阿佐ヶ谷姉妹単独ライブ6「おもひでは秋桜のように」|阿佐ヶ谷姉妹 インタビュー

写真左から)木村美穂、渡辺江里子

楽しみいろいろな、松花堂弁当みたいなライブにできたら

阿佐ヶ谷姉妹の単独ライブ『おもひでは秋桜のように』が東京のほか、仙台、大阪、福岡で開催される。お笑いと歌を融合させた独自の単独ライブについて、阿佐ヶ谷姉妹の二人に話を聞いた。

江里子 私たち、肩書きはお笑い芸人としてますけれども、漫才専門でもコント一筋でもなければ、歌ネタ芸人といえるほど特化もしてなくて。だから単独ライブの中身も色々なのね。

美穂 そう、ちょっとずついろいろやっちゃって。

江里子 でもそんな単独ライブを、皆さんいつも温かく見守ってくださって。私たちの「発表会」に、最後まで付き合ってくださるんですよね。去年「またお会いしましょうね」と言ったら客席で強く頷いてくださる方が多かったので、今年も精一杯やらせてもらおうかと。

美穂 タイトルに合わせたネタを考えてみようか、なんて言ってるわよね。今回だったらコスモス。

江里子 コスモスはちょっと限定しすぎじゃなぁい?もう少し広く、「お花」とか「思い出」と繋がるようなネタができたらいいわね。

美穂 ネタも大事だけど、いつも箸休め的なコーナーをいろいろ入れられたら……なんて、そっちのことばっかり考えちゃう。

江里子 そうすると結局、全部がつきだしとか小鉢みたいになっちゃって。ただ、私たちのことを気にかけてくださる方は、メインディッシュどーん!よりも、ちょっとした副菜とかお新香とか、そういったものに興味がいく人が多い気が。私達もそうなので。

美穂 去年よりもうちょっと食材がよくなるといいなと思って準備してるわね。松花堂弁当になれればいいわね。

江里子 松花堂弁当なんて立派なものになれたらいいわねえ。スタッフさんもバンドの皆さんもとっても素晴らしい方たちばかりで、その方々のアイデアや技術をお取り寄せ食材みたいに拝借しながらできているライブなんです。そこも含めて楽しんでいただければ。

美穂 とはいえ、あんまり肩肘はらず、ボーッと見ていても大丈夫な感じのものが並びますから、気楽に来ていただきたいわよね。

江里子 どこを見逃しても困らないようなね。そんなふうに楽に見ていただきながら、ちょっと嫌なことだとか、日常のあれやこれやを一瞬でも忘れられるような、「そういえばあの時、阿佐ヶ谷姉妹と過ごしたわ」という思い出になるようなライブにできたら。

美穂 今回は仙台、大阪、福岡にもお邪魔しますし。

江里子 ずっと東北で公演してみたかったのよね。杜の都に憧れがあったから、仙台で公演できるのは嬉しいわ〜。

美穂 お仕事でも東北にはあまり行ったことがないので、楽しみよね。

江里子 大阪も福岡も、皆さんお優しく見守ってくださるから、また伺えるのが楽しみよね。

美穂 せっかく伺うからには土地ごとにちょっとしたギャグか何かを入れられたらいいわね。単独はお客さんまにお会いする貴重な機会ですから。

江里子 美穂さん、今お客さまのこと「お客さんま」って言ったわよ?

美穂 あら、秋のことを考えてたからかしら。

インタビュー&文/釣木文恵
Photo/山本倫子

※構成/月刊ローチケ編集部 9月15日号より転載
※写真は誌面と異なります

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【プロフィール】

阿佐ヶ谷姉妹
■アサガヤシマイ
07年に結成された渡辺江里子と木村美穂によるお笑いコンビ。’18年開催の第2回「THE W」で優
勝。ピンクのドレスがトレードマーク。