
ジョン・ケアード脚本・演出、堂本光一と井上芳雄が初共演を果たしたミュージカル『ナイツ・テイル-騎士物語-』が、100人を越えるキャストとオーケストラ集結で、6,000人超のアリーナ会場でライブとして甦る!
シェイクスピア最後の作品として知られる「二人の貴公子」(共作:ジョン・フレッチャー)を、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの名誉アソシエイト・ディレクターであり、『レ・ミゼラブル』初演を演出した世界的演出家ジョン・ケアードの脚本・演出により、堂本光一と井上芳雄の初タッグをえて、2018年7・8月にミュージカル「ナイツ・テイル-騎士物語-」の世界初演を東京・帝国劇場で果たした。ジョン・ケアードは、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーで20余りのシェイクスピア劇や古典、新作劇を手がけ、世界的ミュージカル『レ・ミゼラブル』の潤色・演出をロンドン初演から担当。世界各地で、ストレート・プレイ、ミュージカル・オペラの脚本・演出を手がける演出家。また日本でも『レ・ミゼラブル』を初演から手がけ、大ヒットの礎を築き、井上芳雄主演の『ダディ・ロング・レッグズ』、2022年に帝劇で世界初演を果たし、昨年ロンドン・ウェストエンドで4か月ロングランを果たした舞台『千と千尋の神隠し』など数多くの作品を手がけている。
そんなジョン・ケアードが堂本光一と井上芳雄にインスパイアされて企画したのは、数多くのシェイクスピア劇を演出したジョン自身にとって初演出となる「二人の貴公子」のミュージカル化だった。
ジョンは、『ジェーン・エア』『ダディ・ロング・レッグズ』を共に手掛けた世界的に活躍する作曲家、ポール・ゴードンら、日英米のスタッフと全く新しいミュージカルを構想した。
2000年に帝劇最年少座長として、『MILLENNIUM SHOCK』に主演し、『SHOCK』を磨き上げ、現在の『Endless SHOCK』を日本が誇るオリジナルミュージカルへと導いた、堂本光一。同じく2000年に帝劇『エリザベート』ルドルフ役で鮮烈なデビューを飾り、高い歌唱力と端正な出で立ちでミュージカル界の話題をさらい、たちまちスターダムを駆け上がった井上芳雄。そんな二人は、「演劇の殿堂」である帝劇のラインナップの主演俳優として実力を高め、押しも押されもせぬトップスターの座を獲得。異なりながらも、互いを認めあい、友情を育んでいた二人だったが、2018年の『ナイツ・テイル』で奇跡のタッグが誕生。他にも音月桂、上白石萌音、島田歌穂、岸祐二、大澄賢也・・・・現代で考えられうる最高のキャストが集まった初演は、劇場を熱狂の渦にまきこみ、大絶賛を博すことに。
そして、初演の長丁場で絆が生まれたメインキャスト7名がそのままに、2020年の夏に開催されたのが、ミュージカル『ナイツ・テイル』in シンフォニックコンサート。2020年8月、キャストたちのスケジュールの調整がつき、ミュージカル『ナイツ・テイル』in シンフォニックコンサートが、東京芸術劇場コンサートホールと東京オペラシティコンサートホールで開幕。全ナンバーをリアレンジし、堂本と井上が演じるパラモンとアーサイトそれぞれの新曲も初披露。新型コロナ感染予防に備えた演出で、入場者数を半数にして上演し、稽古場や舞台上も感染予防を徹底し、演出家はロンドンから、音楽監督はニューヨークからリモートで稽古に参加し、3都市またがってクリエイターが力を合わせ、作り上げたコンサートバージョンだった。
2018年の世界初演、そしてコロナ禍がはじまった2020年のオーケストラ、キャスト共に大人数でのシンフォニックコンサートを新型コロナ対策を徹底して成功させたコンサートバージョンを経て、コンサート版で新たに生まれた新曲も盛り込んだ『ナイツ・テイル』の「完成形」ともいえる再演が、2021年に帝国劇場、大阪・梅田芸術劇場に加え、福岡・博多座での初上演が実現。「完成形」の上演が成功を遂げ、カンパニー全員が大千穐楽を迎えた達成感を得た。
それから4年の歳月を経て、帝劇も再開発のための休館を迎えた2025年――
8月2日(土)~8月10日(日)東京・東京ガーデンシアターで、『ナイツ・テイル-騎士物語-』ARENA LIVEとしての上演が決定。東京を代表するARENAとして知られる「東京ガーデンシアター」に張りだし舞台を設けて、毎公演6,000名超の観客を前にかつてないスケールで届る、ミュージカル『ナイツ・テイル-騎士物語』ARENA LIVEとして甦る本公演は12回公演、75,000人を超える動員を予定している。
今回も、自身の演出作、舞台『千と千尋の神隠し』が、世界最高の演劇賞ローレンス・オリヴィエ賞に今年度の最優秀新作演劇作品賞(エンタテイメント部門)にノミネートされた、ジョン・ケアードが、ARENAに合わせて脚本・演出を手掛け、新たな『ナイツ・テイル』を届けることに。
堂本光一、井上芳雄、音月桂、上白石萌音、大澄賢也、島田歌穂ら、お馴染みの豪華キャストに、新たに宮川浩が加わる。

演奏は、東京フィルハーモニー交響楽団の魅惑のフルオーケストラ!初演以来の音楽監督、ブラッド・ハークが自ら指揮を手掛ける。また、邦楽をさらに充実させるべく、堂本光一と『Endless SHOCK』の輝かしい歴史を共にした石川直と日野一輝が新たに加わり、4名の太鼓奏者、篠笛・能管、尺八、津軽三味線奏者が、オーケストラと競演を果たす。
東京ガーデンシアターの名に相応しく、舞台は森の中で演奏されるような荘厳な世界観で、ダンスとアクションも再現し、コンサートの枠を超えた、まさに“ARENA LIVE”に期待せずにはいられない!!
