THE SHOW INFECTED “CONNECTION” 蓮水ゆうやインタビュー

フレッド・アステア、ボブ・フォッシー、マイケル・ジャクソン…世界を魅了した名だたるエンターテイナー達の繋がりを、様々なジャンルのスペシャリスト達の歌とダンスで描き出す魅惑のステージ、THE SHOW INFECTED “CONNECTION”。

日本におけるフォッシースタイルの第一人者である大澄賢也が初演出に挑むこの作品にシンガーとして出演する元・宝塚歌劇団宙組 男役スター 蓮水ゆうやさんに、事前にローチケ演劇部(@l_tike_stage)、ローチケ演劇宣言!(https://engekisengen.com/)で募集した質問を交えながら、話を聞いた。

 

今回の舞台へのご出演のお話があった際、お気持ちはいかがでしたか?

 

蓮水「一番最初にお話を伺ったのが、退団してすぐの8月ぐらいだったんです。お話を伺ったときは、まだやめてすぐだったというのもあって、自分が舞台に出てっていうのが、まだビジョンになくて、ただただ『わー、ほー、はー…』みたいな感じだったんですけれど。いろんなジャンルの方が出演されて、大澄さんが演出されて、という企画を聞いて、私がお客さんだったら絶対見たい!って思うような面白い舞台だったので、是非参加させて下さいと言ったんです。実際、最近段々設定が出来て来たのを見て、本当に楽しみでしょうがないです。」

 

次期 宝塚歌劇団 星組トップスター・北翔海莉さんと中川晃教さんとの“繋がり”が、宙組時代を共に過ごした後輩である蓮水さんへの新たな“繋がり”を生み、実現したこの舞台。一幕は、『白鳥の湖』の楽曲をベースに、歌とダンス、パントマイム的な表現で魅せていく、ストーリー性のある構成。二幕は、数々の世界的名曲にのせ、ダンスと歌で紡ぐショーベースの構成だという。

 

一幕での蓮水さんの役どころはどういったものでしょうか?

 

蓮水「無機質な世界の中に私がいて、そこに中川さんからの言葉だったり感情だったりが流れこんできて、私が変化していく、といったもので、私と中川さんは、ダンサーの方が踊られている中で、歌や心情を表現したりという、ストーリー部分の参加になるみたいです。」

 

二幕はショー作品ということですが、マイケル・ジャクソンの楽曲等もあるみたいですね。

 

蓮水「そうですね、二幕はショーでがっつり歌って踊ってという感じで。『Beat It』をジャズアレンジで歌わせていただくみたいです。ソフト帽を被って、男性を引き連れて。ちょっとかっこいい感じもありつつということで、凄く楽しみですね。」

 

かなり錚々たるメンバーとの共演となりますが、それぞれの印象はいかがですか?

 

蓮水「まだお稽古も始まっていなくて、ポスター撮影でも別々だったので、今日、初めましてで、何人かお会いしまして。みなさんちょっとずつダンスを見せてくださったんですけれど、ジャンルも全然違うし、私の中には全くないジャンルの動きが(笑)今までの引き出しゼロの部分だったので、なんかちょっとやりたくなりましたね、ヒップホップとか。宝塚って、そういう“風”の感じはあるんですけれど、みなさんはほんとにガッツリその道でやってらっしゃる方々なので、おぉ~と思って、見ていて言葉を失ってしまいましたね。でもみなさん本当に個性豊かだし凄く楽しい方々で、お稽古場が楽しみになりました。大澄さんも凄く楽しくて優しい方で。」

 

今回、ファンの皆様から事前にTwitterで蓮水さんへの質問を募集させて頂きましたので、その中からいくつかお伺いさせて頂ければと思います。

まず、宝塚では組子の皆さん(所属する組のメンバー)と一緒に固定のメンバーで作品を作っていくようなイメージだったかと思うんですけれども、ご卒業されて外に出られて、作品ごとに関わる方が変わっていくということに関して、楽しかったり、刺激になったりといった面と、大変な面とがあるかと思うんですけれども、それぞれ何か印象的なエピソードはありますか?

