来年2月福岡PayPayドームで33周年記念イベント開催!博多華丸・大吉 インタビュー!

2023年、コンビ結成33周年を迎えた博多華丸・大吉が、2024年2月に地元・福岡の福岡PayPayドームで『博多華丸・大吉 presents 華大どんたく』を開催!地元・福岡と、芸能生活を支えてくれた全ての人々への愛を込め、華大が33年間で培った人脈をフルに生かした『愛と人脈の総力戦』と掲げた大型イベントだ。7月某日、その最初の発表を兼ねて、福岡ソフトバンクホークスの試合前のセレモニアルピッチに登場した華丸・大吉だったが、再び、イベント開催場所となる福岡PayPayドームを訪れた二人にイベントのことなど話を聞いた。

――当初、2020年に福岡PayPayドームで開催予定だった30周年記念イベントが、新型コロナウィルス感染拡大で中止になり、2024年に33周年での開催となったそうですが

大吉 当時、我々の所属事務所が闇営業問題などで世間から叩かれていた時期だったんです。もちろん悪い部分もありますが良い部分もたくさんある会社なので、このあたりで景気づけに!…ではないけど、一致団結して何かやろう!という話の1つでもあったと思うんですが…残念なことにコロナで中止になったんです。

――ドームでやりたいというのはお二人の希望だったんですか?

大吉 我々が25周年記念イベントをやった時に、通常ですと『次は30周年!』となるところを、会社が『来年もやろうよ!』と言っていて、26…27周年…と、まるでスナックの周年記念のように刻んで(笑)、ちょっとずつ会場を大きくしていたんです。福岡サンパレスでもやったので、あとは福岡国際センターかマリンメッセ福岡かな?と言っていた頃に、それならドームでいいんじゃない?って酔っぱらった勢いで皆が言ったんだと思うんですよ(笑)。何かのイベントの中のショーとしてドームでやらせていただくことはありますけど、お笑いだけでやるのは無いですね。

大吉

――そのイベントも今はまだ諸々と企画途中かと思うのですが(取材時点。現在は詳細決定!)、1つだけ資料に気になる席種名を見かけました。華丸さん命名とあるのですが…

華丸 【わりぃ~な席】ですね(笑)。アリーナ席の後ろで見えづらくて『ごめんなさい。悪いねぇ…』という意味で付けた席です(笑)。こういった企画話のところから我々も参加はしているんですよ。

――他にも企画されているものはありますか?例えば、華丸さんといえば美味しいお店・行きつけの飲食店をたくさんご存じな印象なので、ドーム内のコンコースで出店されるのを期待してしまいます(笑)

華丸 残念ながら…それは難しいんですよ。コンコースには既存のお店があるので、そこを変えることは出来ないから……、例えばチケットに自分の知り合いの飲食店のクーポン券を付けて、公演後にご利用くださいって感じにしてもいいかもですねぇ。そういったシステムがあるのも良さそう!いま思い付きました(笑)!

大吉 ラーメンの替え玉1杯無料とかね(笑)。芸人がお弁当を企画したものを販売するというのもいいかもですが、今はまだ何も。アリーナ席になると食べ物を持ち込めないから難しいかもですが。

華丸 知人の店に関しては芸人たちへのケータリングとして力を入れることになりますが…お客さんにはそこが出来ずに申し訳ないです(笑)。

――では、クーポンやお弁当などに期待しています!ちなみに、友人・知人・芸人仲間など、今回のドーム公演に対して周りの反響はいかがでしたか?

大吉 すごいね~!と言われることが多かったですね。

華丸 地元の知り合いからは、特に反響はまだないんですよ。いつも公演が近づいてきたら、なんやかんやとめちゃくちゃ言ってくるんですよねぇ。今は、けん制している感じですかね(笑)?

