構想4年。NON STYLE石田 明がオリジナル脚本・演出を手がけるNEW STYLE舞台が幕を開ける。
相撲部屋を舞台に、老若男女誰もが気軽に楽しめ、世界共通である「笑い」を中心にストーリーが進行し、アクションやダンスあり、サプライズあり、ド派手な舞台演出ありと、アメリカ・ブロードウェイにまで進出を果たした韓国発の大ヒットノンバーバル・パフォーマンス「NANTA」を彷彿とさせる内容は、石田曰く、今まで経験したことのない“しゃべらないけどうるさい”感覚で観客を虜にし、劇場を笑い声で包む。
注目のキャストは、旬の俳優やモデル、声優、アーティスト、脚本家、芸人と、ジャンルを横断した多彩な能力と個性豊かなキャラクターを持った面々が石田のもとに集結。テレビドラマや映画等で活躍しコメディを得意とする、仮面ライダーにも出演した劇団EXILEの小野塚勇人が主演を務め、Rayの専属モデルでCM出演や女優業の活躍も著しいモデルの中村里帆、さらには、株元英彰、廣野凌大、杉江大志、久保田 創といったストレートプレイからミュージカル、2.5次元まで舞台経験豊富なメンバーが脇を固める。そして、石田本人も演者として、天竺鼠の瀬下 豊、守谷日和の芸人たちと奮闘し、「笑い」を先導していく。
海外でも勝負できるコンテンツとして、しゃべりと動きに絶対の自信を持つNON STYLE石田 明が、言葉に頼らずに構想し、満を持して世に送り出すNEW SYYLE舞台「結 -MUSUBI-」に期待は十分だ。
石田 明/脚本・演出 コメント
――今回の舞台はいつぐらいから構想がありましたか。
4年間ぐらいですかね、海外で勝負ができるような舞台をしたいということで、吉本興業の社員とこっそり動き出して韓国にショーを見に行ったり、「NANTA」というノンバーバルでお馴染みの言葉関係なしに楽しめる舞台の制作チームに時間を作ってもらってインタビューをしたりとリサーチしつつ今回に挑みました。
第一稿ができたのが3年前でどんどん変わっていって、元々は違うタイトルだったけれど「結 -MUSUBI-」になって、この台本は2020年の冬には書きあがってましたね。
吉本興業が作るものとして多分こんなに構想が長いものはなかなかないと思うので、結構前から進めていましたね。
――なぜ今回、お笑いの武器である「しゃべる」「セリフがない」という脚本にしたのでしょうか。
漫才師ですから「言葉」というものに頼りきりで、僕自身は「しゃべり」と「動き」に自信があったので、自分の得意ジャンルの「しゃべり」を封印することで、「動き」だけで笑いを取れたり、感動させられたりできるかという、もうひとつ上のランクに行ってみたいと思い挑戦させていただきました。
メリット、デメリットは計り知れないほどあるので、言葉を封印することで今まで使っていなかった脳みそを使うということになるので、「これがまた新たに漫才にも使えるなぁ」、「持ち帰るものがたくさんあるなぁ」という今からワクワクしています。台本の書き方も初めてでセリフが一個もないため、全てト書きで書いていて「こんな台本見たことないなぁ」という台本になっていて、新しい石田の世界が作れたらなと思っています。デメリットは多いんですが、前向きな感情が強いので間違いなくおもしろくなるんじゃないのかなぁと思っています。
――今回の見どころは?
見どころが多すぎて困ってるんですよ!こんなことがあんねんなって!
大口たたいているわけではなく、ホンマにしゃべらないでんすけど、ホンマに誰もしゃべらないんですけど、うるさいっす常に何かが起きて、常にアクシデントがあって、面白かったり、楽しかったり、格好よかったり、驚きがすごかったり、いろんな要素が詰まっていて、音楽があったり、ダンスがあったり、なんかエンターテインメイントが詰まっているなという感じ。見どころっていうと全部です!
――演出家・石田 明としての一言お願いします。
吉本興業の舞台として、そしてこれから「結 -MUSUBI-」のための常設の小屋を持つためにスタートしますので、一生懸命頑張りますので、是非笑いに来てください!
あらすじ
伝説の横綱・雅ノ富士が生前に立ちあげた富士見部屋には二つの「してはいけないこと」がある。それは「私語」と「女性を土俵にあげる」こと。とくに女性を土俵にあげてしまうと、とんでもないことが起きると言われている。その「してはいけないこと」を守りつつ、この日も雅ノ富士の息子、雅ノ花・雅ノ國・雅ノ海・雅ノ龍の4人は稽古に勤しんでいた。
そこに彼らが愛してやまない妹・幸恵がフィアンセを連れてくる幸せな物語。だと思っていたところに不穏な空気が流れ始め、彼らの命がけの結びの一番が始まるのだった。