 

蓮水「前回『私はスター』に出演させて頂いたときは、お稽古する芝居とかに関しては、宝塚にいても初めてやる部分っていうのは一緒なんですけれども、お稽古じゃない部分のコミュニケーションが、まず初めまして、で、お互いちょっと探りあうところから始まったので、私も探るし、向こうも多分「元・宝塚の人」っていう、色んなイメージがあったんだと思うんです。きっと宝塚って厳しかったりするようなイメージなんでしょうね。絶対ちょっと最初は怖がられてたと思うんですよ(笑)でも私ってほんとこういう性格なので、人と喋ったりするのも凄く好きですし、あんまり人見知りもしないので、さりげなく私の方が声をかけていったら皆が段々打ち解けてくれて。でも打ち解けるまでは、お稽古場に行ってもずっと張り詰めていて、お家に帰ってきて、ふぅ~…ってなっちゃうような緊張した感じはありましたね。でも今回は、みなさん身体を動かしてる方だからかな?お芝居っていうよりも、表現者の方々が多いので、そういう壁があんまり良い意味で感じられない。私もストンってそこに入れそうだなっていう感じがありますね。結構、今日共演者の方にお会いする前とか、このお話を頂いてから、とか、私に出来るかな、とか、ついていけるかしら、とかそういう部分もやっぱりあったんですけれども、今日、皆さんとお会いして、ついていきたいなって、前向きに頑張りたいなっていう風に良い刺激をもらいましたね。」

 

今回の舞台では、紅一点ということで、その点に関して、ファンの方からも沢山質問を頂いておりました。『私はスター』は女性の方も沢山いらっしゃいましたもんね。

 

蓮水「そうですね。でもやっぱり『私はスター』の時も、本当の男の方とお芝居したり、踊ったり、歌ったりするのはどんな感じなのかなって思ってましたけど、やっぱり根本のものは変わらないので、そんなにびっくりするほど違った世界ではなかったかなって。」

 

あまり緊張や違和感もなかったですか?

 

蓮水「あんまりなかったですね。きっとダンスとかになると、筋力とか見せ方とか、体力とか、ガラッと違うから、圧倒される部分はあると思いますけど。」

 

筋力といえば蓮水さん!というイメージが宝塚時代はありましたよね。

 

蓮水「そうなんですけどね!一応宝塚ではどっちかっていうと筋力の、という感じだったんですけれど。」

 

男性との共演で期待していることや、楽しみなことはありますか?

 

蓮水「大澄さんが仰っていたんですけれども、男性の中で女性として魅せる部分と、ちょっとかっこいい男役寄りの部分で魅せるところと、作って下さっているので、どっちもできるっていうのがちょっと楽しみですね。色っぽい場面があったら、色っぽく出来るのか…否か…。」

 

ちなみに「つい出てしまう男役の癖」とかありますか?

 

蓮水「それはねー!こないだ『私はスター』でもあったんですけれど、振り返りがね、かっこいいって言われたんです、演出家の先生から。『そのかっこいい振り返り方、ちょっとやめてもらえますか』って。無意識なので!なんかやっぱりこう、普通の女の子だったらこう見るのが(ふわりと振り返る)なんかこう…(スッとキレよく振り返る)直線になっちゃうんですね、動きが男役だから。それがちょっとねぇ…いつになったら取れるのか…相当意識してたらいいんでしょうけど、意識しながら芝居も出来ないので。芝居に集中すると、もう動きとかはあんまり考えなかったので、培われてしまったものっていうのは中々取るのって難しいんだなって。普段の生活でもちょっと出ちゃいますからね。バスとか電車とかで、こうお年寄りの方に席譲るときとかに、今日も丁度あったんですけれど、なんかちょっとこう、『どうぞ』(スッとスマートに手を差し出す)みたいな、ついついこうエスコートしちゃうんですよね、お年寄りさえも。ちょっとこう『通してあげて下さい』(自ら盾になりスペースを空ける)みたいな感じでね。」

 

では、ここは気をつけよう、という点はやはり「男らしくならないように」という感じでしょうか?

