よしもとお笑いライブ2025~冬の笑い来たるin野田~/東京グランド花月|囲碁将棋 インタビュー

お笑いライブは敷居が低いので気楽に来て見てほしい

2024年に結成20周年を迎えた漫才師・囲碁将棋。二人に、お笑いライブの面白さ、20年間の振り返り、今後の展望を聞いた。

──お笑いライブの面白さはどこにありますか?

文田 お笑いってバンドでライブに出ることとかに比べたら、敷居が低いんですよ。思い立った翌日に舞台立ててもおかしくない芸事。客席も同じく、すごく敷居は低い。だから気楽に来てみてほしいです。あと、お笑いライブって思ったより当たり外れがあるので(笑)、3回は観てみてください。

根建 寄席って音楽でいうフェスみたいなもんで、目当てがいても他の人も好きになったりするものなんですよ。だから「知らなかったけどこの人たち面白いな」という人が見つかると思います。

──これまでの20年を振り返って、ターニングポイントは?

文田 2011年に『THE MANZAI』(※2011〜2014まで賞レース形式で放送)のファイナリストになれた時は、ようやく「これで漫才師と名乗ってもバチ当たんないかな」と思いました。

根建 2018年に大宮セブン(※大宮の劇場に所属する芸人ユニット)に入ったのもデカかった。マヂカルラブリーのM-1優勝を筆頭に、みんなが調子よくて。自分たちのトピックスはあんまりないけど、周りのトピックスが山ほどあって、そこにしがみついてきたっていうか。

文田 おこぼれ芸人ですよ。

根建 で、ようやく2023年に自分たちが『THE SECOND』(※結成16年目以上のベテランを対象とした漫才賞レース)決勝に行って、延命できて。

文田 で、今年は大宮セブンの仲間のタモンズが決勝進出してまた延命。大宮セブンが映画になってさらに延命……。

根建 そうやってなんとかやってきた20年ですね。

文田 僕ら、いまだに漫才全然うまくないですから。

根建 それはもう間違いない。

文田 僕、NSC(※吉本のお笑い養成所)でクラスを持っているんですけど、今みんなめちゃくちゃうまいんですよ。でも、そういう子よりも、下手でも必死にやってる子の方が目につく。味のあるまま、うまくならないまま上達していく子もいます。僕らもそのパターンなのかなって。ギプスしないで変なところで骨固まっちゃった、みたいな。

根建 マジでそれだわ。

──では、今後の展望を聞かせてください。

文田 飛行機でしょ?

根建 あ、そうです。飛行機のラッピングになったら大成功。あれって、相当なスーパースターしかなれないじゃないですか。

文田 メジャーな航空会社じゃなくてもいいので。

根建 いきなり飛行機が無理なら、まずは横浜市営バスあたりから。

文田 タクシーのラッピングなら自腹でやれるらしいから、そこからどんどん格上げてこう。

根建 やっぱ、乗り物は目立つんで!

文田 あと、今山手線の中でやってるちっちゃいテレビ番組(TRAIN TV)。あれに出たいです。

根建 それ、いいな。

インタビュー&文/釣木文恵

※構成/月刊ローチケ編集部 1月15日号より転載

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【プロフィール】

囲碁将棋
■イゴ ショウギ
2004年結成。ボケの文田大介とツッコミの根建太一によるお笑いコンビ。