
渡辺直美の20年を詰め込んだ
ブチ上がり必至のエンタメショー
2026年2月11日(水・祝)に東京ドーム公演をおこなう渡辺直美。ピン芸人として初という大舞台だが、すでにイメージも固まり、準備も整ってきているようだ。
「本当にありがたいことです。あんなでっかいところで。オファーをいただいたときは、日本でライブもずっとしていなかったですし、“東京ドームってどうなんだろう?”と思いましたけど、基本、何かをやるときは、ワクワクするかどうか。それが大きかったので決めました」
一方で、準備を怠らないのも直美流。
「仕事を受けるときは、ポジティブ要素とネガティブ要素をどっちも出して考えるんです。“ネガティブ要素を消すにはこうすればいいんじゃない?”ってポジティブ要素を足すんです」
その解消の1つが、コントライブやトークライブ。特に13年ぶりとなったコントライブをおこなったことで、お客さんも含めて東京ドーム公演への意識が高まったのは確か。
「私のことをずっと見てくれている方は、私が19年間、いろいろなことをやってきたのを知ってくださっているんですけど、最初のイメージのまま“ずっとビヨンセで踊ってんでしょ?”って方もいると思うんです。なので、東京ドームの前にコントライブやトークライブをやって違和感をなくしていこうと思っていました」
今回の公演とは直接的な関係はないが、ドームで「お笑いをやること」を意識したのはあるアーティストの公演がきっかけだったという。
「数年前に星野源さんのドーム公演に、ビデオ出演したことがあったんです。源さんから、“見に来て欲しい”と言われて行かせてもらったら、私のところでみんなめちゃくちゃ笑ってくれていて。そのときにドームでお笑いとかもできるんだなと思ったんです。そのあとにオードリーさんの公演もあって、若林さんに感想を聞いたりしていたんですけど、まさか自分がやることになるとは(笑)」
公演まで約4ヶ月。すでに構成もほぼできているというが、どんな内容になるのだろうか?
「私の20年を振り返ったら、歌やってダンス踊って、コントやって…ミュージカル、ドラマ、映画、MC、ファッション、SNS、海外でのライブ…もう、自分で言いますけど、こんな人います?(笑)でもやってきたんです!」
ジャンルや先入観はいらない。デビューからの歩みがすべて表現されるステージ。
「ビヨンセから入った人、『ピカルの定理』から入った人、映画やインスタ、YouTubeチャンネルやファッションから入った人、タイミングはバラバラかもしれないけど、私の19年間の芸人人生、マジでいろんなことをやってきたので、それを全部見せようと思っています」
言葉の端々から伝わるのはとにかくお客さんに楽しんで貰いたいという気持ち。
「自分も超楽しみです。“イエーイ!東京ドーム!”っていうんじゃなくて、チームで作ったものを披露して、それを受け取ってくれる場所があるという楽しみです。こんな素敵な芸人人生ないですよ。だから、もう東京ドームの次にやることも同時進行で動いていますからね、まだまだです。私はおばあちゃんになってもツインテールで行こうって決めてるんです!」
すでに先を見据えている渡辺直美。とにかく東京ドーム公演は見逃せない一夜になる。
「チケットを買うか迷っている人には、コントや漫才じゃなく、お笑いライブとして見に来てねって伝えたいです。あ、先に言っておきますけど感動的なシーンとか1個もないですからね!(笑)最初からド派手にいきます。2月は寒いですけど、熱くなりたい人はぜひ来て下さい!」
インタビュー&文/高畠正人
※構成/月刊ローチケ編集部 10月15日号より転載

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【プロフィール】
渡辺 直美
■ワタナベ ナオミ
吉本興業所属のお笑い芸人。芸人として、俳優やモデル、プロデュース活動などワールドワイドに活躍の幅を広げている。