 

蓮水「そうですね、ダンスとかになったら振りが付いてどう、というところですけれど、極力研究して女性らしさも出していけたらなと。」

 

蓮水さんらしさをこうやって出していきたいみたいなこだわりがあれば、というご質問もありましたが。

 

蓮水「んーでもほんとにまっさらな気持ちで、っていうのが!宝塚時代も私はそういう気持ちで、何の役でも出来るように、この人って二枚目しか出来ないよね、とか、三枚目しか出来ないよねっていう役者になるのがいやだったので、何の役をやっても対応出来るっていうのが、今回も沢山のジャンルの方と共演するから大事なのかなと。もちろん自分のポリシーとか、私はこうしたいっていうのも大事だとは思うんですけど、私はこうしか出来ないっていう風になりたくないなって思いますね。固まらずにいろんな刺激をもらって、勉強して、吸収して、引き出しを増やしていけたらなっていう風に思います。」

 

お衣装について質問が来ておりまして、この方、コメントがついているのでそのまま読みますね。「燕尾服で皆さんが一列に並んでるところから、引き抜きで一人ダルマになるとか。これぞ紅一点!という感じのが観たい!」

 

蓮水「脚出せと!脚を出せと!(笑)」

 

「ダルマ姿が観たいです」と(笑)そうコメントを添えつつ「今回着てみたいお衣裳や、楽しみにされているお衣裳はありますか?」とのご質問です。

 

蓮水「どうでしょうねー(笑)」

 

一幕はこのポスタービジュアルのようなワンピースなんですかね?

 

蓮水「そうなんですかねー。一幕は女性を、二幕ではソフト帽とスーツも着ると大澄さんが仰っていたので。」

 

『私はスター』では結構、パンツスタイルといいますか、稽古着みたいなお衣装が多かったですよね。

 

蓮水「そうですね(笑)あとなんかこう、ちびまる子ちゃんみたいな感じのお衣装で(笑)なんかこう、すーっとしたドレスとか着てみたいですけどね。でもちょっと二の腕がムキムキしてるんですよね…出来るだけあんまりこう二の腕は…これも(ポスタービジュアル)、だいぶ消されてるんですよ。こうやってると(力こぶが)ぽこってしちゃうんです。女性らしいラインのものを着てみたいなとは思いますけれど。」

 

ショー作品への出演にあたって宝塚時代と変えたいポイントや活かしたい部分は、というご質問も頂いていたのですが、これは先ほど頂いたことと共通になりますか?

 

蓮水「そうですねー。でも、お客様に楽しんで頂くっていうところは宝塚と絶対変わらないと思うので、自分も楽しんで、その楽しさがお客さんにも伝わったらいいなと思います。」

 

客席を釣ったりするような場面もあるんでしょうか?

 

蓮水「どうなんでしょうね。でも、お客様と一体になれるようなショーを作るっていう風に大澄さんもおっしゃっていたので、曲も皆さんが知っている曲、なるべく分かる曲を使って、あまり難しいところに行き過ぎないようにしたいと仰っていましたね。」

蓮水「普段の生活で出ちゃう男役、みたいなのは皆さん聞きたがるんですよね。でもほんとにそれはねー、しょうがないですよ。これだけやってきた身なので。でも、私、元々凄く洋服が好きだったんですよ。男役時代はパンツスタイルじゃなきゃだめ、とか、服装が限られてますけど、娘役さんが着てるのとか、自分では買わないですけど、買い物に行って見たりするのは凄い好きで。あ、このワンピース素敵だな、とか、こういう格好してみたいな、というのはあったので、いざやめて、なんでも着ていいよってなった時に、自分が好きな洋服のブランドにお買い物に行って、今までだったら、このお店の中で、ここの枠ぐらいしか、私が着れるものはないっていうぐらいだったのに、全部着ていいですよ、どれでもいいですよってなった時に、仁王立ちしちゃいましたよね。お店の前で。私は何を着れば良いんだろう、みたいな。」