大吉 福岡の県民性でしょうか、動きが遅いところがありますからね(笑)。先日も、マリンメッセ福岡で開催した『LIVE STAND』公演の際、当日になって「チケットってないの?」って聞いてきたり(笑)。

華丸 「いつあると?」って、公演終わって聞いてくるパターンも(笑)。なので、チケットは早くお買い求めいただいて、福岡だけに限らず、九州各県・九州以外からもぜひ来ていただきたい。2月の開催なので寒いですけども、寒さを吹き飛ばしに来てほしいですね。

――2月は福岡も…もちろん寒いですが、福岡は冬でも暖かい方だと思われがちですよね(笑)

大吉 そうですね(笑)。

華丸 そう。そこで県外の人から予想外の寒さで反感かうかもですが(笑)。しかもドームだからさらに寒いですし(笑)。

――そんな福岡ですが(笑)、東京で活躍されていて、福岡と東京、お客さんの反応に違いがあると感じたりされますか?

大吉 意外と変わらないですかねぇ。

華丸 でも、ちょっとだけ東京の方が優しくない?

大吉 優しい(笑)。福岡のお客さんの方が厳しいというか、昔から僕らの勝手な前向きな解釈なんですが、「それ、私たち(福岡県民)はおもしろいけど、他県の人たちはおもしろくないんじゃない?大丈夫?」と、どこかで思いながら見てる感がありますかね(笑)。

華丸 親心ですかね(笑)。

大吉 いや、ほんと…ご心配ありがとうって感じですよ(笑)。そういったところが福岡のお客さんにはあるかも。

華丸 手放しで喜んでくれるのは東京や福岡以外の人たちかもしれないです。

大吉 福岡の方々には、まだ我々の東京での活躍を心配されているんでしょうね(笑)。

ーー東京から福岡に来て公演される方々からは、福岡は反響がいいとよく言われがちなんですけどね

華丸

華丸 それは絶対やりやすいと思いますよ!アーティストの皆さんが『福岡最高!』とか言ったものなら、一番真に受ける県だと思います(笑)。他県でも言ってるでしょうが、『愛してるぜ~!』とか言われたら『愛されてるんだ!』と素直に受け止めがち。福岡の人は簡単よねって思われていると思いますよ(笑)。

大吉 でも、それっていいことやしね!そこは一番自慢の県民性でもありますよね。

――確かに…そうかもしれません(笑)。では逆にお二人が東京で福岡とここが違うなと感じたこと、衝撃を受けたことはありましたか?

華丸 TV局の照明が明るいところでしょうか(笑)。これ、LEDですか?ってくらい、福岡と比べたらスタジオの照明が明るいんで驚きました(笑)。あとは、とにかく華やかさにビックリしましたね。もちろんすごく煌びやかな芸能人の方たちが揃っているというのもあるでしょうが。(福岡で活躍中で、元・福岡吉本所属のタレント)高田課長とかいませんから(笑)。

大吉 やはり東京に行ってすぐは「自分たちは福岡吉本出だしな…」と、少し負い目のような気持ちを持っていたところがあったんです。でも、おもしろい人はたくさんいるけど、そうでもない人も東京には結構いるなと(笑)。だから、生意気に聞こえるかもしれないんですが、自分は何に怯えていたんだろう?と、あちらに行ってから思いました。それがある意味一番の衝撃だったかもしれないです。

華丸 上京が遅かった分ねぇ。

――ネタ作りについては、昔は華丸さんがネタを作っていて、途中から大吉さんに代わったと資料で見かけたのですが、それは今も変わらずですか?

