©渡辺航(秋田書店)2008/ 舞台『弱虫ペダル』製作委員会
舞台『弱虫ペダル』(通称:ペダステ)は、舞台化不可能と言われていた自転車競技を「ハンドルと役者のマイム」で再現させた革命的手法と、レースシーンでの演技の先を行く「本気の走り」で多くの方から称賛を浴び、熱狂的なファンを生み出した。これまでに多くの若手俳優が出演し、昨今の「2.5次元舞台」が話題となるきっかけとなった作品のひとつだ。
2022年、舞台『弱虫ペダル』はシリーズ10周年を迎え、演出にこれまでのシリーズで手嶋純太を演じていた鯨井康介氏を迎えて、原作のはじめから、舞台『弱虫ペダル』The Cadence!(2022年)、インターハイ1日目を描いた、舞台『弱虫ペダル』THE DAY 1(2023年)と上演されてきた。新シリーズのキャストたちによる新たな「ペダステ」は、多くのファンから熱狂的に迎え入れられた。
そしてこのたび、新シリーズの第4弾公演、舞台『弱虫ペダル』Over the sweat and tearsの公演タイトル、ロゴ、日程、劇場が発表に。あわせて、2012年から12年続いてきた「ペダステ」シリーズの最終公演ということが発表された。
公演概要・チケット情報、シリーズ最終公演に向けての情報などは、近日発表予定!決まり次第、ローチケ(webサイト)でも発表予定だ。引き続き、舞台『弱虫ペダル』シリーズに乞うご期待!!
このたびの発表について、以下のコメントも到着した。
脚本・レース演出メソッド創作/監修:西田シャトナー コメント
自転車という乗り物の不思議さを、いつも思いながら舞台『弱虫ペダル』を作ってきました。
自転車は、ただ2つの車輪で自立し、人間を獣より速く走らせる。それを見たことのない人には信じられない、思い込みをくつがえす、魔法のような乗り物です。こんな不思議の実在が世界の真実なら、どんな不可能そうなことも、私達は必ずやれる。そのことが、原作『弱虫ペダル』にもずっと描かれています。
この夏私達が皆さんにお見せするのは、この物語の中でもとびきりの奇跡を主人公たちと観客たちが成し遂げる、最高のレースです。ご期待ください!
演出:鯨井康介 コメント
手嶋純太として走った時代。そして演出家として仲間の走りを見つめる今。思えばどちらも先輩の背中を追いかけながら、自分の出来る事は何かと問いかけてきた日々だったように思います。
舞台『弱虫ペダル』は、私にたくさんのチャンスと夢をくれました。それを掴み取ろうと、頭と脚を回して回して。また回して。そうやってもがき続けた日々が、遂に一つのゴールを迎えようとしています。これまでペダステを愛し、時には沿道の花々として共に作品を彩ってくれた皆様に心からの感謝を申し上げます。ペダステって、本当にファンタスティックですね。
遂に今作最終章。涙と汗の向こうに、何が待っているのか。頼もしい仲間と、皆様と共に探しにいきたいと思います。
音楽:manzo コメント
舞台音楽制作の経験が全くない私に、舞台『弱虫ペダル』の音楽制作のご依頼が来たのは2011年の事でした。以来、13年にわたって今回の最終公演まで音楽に携わらせていただきました。
稽古場でキャスト・スタッフさんが懸命にペダルを回す中、私は仕事場で全力で音楽制作というペダルを回し続け、いかに音楽家として健やかに育ててもらったかと思うと感謝してもしきれません。
キャスト・スタッフさんが懸命にゴールを目指すのと同じく、今回も今まで通り私は全力でペダルを回します。
皆さま、その熱を、是非劇場で体感してください!
舞台『弱虫ペダル』とは
肉体による表現にこだわる演出家の西田シャトナーが生み出した“パズルライドシステム”という表現技法で、舞台化不可能と言われていたロードレースを舞台上で表現し、演劇業界に新たな金字塔を打ち立てた。
一本のハンドルと俳優によるマイムで舞台上に圧倒的リアリティと熱量のある自転車レースを出現させる演出方法は、演劇界の革命的手法と各方面から賞賛された。
舞台で幅広く活躍する躍進的な実力派俳優たちはロードレースを表現するため、舞台上を縦横無尽に全力で疾走する。体力の限界に挑む彼らの本気の走りと汗による「熱気」は観る者の心を「熱く」させ、多くの観客を感動させている。2022年の10周年には、脚本を西田シャトナー、演出にはこれまで手嶋純太を演じてきた鯨井康介を迎え新シリーズがスタートした。
———そして2024年8月、ペダステ新シリーズ第4弾となる舞台『弱虫ペダル』Over the sweat and tearsが上演決定。
ついに今作が舞台『弱虫ペダル』最終公演となる。
ここまで12年間走り続けたペダステ最後のレースを、血の一滴まで振り絞る最後の走りに、乞うご期待。