 

悩んじゃったんですね。

 

蓮水「そんなこともありましたけど(笑)でもなんか、スカートをはいたほうが、ちゃんと意識するじゃないですか、脚を閉じなきゃいけない、とか、歩き方とかもそうですけど。皆さん、やめた後すぐは、スカートをはくのはちょっとって言って、中々スカートに手を出せない、みたいな方が多いんですけど、私はわりとあんまり抵抗なくスッとはいて、スカートのほうが気をつけられるからちょっとスカートはいとこうと思って、逆にしばらくスカートをはくようにしてましたね。むりやり矯正する!っていう。」

 

なるほど(笑)「スカートには慣れましたか?」というご質問もありました。

 

蓮水「慣れましたねー。早々に慣れました。自ら矯正して。ストイックに女性に戻る。」

 

どうですか、戻れた感は?

 

蓮水「んー!そうですね。でも髪の毛とかはやっぱり伸びてくると、会う人会う人みんな、雰囲気が違うからか、びっくりされますね。久しぶりに会うと、やっぱり最後に見たのがショートカットだったりする人は『うわー!髪伸びたねー!』って言って。私、結構早いみたいです、伸びるのが。」

 

「髪伸びたね」で1個面白い質問が来ていて「ラーメンを食べながら髪をかきあげる夢は叶いましたか?」

 

蓮水「あっ、そうそうそうそう!そうなんですよ!私すごい宝塚時代に、こう、こう、ラーメンをこうやってやったら(ラーメンを食べようと器に顔を寄せるモーション)『あ、髪の毛がなんかこう邪魔だわ…(声色を変えて)』ってよくこうやって(髪をかきあげて)ラーメン食べるようなやつ!あれが憧れだったんですよ!それをよく話してて(笑)まだちょっとだめですね!ここに垂れてくるほどの長さまでは行ってなくて。とりあえず、ラーメンまでは頑張って、もうちょっとだけ伸ばしてから髪型を変えようかなって。夢を叶えるために。15~6年ショートカットだったので、もう自分の髪が長い感覚とか忘れちゃいましたからね。でもなんかこの時期になって思いましたけど、あったかいんですね、髪の毛って。マフラーしなくても首回りに毛があるだけで、あったかいんだなって。新たな発見でした。」

 

他に退団されてからの新たな発見はありましたか?

 

蓮水「でも割と自然に退団してからの生活に慣れたような気がしますね。結構みんな走り続けているので、やめてから半年ぐらいなにもしないで、とりあえず旅行にいったりとか、ゆっくりしたりとか、実家に帰ったりとか、いろんな方がいるんですけど、私はやめて1~2ヶ月ぐらいで宝塚から引越しをしてきてからは、何かしてないと気がすまなくって、やたら活動してましたね。ゆっくりとかはあんまりしなかったような気がします。」

 

どんなことをされてましたか?

 

蓮水「そうですね。引越しもそうですけど、何したかなー、宝塚のときに一時行ってたんですけど、公演が詰め詰めになってきた年に行けなくなっちゃってたピラティスに行ったり、最近はちょっとバレエをはじめてみたり。あとは、アルバイトをしてみたりとか、いろいろですね。今まで出来なかったことを、片っ端からやりはじめたっていう。基本的にゆっくりしすぎるのはあんまり性に合わないみたいですね。フットワークが軽いみたいで。」

 