大吉 元々は二人で作っているんです。大枠をどちらかが最初に作ってる感じで。そこを25歳くらいから自分が作る感じになったのかな?博多のおじさんキャラのネタを披露してますが、実は年々やりにくくはなっているんですよね。今って、コロナ禍もあったけど帰省をしないじゃないですか。元々の親戚付きあいが減ってきている今の高校生くらいの子たちが、果たして親戚のおじさんをどう見ているのか?自分たちが子どもの頃は典型的な博多のおじさん像があったけど、今のおじさん世代はきっと違うだろうし、そこに難しさを感じつつネタを作る時に注意している感じですね。

華丸 最近は30代後半くらいの後輩の子たちまで自分のことを「おじさんなんで…」と言いだして、おじさん多すぎるな…と思いますよねぇ。だから逆に若者に歩み寄る…ではないですけど、新しい学校のリーダーズを聴いたりしてみてるんです(笑)。

大吉 コロナ前までは、肩が痛いとか“おじさん”ネタは僕らが独占していたのに、最近は若手たちも老眼がどうとかおじさんネタをみんなやってましたからねぇ。僕ら一通りやり終わってますから(笑)。

華丸 居場所を失ったおじさんですよ(笑)。だから、いろいろ新しいことの勉強だけはしようかなとは思いますよね。それがドーム公演で出せるかは分からないですが。

――では、その中に…でもいいですが、今気になる若手とかはいますか?ドーム公演では福岡吉本の若手芸人の方が出ることもあるんでしょうか?

大吉 面白い芸人さん・若手は各劇場にいます。みんなおもしろいですね。福岡吉本にNSCが出来て3年?5年?くらい経つようですが、そろそろ形になりそうな芸人も出て来だしたので、福岡吉本の子らはやはり気にかけています。とらんじっと という若手は、福岡吉本内での勝ち抜き合戦で優勝して、マリンメッセ福岡でのLIVE STAND公演への出演権を得たんです。だから、何か前回のように企画があって出場というものがあればドームにも出せますが、普通にはまだ出れないですね。ドーム会場でお笑いをやると尋常じゃなく滑るものなので、滑った時のショックは大きいから逆にかわいそうですし、そのあたりはシビアにいきます。

――それからすると、お二人はかなり順調な道を歩んで来られましたよねどの地点が自分たちにとって転機になったんでしょうか

大吉 僕らって、定期的に何かあるんですよ。児玉清さんのモノマネで華丸さんが世間に注目され、『アメトーーク!』で僕の話題が引っかかったり、我々は交互に何か注目していただける転機が訪れている感じがあるから、恵まれているなと思いますね。

華丸 車でここまで走り切った!と思った頃にガソリン給油してもらえて再び走り出す…という感じですかね(笑)。ありがたいことに休むことなく仕事のお話をいただき、ここまでやってこれた感じです。自分のことですと、『めんたいぴりり』のドラマが博多座で舞台化されることになったり、二人ですとNHKの番組『あさイチ』の司会に選んでいただいたりもしてますし。新しい仕事をさせてもらえてるから、止まろうと思っても幸いなことに立ち止まれないです。

大吉 ほんとにありがたいことですよねぇ。

華丸 長いこと順調に続いて今に至るのは、まるで連載がまだ続いている漫画『こち亀』(「こちら葛飾区亀有公園前派出所」)の主人公・両さん状態ですかね(笑)。いつの間にか200巻以上続いてしまってるみたいな?(笑)。自分から舞台やりたいとか映画やりたいと言ったわけではないんですよ。毎回、これ出来るのかな?と思うほど、一度お断りしたくなるくらいですから(笑)。

大吉 「愛と人脈の総力戦」という、今回のサブタイトルにもありますが、僕らは会社に愛されてたんだろうなぁと思いますよね。マネージャ―や社員さんが一生懸命に仕事を取ってきてくれたり、それ以外のスタッフさんにも恵まれて今があるんだなと。

――会場の規模が大きくなり、ドーム公演にまで到達しますが、35周年にまた何かやるとして、次はどこで開催しましょうか?(笑)

大吉 そうですねぇ…太宰府天満宮で奉納漫才とかでしょうか(笑)。堂本剛さん(の平安神宮LIVE)みたいに(笑)。まあ、会場をどんどん大きくするというよりは、全国各地に行きたいですね。まずは今度の福岡PayPayドーム公演を成功させて、福岡の市町村・九州各県・や九州以外の地域にも行って漫才を披露出来たら幸せですね。

華丸 次はタカトシにバトンを渡して、彼らに地元の北海道でドーム公演をしてもらって、そこに参加するとかね(笑)。

――他にもドームはありますし、ドームツアーというのもありでは(笑)?