この発表に際し、堂本光一と井上芳雄からコメントが届いた。
堂本光一 コメント
●『ナイツ・テイル』アリーナライブ上演決定について
アリーナライブには驚きましたが、どんな形になるんだろうと楽しみになりました。
前回のコンサートはコロナ禍でいろいろな制約もあったので、今回はお客様も思いっきり楽しんでいただけると思います。
●『ナイツ・テイル』楽曲の魅力について
ポール(・ゴードン)の楽曲はどれも素晴らしいです。稽古場で出来上がっていく芝居と共にアレンジが加えられて完成していったその音楽世界に入っていくとミュージカル『ナイツ・テイル』が広がっていくんですよね。またその世界に入れることが待ち遠しいです。
●アリーナライブへの期待について
芳雄くんはもちろん、またみんなで『ナイツ・テイル』に挑めることがとても嬉しいです。実はジョン(・ケアード)、『ナイツ・テイル』を創っている時、「帝劇は大きすぎる」と言っていたんです。それが帝劇より更に大きく広い東京ガーデンシアターでやるという、この不思議な流れ(笑)。アリーナライブで『ナイツ・テイル』のどんな世界観が広がるのか、ジョンの魔法を楽しみにしているところです。
井上芳雄 コメント
●『ナイツ・テイル』アリーナライブ上演決定について
2020年にコンサートバージョンをやらせてもらい、音楽も素晴らしい『ナイツ・テイル』だからこそコンサートも成立したなと感じていました。
とはいえ、今回の6000人のアリーナライブは驚きました。
ジョン(・ケアード)が考えている全体像はまだわからないですが、装置家も来日予定で衣裳も本番同様につけるみたいなので、舞台上での動きも含めて本公演に近いライブになるのではないかと想像しています。
●『ナイツ・テイル』楽曲の魅力について
オーヴァーチュアを聞くだけでその景色を思い出し、感情が高まるポール(・ゴードン)の音楽はスケールが大きく、テーマパーク的な別世界感があるように感じています。素敵なメロディばかりで、また歌えることが嬉しいです。
●アリーナライブへの期待について
再び『ナイツ・テイル』で、光一くんはじめ仲間たちと集まれることは大きな喜びです。きっとジョンはアリーナライブとして新しい『ナイツ・テイル』を創るでしょう。
僕も全力でそこに乗っかっていくことを楽しみたいですし、お客様にも存分に楽しんでいただけるようにベストを尽くします!
STORY
テーベの騎士で従兄弟同士のアーサイト(堂本光一)とパラモン(井上芳雄)。テーベ王の伯父のクリオン(大澄賢也)に仕える二人は、熱い友情を誓い合い、騎士としての誇りと名誉を何よりも大切に生きてきた。戦争により敵国アテネの大公シーシアス(宮川浩)に捕虜として捕らえられるも互いに励ましあいながら同じ牢獄で過ごしていた二人は、ある日、シーシアスの美しい妹・エミーリア(音月桂)を牢獄の窓から見掛け、同時に恋に落ちてしまう。だがアーサイトは追放され、テーベに戻るよう命じられる。アーサイトは、残ったパラモンがエミーリアを奪うのではないかと、互いに猜疑心を抱きながら、愛するエミーリアを必ず手に入れると決心し道を違えていく。
テーベへ戻る道中で、アーサイトは森の楽団を率いるダンス指導者ジェロルド(大澄賢也)に出会う。エミーリアの誕生祝いの稽古をしている一座に名を偽りダンサーとして加わったアーサイトは、再びエミーリアに出会うチャンスを得る。その頃パラモンは、食事の世話をしてくれる牢番の娘(上白石萌音)の手引きにより牢獄を脱出する。牢番の娘は脱獄という危険を冒すほどパラモンを愛していたが、ふとした瞬間にパラモンが去ってしまい、ショックのあまり正気を失ってしまう。
エミーリアとの再会を果たしたアーサイトは、シーシアスが愛するアマゾンの女王・ヒポリタ(島田歌穂)の計らいもあり、周囲には正体を隠して彼女に仕えることになったが、シーシアスやエミーリアたちと狩猟に出かけた森で、無二の友で今や恋敵となったパラモンと出会う。
艱難辛苦を経て再会した二人は、どちらがエミーリアを得るにふさわしい男か、愛と名誉と生死を賭けて決闘を挑む。