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蓮水「あと一番変わったなって思ったのは、今まで会えなかった人に会える。高校の同級生とかもそうですし、今までお世話になった方とかもそうですけど、公演中とかお稽古中はかなり忙しいので、人と会うっていう時間があんまりなかったんですよね。だからほんとに同じ宙組のメンバーとか宝塚の関係の人としか会ってなかったんですけど、やめてから、何年振りとか、十年振りとかの方々に久しぶりにお会いすることが出来て、結構嬉しかったですね。」

 

少し舞台関係に戻ってしまうのですが「発声方法は男役と変えてますか?」

 

蓮水「んー、いや!そんなに!こないだも2曲ぐらいソロを歌わせてもらったんですけれど、高い音域の方が割りと得意だったので。宝塚のときは一生懸命低い声を、台詞もそうですけど、歌の音域とかも低いのを出そう出そうってして、10年ぐらいでやっとちょっと出るようになってきたってぐらいだったんです。元々宝塚に入る前から歌を歌ったりするのは凄く好きだったんですが、宝塚時代は、昔歌ってたJ-popの女性歌手の方の歌を歌えなかったんですよ、高くて。出なくなっちゃってたんです。それがやめてからちょっと出るようになったので、やっぱり使う声帯の筋肉が少し変わったのかなって思います。その方が歌いやすい感じはありましたね。」

 

北翔さん主演の花組公演『風の次郎吉』をご覧になったとのことですが、外から改めてみた宝塚はいかがでしたか?

 

蓮水「面白いですね!在団中も他の組って観に行くんですけど、その時は、あ、この子の演技がどう、とか、同期もそうですし、あと、セットとか衣装とか演出とか、そういう部分をすっごく見ちゃうんです。もちろん、今も多少気になってしまう部分はあるんですけど、やっぱり在団中に観ていたときよりもお客さん寄りの楽しみ方が出来るので、凄く楽しかったですね。」

 

『風の次郎吉』はいかがでしたか?

 

蓮水「楽しかったですねー。もうやっぱり北翔さんはエンターテイナーで!アドリブもすごいし、元気が出る舞台だったので、やっぱりエネルギーって大事だなって。私も宝塚時代、下級生にもよくよく言ってたんですけど、目力といいますか、オーラといいますか、醸し出されるエネルギーが一番舞台人に必要なので、『こんなもんでいっか』とか『こんな風に見えればいっか』っていうところでは絶対にやらない方がいいよっていう風に言ってたんですけれど、北翔さんは、ほんとに、もうそんなに頑張らなくていいですよ!って言いたくなるぐらい100%の力でやる方だから。下級生の時はもちろんそうじゃないといけないんですけれど、あれだけやっぱり年数いらっしゃって、今度トップスターにもなられるのに、なのにあれだけ頑張れるっていう方は、中々いらっしゃらないと思うんです。それがやっぱり北翔さんの素晴らしさだと思うし、持ち味だし、やっぱりエネルギーのある人の舞台っていうのはいいなって改めて思いました。」

 

宙組はごらんになりましたか?

 

蓮水「観ました!なんか逆に宙組の方が親心みたいになっちゃって。あー、この子こんなに活躍してる!とか、頑張ってる!とか、なんかそういう目で見ちゃいましたね。だからなんか、もう芝居を楽しむとかショーを楽しむっていうより、授業参観みたいなノリの(笑)やっぱね、さすがにいた組ともなると、見るところが多すぎて。みんな見たいんですけど。やっぱりみんなも見てくれるんですよね、舞台から。でも見切れないっていう。ショーのときはみんながウィンクを飛ばしてくれて、凄く得した気分になりました。中々ない経験ですね。独り占めで(笑)」

 

雪組を観劇されていた際は、同期の鳳翔大さんがバチーンと蓮水さんにウィンクを飛ばされたりしてましたよね。

 

蓮水「そうなんです!私、大ちゃんの舞台、大好きで。それも、いろんな意味で元気が出る。凄くかっこつけるんですよね。普段の彼女を知ってるから、ちょっと恥ずかしいんですよ、かっこつけられると(笑)多分、お互いだと思うんですけれど。それでいつも笑っちゃうんです。でも頑張って欲しいですね。今まで、春風さん(同期の春風弥里)と三人でずっと頑張ってやってきたので。でも未だに三人で仲良いですし、連絡もずっと取っているので。ほんとに、宝塚にいて、いろんな方との出会いが私の財産ですけど、その二人と出会ったことは、多分、もうほんとにおばあちゃんになっても、ずっと一緒に笑ってられるような…そういう友達が出来たのが、財産ですね。」

 

ウユニ塩湖には行かれましたか?