大吉 (笑)。4大ドームですか?まずはタカトシに北海道でドーム公演やってもらわないとですね(笑)。でも、今度の福岡PayPayドーム公演が成功したら、よしもとも考えなくはないかもですよね。

華丸 それなら、本当にタカトシが来年の公演で最後にスーパーマリオの格好して(※)来てくれんかなぁ(笑)。次の開催は北海道!みたいに。

一同 (笑)。

(※)2016年ブラジル・リオでのオリンピック大会時、次回の東京開催の予告として、故・安倍元総理がスーパーマリオの格好をして閉会式に登場したことが話題になった

――どんな公演になるのか、期待は膨らみます(笑)。では、最後にお客さまに向けてメッセージをいただけますか?

大吉 チケット代は正直高いとは思いますが、一枚のチケットでたくさんの芸人さんを一気に観られます。そこの元は取れるようにキャスティングは頑張りますので、ぜひ生で観て楽しんでいただきたいです。今まだ企画途中なので、8時間ぶっ通しでの公演予定という部分は変わるかもですが、もしそうなったとしても、8時間公演に耐えうる体力を付けて、頑張りたいと思います(笑)。とにかく、快適な空間を全力でご用意します。

華丸 当日、2月の福岡は激寒だと思うんですよ(笑)。会場内は分からないですけど、外は寒いですし、コート類もかさばる時期なので、各席にウルトラライトダウンを付けたいくらいですけどね(笑)。なので、これだけはお伝えしておきますが、クローゼットはございません、服装にはお気をつけてお越しください(笑)!

――楽しいお時間、ありがとうございました(笑)

本公演は、8月24日の記者発表にて詳細が確定。10月28日(土)10:00からの一般発売に先駆け、ローチケ(webサイト)では9月25日(月)11:00~10月15日(日)23:59までプレリクエスト抽選先行受付を実施。受付や公演詳細は、ローチケ(webサイト)にてご確認ください。

総勢50名以上の人気芸人が福岡に集結する、『博多華丸・大吉 presents 華大どんたく』。本公演では、ネタはもちろん、歌あり、ビックゲストを呼んでの企画コーナーなど、盛りだくさんのステージを準備中とのこと。2024年を笑いにあふれた一年にすべく!今からいち早く計画を立ててみては?

【プロフィール】

博多華丸・大吉
■はかた はなまる・だいきち

1990年、地元・福岡での漫才オーディション番組の出場をきっかけに、当時創立された吉本興業福岡事務所に所属。鶴屋華丸・亀屋大吉というコンビ名でデビューを果たすが、後に改名し現在の博多華丸・大吉として福岡を中心に活躍。福岡でレギュラー番組を持ち、その人気は急上昇。2005年には福岡を飛び出し活動拠点を東京へ移す。その直後に華丸が出演した『細かすぎて伝わらないモノマネ選手権』や『R-1 ぐらんぷり 2006』(フジテレビ系)で優勝を果たし、その後は大吉も『アメトーーク!』(テレビ朝日系)での“焼却炉の魔術師”という学生時代のエピソードが大うけ。同番組では2012年に“華丸・大吉芸人”としたテーマでも取り上げられるほどその人気は着々と全国区へ。2018年にはNHK朝の情報番組『あさイチ』(NHK総合)の司会を担当するという、今や国民的お茶の間の“顔”にまで上り詰めている。また、東京でのレギュラー番組の他に、地元・福岡でのレギュラー番組『華丸・大吉のなんしようと』(TNC テレビ西日本)は現在も続いており、2023年8月25日(金)に放送600回を迎えた。