「円楽師匠の〝まつり〟盛り上げたい」林家たい平が思いを語る/「江戸東京落語まつり2023」

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東西36人の落語家が集う「三遊亭円楽最後のプロデュース 江戸東京落語まつり2023」に出演する林家たい平(58)が8日、東京・大手町の読売新聞社で開かれた取材会で「円楽師匠が命を懸けた落語まつりを引き継ぎ、〝宣伝部長〟として盛り上げていきたい」と話し、亡き円楽と落語まつりへの思いを語った。

博多、札幌に続いて始まった落語界の一大イベントは円楽が制作を手がけていたが、昨年9月に死去。たい平が「円楽師匠は『落語は人生を豊かにする』と信じていた。あまりにも早く逝ってしまったので、いつも側にいさせていただいた僕が少しでも役に立てれば」と一肌脱いだ。「円楽師匠がお膳立てをしてくれていて、『残った作業があるから頼むな』と言われた気がした。あうんの呼吸で(円楽)師匠がやりたいこともわかっている」。自称〝宣伝部長〟として師匠へ恩返しするのだという。

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自身は4公演に出演する。「自分ができるすべてを出し惜しみしないで出して、お客さまに楽しんでもらう」と高座への意気込みを話した。「江戸東京落語まつり2023」は6月30日~7月5日、東京・大手町のよみうり大手町ホールと日経ホールで計18公演を開催する。「おまつりは参加するもの」と力説するたい平は「僕ら噺家は花火をどんどん打ち上げるので、まつりをきっかけに一人でも多くの方に足を運んでいただきたい」とアピールしていた。

 

開催概要

昨年9月に逝去された6代目三遊亭円楽師匠が最後にプロデュースした公演。出演は、東京から柳家さん喬や柳家権太楼、上方から桂文珍らが登場。また、揺るぎのない人気の立川志の輔や『笑点』でおなじみの林家たい平、春風亭一之輔や桂宮治のほか、勢いのある若手・林家つる子、三遊亭わん丈らを加えた、東西の落語家36人が勢ぞろい。公演ごとに異なったテーマと顔づけが、どのような化学反応を起こすのか、人気と実力を兼ね備えた豪華メンバーによる競演をお楽しみください。