 

蓮水「ウユニ塩湖!行ってないんですよ~!1~3月とかぐらいしか向こうが雨季じゃないので、なかなかタイミングが…。さすがに一人で行くのはちょっと寂しいじゃないですか。あの絶景を一人で見るのもちょっとなんか、せっかくだったらね、誰かと共感したいし。結構行きたい!って言っている子がいるので、いつかみんなでタイミングが合えば。それまでは、まぁ、地球の裏っかわなので、結構金額もかさみますし、ひたすらウユニ塩湖貯金を頑張ろうかなと。」

 

ほかに旅行とかはいかれましたか?

 

蓮水「沖縄に行きましたね、夏に、宮古島。綺麗でした!私、沖縄って行ったことがなくて。宝塚時代も全国ツアーはあるんですけど…。」

 

沖縄ってほとんど行かないですよね。

 

蓮水「そう、北海道と沖縄は、たまーにあるんですけど、私が入団してから二回ぐらい全国ツアーに入ったことがあるんですけど、九州までしか行かなくて。北も…どこまでだったかなー、秋田とかそれぐらいだったかな?だったので、ちゃんと行ったことがなくて。海がびっくりするぐらい綺麗でした。でも海外旅行には行ってないので、また近々行けたらいいなーと思いますね。スペインとかも行ってみたいです。あ!そうだ!やめてから阪急交通社さんのツアーでイギリスに行きました!」

 

あ、そうですよね!ロンドンのツアー、行ってらっしゃいましたね! あのツアーは蓮水さんが企画されたんですよね?

 

蓮水「そうですね、私がイギリスに行ってみたくて。イギリスの北の方にコッツウォルズっていう村があるんですけれど、景色が凄く綺麗ってみんなが言っていて、そこに行ってみたい、っていうのと、ロンドンに行ってみたい。夜のビッグベンも綺麗でした。『ピーターパンだぁ!』って(笑)ピーターパンいそうでしたからねー。街が素敵でした。」

 

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蓮水「あと、前なんか、変な…変なっていったらあれですけど(笑)占いで言われたんですけど、海外旅行に行くと運気が上がるらしいんですよ、私。海外旅行にいっぱい行きなさいって言われて。あと社長になるって(笑)『あなたはね、いずれ社長になる。あなたはね、人を束ねる立場になる。』とか言われて。『なんの!?なんの社長だろう!?』って(笑)51歳で財を得るって言われましたからね。」

 

具体的ですね(笑)

 

蓮水「そうなんですよ、51歳で私、何かが起こるみたいなんですよ。それを信じて頑張ります。ピークの51歳に向けて。」

 

ではその51歳に向けて、どんなことに挑戦していきたいですか?

 

蓮水「そうですねー。私、ほんといろんなことに興味があるので。趣味の域ですけど、写真を撮るのも凄く好きですし。あと、物を作ったりとかするのとかも好きですし。やってみたいな、と思うことは、色々やっていけたらなと、陶芸とかも好きなんですよ。趣味が多すぎて、とっ散らかっちゃって、趣味はなんですか?って聞かれるとまとめられないぐらい。色々やってみたいですね。」

 

女優さんとしてはどんな女優さんを目指したいですか?

