そんな気持ちでいます。

──そういえば、高野さんと松田さんが、里中さんについて「お芝居がすごく好きで、めちゃくちゃ熱い男」だとおっしゃっていましたが、今回お話を聞いていてすごくよく分かります。役にも通じるところがあるな、と!

自分で言うのも恥ずかしいんですけど、本当に僕、すぐに熱くなっちゃうんですよ(笑)。お芝居も大好きですし、だから、そういうふうに言ってもらえているのが嬉しいですね。僕、盧笙と一緒だなって思うところがいっぱいあって。大阪出身で熱いやつで、身長もほぼ一緒。自分と似ているなと思いますし、盧笙に影響されて得た性格もあるなって。一番似ているのは、曲がったことが嫌いなところ。僕も、人間って真っ直ぐ生きていかなあかんなってずっと思っていて、人が困っていたら助けるし、周りの人たちのやることを応援していきたいし。ありがたいくらい運命的なキャラクターと出会うことができたなと思っています。

──里中さんが演じる熱い盧笙が今回のステージでも観られそうですね。『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』 Rule the Stage《Rep LIVE side D.H》の見どころは?

ファンの方も驚くような新曲がありますし、僕自身、それを盧笙ファンの方に届けられるのが嬉しいです。この3人が普通にただただ歌って踊るライブで終わることはないので、どこかに絶対笑いがあって、簓がボケて盧笙がツッコんで、おっさんがなんかやって(笑)。そんなことが常にありながら進んで行くライブになると思います。面白くて、かっこよくて、ギャップが魅力的な大人の3人。他のチームにはない世界観が広がっているオオサカ・ディビジョン“どついたれ本舗”のライブを、早くみなさんに届けたいです。

──では、公演に対する意気込み&メッセージもお願いします

他のチームもそうですが、こうして単独ライブをさせていただけるなんて、本当にすごく嬉しいことなので、どの会場もドッカンドッカン笑いを生んでいきたいです。今回は声出しもできるということなので、今まで声が出せなかった分、存分に声張り上げて楽しんでもらって、腹の底から笑ってもらって、みなさんにとってすごく楽しい時間になるように、僕たちも一生懸命全力で頑張りますので、ぜひ楽しみにしていてください。ヒプステに出演してから初めての声出しOKで、本当のエンタメを体感できる感じもあって、僕としてもそれが本当に楽しみです。しかも、オオサカ・ディビジョン“どついたれ本舗”で、僕自身も大阪出身で、大阪でもライブができるっていうのはこれほど嬉しいことはないですね。

──最後に「ローソン」と聞いて思い浮かぶ商品があれば教えていただけますか?

『からあげクン レッド』ですね。『からあげクン』はレッド派。辛いものが大好きなので、こればっかり食べています。基本的に唐揚げはあまり食べなくなっちゃって。胃に来るというか、ちょっと重たいじゃないですか(笑)。でも、『からあげクン』はそんなことなくて、食べられちゃうんです。それがすごいところですよ。あと、辛いのが好きなんですけど、甘党でもあるんです。盧笙と一緒でプリンも大好きだし。だから、ローソンさんのスイーツもチェックしています(笑)。

インタビュー・文/佐藤則子

【プロフィール】

里中将道
■さとなか まさみち
1994年4月14日生まれ