『“Pretty Guardian Sailor Moon” The Super Live』セーラームーン/月野うさぎ役 夢宮加菜枝&古賀なつき&河西智美 インタビュー

月刊誌『なかよし』(講談社刊)にて1991年から連載を開始した武内直子原作の少女漫画「美少女戦士セーラームーン」が、歌とダンスと映像を組み合わせた今までにない新しいパフォーマンスショー『“Pretty Guardian Sailor Moon” The Super Live』として生まれ変わり、8月末より東京・AiiA 2.5 Theater Tokyoで東京プレビュー公演が上演される。3チーム制で上演される今作において、セーラームーン/月野うさぎ役を演じる夢宮加菜枝、古賀なつき、河西智美の3人に話を聞いた。

 

――セーラームーン/月野うさぎ役に決まった時の心境はいかがでしたか。

夢宮「オーディションを受けた時は全く自信がなかったので、終わった瞬間、マネージャーさんに「ごめんなさい」と電話をしたほど、ずっと落ちたと思っていました。なので、合格の連絡をいただいた時は本当に嬉しかったです」

古賀「不安な気持ちもありますが、それ以上に世界中から愛されているセーラームーンの一員になれる誇りと喜びを強く感じました。セーラームーン役に決まった日の夜から『今日の稽古は長かったけど頑張ったよ』というように、お月様に語りかけるのが日課になっています(笑)」

河西「『セーラームーン』は、アニメや昔のミュージカルなども観ていたほど、小さい頃から大好きな作品。愛が溢れすぎてしまって、嬉しい反面、不安や葛藤もありました。最終オーディションは、絶対に落ちたと思っていました。でも、こうしてご縁をいただいたので死にものぐるいで頑張りたいと思います」

 

――『セーラームーン』に関する思い出などはありますか。

河西「たくさんありすぎて選びきれないですが…(笑)保育園~小学校低学年くらいの頃、母親と一緒に『セーラームーン』のミュージカルを観に行きました。当時、山梨に住んでいたので、東京まで行くのはなかなか大変でしたが、どうしてももう1度観たいと思って1人で高速バスに乗って東京まで向かい、観劇したことがあります。まだ小さかった私にとっては大冒険でしたが、それでももう1度観たいと思うほど大好きな作品でした」

 

――先日のビジュアル撮影を振り返って、初めてセーラームーンになった瞬間はいかがでしたか。

夢宮「私は髪を染めたことがないので、金髪になった瞬間、自分が変身したような感じですごく嬉しかったです」

古賀「衣裳を着た自分の姿を見た時、『うさぎちゃん、初めまして。これからよろしくお願いします』という気持ちになりました。衣裳がとてもしっかりとした生地で作られていて、衣裳からもパワーをもらったような気分になりました」

河西「数年前のバースデーイベントでセーラー戦士全員のコスチュームを着て、(テレビアニメの)オープニングシーンを1人で再現したことはありましたが、今回の衣裳を着ると、「本物だ…」という感慨深さがありました。本当に戦えそうなほどしっかりとした衣裳なので、着るのも結構大変で、そのときはまだ綺麗にメイクアップはできなかったです(笑)」

 

――共演者の方の印象をお聞かせください。

夢宮「面倒見の良いお姉さん方が多く、すごく支えていただいています」

古賀「現場では最年少なので、周りのお姉さん方がアドバイスをくださって、毎日新しい発見があり、自分の糧になっていると感じます。みなさん細くて顔が小さくて、スタイルが良いのでとても羨ましいです」

河西「タキシード仮面/地場 衛 役の立道梨緒奈さんが本当にかっこよくて、目も合わせられないほどドキドキしてしまいます。まさに恋しているような感じです(笑) 」

 

――セーラームーンというキャラクターは小さい子どもたちにとって憧れの存在であり、大人にとっても心を揺さぶられるキャラクターですが、みなさんの“憧れの人”はいらっしゃいますか。

夢宮「小さい頃から綾瀬はるかさんが大好きです。ふだんは「天然」な一面が垣間見えますが、お芝居になると面白い役からまじめな役までさまざまな役を見事に演じ分けていて、その姿に憧れ、自分もそんな人になりたいなと思います」

※綾瀬はるか…現在TBS系7月期火曜ドラマ「義母と娘のブルース」に宮本亜希子 役で出演中。

古賀「同じ事務所の先輩でもある長澤まさみさんです。映像や舞台・バラエティなど、さまざまな分野で活躍されていて、中でもお芝居にすごく惹かれます。1人の女性としても憧れの人です。私も長澤さんのようになりたいなって思います」

※長澤まさみ…11月よりIHI ステージアラウンド東京(豊洲)にて上演されるONWARD presents 新感線☆RS『メタルマクベス』disc3 Produced by TBSにランダムスター夫人/ローズ/右近B 役で出演。

河西「私は“憧れの人”とは少し違うのですが、家族や友人をはじめ、いつも応援してくださるファンの方々を悲しませたり、後悔させない女性でありたいと思っています。そして、大切な方々に対する感謝の気持ちを、こころで思うだけでなく、ことばでしっかりと伝えられる人になりたいと思います」

 

――最後に今作の見どころをお聞かせください。

夢宮「世界的にも有名なTAKAHIROさんが構成・演出・振付を担当してくださっているので、ダンスが1番の見どころです。また、3チームあるのも見どころの1つで、チームによってそれぞれの良さが変わって来ると思うので、ぜひ全チーム観ていただきたいです」

古賀「濃厚なパフォーマンスショーで隙がないところが見どころです。5戦士や敵キャラクターだけでなく、アンサンブルの方々のキレッキレなダンスにも注目していただきたいです!」

河西「今回は新たな“パフォーマンスショー”ということで、セリフが少なく、歌や踊りはありますがミュージカルともまた異なります。音楽や動きを中心に創り出される『セーラームーン』の世界観をぜひ体感していただきたいです。『セーラームーン』は、キャラクターが可愛いだけではなく奥深い作品なので、その魅力をどうやったら伝えられるのか、稽古で試行錯誤しながら創り上げています。メイクが崩れてしまうかもしれませんが、汗をかきながら一生懸命挑むので、その熱量を感じてください!」

 

本公演は8/31(金)から9/9(日)まで東京・AiiA 2.5 Theater Tokyoにて東京プレビュー公演を上演。東京プレビュー公演では、ハイタッチ会や記念撮影会、キャスト手渡しサイン入りグッズ抽選会などの“回替わりお楽しみ企画”も実施される。

また、11月にはジャポニスム2018公式企画としてパリでの公演も決定している。日本だけでなく海外でも大きな話題を呼ぶであろう『“Pretty Guardian Sailor Moon” The Super Live』の伝説を、ぜひ東京でいち早く目の当たりにしていただきたい。

 

取材・文/ローソンチケット