 

蓮水「ん゛~!でもまだそれはほんとにもう分からないですね。この間は、小劇場のお芝居に出させてもらって、今回はショーで、トークショーもさせて頂いて、旅行も行かせて頂いて。テレビも出させていただきましたし、ナレーションもさせて頂きましたし、もうほんとにやること頂く仕事が全部初めてなことで、今は、こういうのがやりたい!とかいうよりも、とりあえずやってみないと!みたいな状態ですかね。経験して、やったことがないことをやってみたいな、という風に思います。」

 

ではちょっと“CONNECTION”に戻ってきまして、ちょっと漠然としているのですが、蓮水さんの大事にしている繋がり、といいますか、蓮水さんにとっての人との繋がり、というのはどういうものですか?

 

蓮水「ん~難しいですね。でも私、凄く、ほんとに人、大好きなんですよ。おしゃべりするのとか、一緒になにかをやるのとかが凄く好きなので。私、人との繋がりが長いんですよね。お付き合いが長い人が多い。初めまして、で、会ったときに、何かそのお仕事が終わったら終わり、じゃなくて、そこからずーっと連絡を取るタイプなんですよ。まめに『今どう?元気?』とか、『どこにいるの?』とか、ご飯を食べに行ったりとか、そういうのが好きなので。財産ですよね。人との繋がりは。出来るだけ友達は多いほうが良いと思います。今回、紹介してくださった北翔さんもそうですし、宝塚時代一緒だった方もそうですし、この間の舞台(『私はスター』)の方々もそうですし、沢山の人と繋がっていると、きっとどこかで何か、自分が悩んだときとか、苦しいときに、絶対助けてくれるので。人との繋がりは、財産です。」

 

ファンの方から「蓮水さんとの繋がりが欲しい!」というお声もとても多くて。

 

蓮水「ちょっと!面白いんですけど!(笑)」

 

Twitterやブログはされないんですか?と。

 

蓮水「あー、そうですねー!『モトジェン』っていう、ね!(蓮水さんが“ファッションジェンヌ”として記事を書かれているスマートフォンサイト『すっぴん女子会もっとジェンヌモード』)あれはブログ代わりみたいになってますけど、そうですね、やってないですね。私、ほんとに苦手なんですよ、Twitterとか、そういうのはわかんなくて。面白そうだなぁとは思うんですけど、今は、出来る子が凄いパパパパーっ!とやってるのを横で見て、へぇぇぇってなってるだけなんで…確かに『蓮水ゆうやさんどこ行ったの?』みたいな感じですよね(笑)」

 

ファンレターはどこに出したらいいんでしょうというお声もありましたね。

 

蓮水「そうですよね。未だに劇団に出して下さる方もいらっしゃるみたいで劇団の方もちょっと困ってました(笑)でも、ある意味そうやってあんまり表に出てこない代わりに皆さん舞台を観に来てくださるので、それもなんか、ね、使えるなって(笑) 会いたい時は舞台を観に来てね、みたいな。レア感を出していく感じで(笑)」

 

では最後に、ファンの方に向けてメッセージをお願いします。

 

蓮水「絶対面白い舞台になると思うので!宝塚が好きな方って、絶対ショーって好きじゃないですか。なので、この舞台は絶対お好きだと思いますし、私が男性のダンサーの方々と共演するということにも絶対興味があると思うので、そこも楽しみにして頂けたらなと。公演日数もそんなに長いわけではないので、凝縮して沢山観に来て頂けたらなと思います。絶対楽しんで頂けるだろうなという確信があるので!」

Profile

蓮水ゆうや はすみ・ゆうや

2002年宝塚歌劇団入団。88期生。『プラハの春 / LUCKY STAR!』で初舞台。しなやかな手足と174cmの長身が目を引く、宙組の男役スターとして人気を得る。歌もダンスもバランスのとれた実力派として、多くの公演にて主要な役を演じ活躍した。2014年7月末に惜しまれつつも退団。女優としての活動をスタートさせ、NHK 木曜時代劇「ぼんくら」、舞台「私はスター」に出演、今後の活躍に注目が集まる。

 

インタビュー・文/ローチケ演劇部(ミ)