舞台「pet」-壊れた水槽- 植田圭輔 インタビュー

三宅乱丈による傑作漫画が、この冬、舞台でよみがえる

 

人の記憶を操作できる者たちがこの世界にいるとしたら、どのように生き、どんな葛藤を抱えているのだろうか――。「ぶっせん」「秘密の新選組」「イムリ」など、他に類を見ない物語を描き出す鬼才・三宅乱丈の傑作漫画『pet』が、遂に舞台化される。主演を務めるのは俳優業に加えて歌手や声優としても活動の幅を広げている植田圭輔。

植田「原作を読んだ時、攻めた作品だと感じました。最近では色々気にして作れないような作品じゃないかなと。だからこそ、現代でやる意味があるのではないかと思います」

 

他人の記憶を操作できる特殊能力を持った者たちは“ペット”と呼ばれ、マフィアの経営する“会社”に所属して人の記憶を操作することを生業としていた。だが、記憶のつじつまが合わなくなると人は“潰れて”廃人と化してしまう。

植田「僕が演じるヒロキは“ザ・真人間”だと思います。感情の振り幅は大きいけれど人物としてはノーマル。そこに関しては自分の得意分野だという自信があります。バトルシーンもありますが、僕は心の吐露の仕合い、戦い合いの物語だとも捉えていて。人間の感情が大事になってくるため、お芝居で魅せる作品になるのではと思っています」

 

ヒロキが絶対の信頼を寄せるパートナー・司を演じるのは桑野晃輔。司の育ての親・林役には萩野崇。植田が「大好きな役者の方々」だと断言する、安心のキャストに加え、林のペット・悟役として、今回初めて植田と共演する谷佳樹が揃う。

植田「ヒロキにとっての司のように、僕も信頼する人間が側にいてくれないと頑張れないタイプなので(笑)、そういった部分は役と似ています。このカンパニーならではの関係性を持って、作品に立ち向かっていくところを楽しみにしていただければ!」

 

「舞台×アニメ」同時展開のプロジェクト。TVアニメのヒロキの声も植田圭輔が演じる。

植田「アニメの主演は2作目。声で表現するお仕事も増えているので、もう“頑張ります!”だけではいけないところにきていると思っています。舞台で受けたインスピレーションをアニメにも引っ張りつつ、アニメと舞台、それぞれでしかできない表現を目指していきたいです」

 

インタビュー・文/片桐ユウ

 

※構成/月刊ローチケ編集部 10月15日号より転載


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【プロフィール】
植田圭輔
■ウエダ ケイスケ ’89年生まれ。舞台を中心に活動。代表作に舞台版『弱虫ペダル』、『王室教師ハイネ』など。