ブルーマングループ ワールドツアー IN JAPAN ブルゾンちえみ with B オフィシャルサポーター就任イベントレポート

18カ国38都市を巡るワールドツアーでは、なんと3500万人の観客を熱狂させたブルーマングループ。国籍も言語も超越したアートパフォーマンス集団である彼らが、最新作を引っさげて2019年5月、待望の再来日を実現させる。このたび、その『ブルーマングループ ワールドツアー IN JAPAN 』のオフィシャルサポーターに、ブルゾンちえみ with Bが就任することが決定! 1月某日、まさに東京公演の会場となるEXシアター六本木にて、そのお披露目イベントが行われた。

 

まず姿を現したブルゾンちえみは、ご覧の通り、衣裳やアクセサリーだけでなくメイクまでが徹底してブルー一色。拍手で迎えられたブルゾンは「青い衣裳を着たことはありますが、メイクを含めてここまで頭の先から爪先まで青くなったのは初めてです。でも意外とそんなに違和感がなくて、しっくり来ているなー、キマってるなーと思っています」と、余裕の笑み。

続いて登場したwith Bことブリリアンのコージとダイキは、ブルーマンさながらのスタイルで顔と手を本格的にペイント。ニカッと笑うとこぼれる白い歯がなかなかのインパクトで、この点はめったに口を開かないブルーマンとは違うところだ。
ブルゾンに「ブルーマンはまったく喋らないので、その喋らないところまでリンクさせてみました(笑)。でもあなたたちは喋っていいんですよ、いや喋ってください!」と発言を促してもらうと、コージとダイキは慌てて「光栄でございます」「よろしくお願いします!」と、うれしそうに一言。
実は3人で昨年末、ラスベガスに行き本場のブルーマンショーを体験してきたということで、現地で撮ってきたスナップをモニターで公開。3人揃ってブルーが入った服を着ていったそうで、ショーが行われているホテルの一角にある撮影スポットで撮った一枚や、公演前に特別にオリジナルの楽器に触らせてもらった貴重なショット、開演直前に照明で青色に染まった客席での模様や、終演後にブルーマンと一緒に撮ってもらった記念写真などなどを紹介。ショーの感想としては、ブルーマン初体験だったブルゾンは「せっかくなので一切下調べをせず、ファーストインプレッションを大事に見てやろうと思っていたんですが、いい意味で裏切られましたね。他にもいろいろな舞台やショーを観てきましたが、ブルーマンはブルーマンというジャンルとして確立されたものでした。新しかったです」と、感激しきり。ダイキも同じく初見だったそうで「単に目で見るだけでももちろん楽しめますが、彼らはステージ上では一切喋らないんですね。それなのに、3人のキャラクターの違いがわかるんです。目の動きや表情だけで伝わってくるものがあるので。100分、まったく飽きずに楽しめました!」と、アツい言葉で続けた。一方、コージは実は東京公演を観たことがあったそうで、その時の感動がきっかけで芸能界入りを目指したとも。「東京のブルーマンシアターで観た時と同じ演目があって、懐かしい!と思ったり、あ、これは初めてで新しい!という感動があったりして。僕にとって、舞台上で演じることの素晴らしさを初めて教えてくれたのがブルーマンのショーだったんです。本当に、めちゃくちゃ笑えるんですよ。ブルーマンってもしかしたらちょっと怖い人たちみたいなイメージがあるかもしれないですけど、そんなことはなくて陽気ですし、とにかく笑えます。本当におススメです!!」と、少々興奮気味で語っていた。

このショーを体験したことで、ブルゾンは「ブルーマンの方たちの技術はすごすぎて、ちょっとやそっとでは真似できないパフォーマンスばかりでしたが、でも言語が違うお客さんにも音楽、リズムなら魂から楽しいと思える、何か共通したものがあると感じたので、私も音楽を使ったネタをやっていきたいなと改めて思いました」と話し、ダイキは「僕らはブリリアンのネタとして、一切しゃべらないでやるネタを今、製作中です」と宣言。コージが「スミマセン、単純に僕ら、うまく喋れないのをブルーマンに重ねてるということなんですけど」と言い訳すると、「ブルーマンもいい迷惑だよ! 参考にしてそれ?って言われないように、失礼のないようにしてよね!!」と、ブルゾンが速攻でツッコミを入れて笑いを誘う。

さらに、with Bの二人はこの場で、ブルーマンショーでおなじみのパフォーマンスである“マシュマロキャッチ”の芸に挑戦することに。しかも、ダイキの投げるマシュマロを20個、コージがダイレクトに口に入れることができたら、本家・ブルーマンショーへのデビューが約束される!と聞かされ、ますますテンションが高まるコージ。そしていよいよチャレンジが決行されると……なんと2個目のマシュマロがあえなく落下、チャレンジは早々に失敗……かと思いきや、何事もなかったように挑戦を続ける二人。ブルゾンやMC、周囲のスタッフたちも苦笑いする中、“合計”20個分のマシュマロキャッチが終了! 早速「いやいやいや、失敗するのが早すぎるって! みんな、あと3個!2個!って、もっとハラハラしたかったのに!」とダメ出しするブルゾンに「これ、練習したらいけますね。本番はいつですか?」と飄々と食い下がるコージ。果たして本公演にwith Bの出番があるのか、どうか……!?
加えて、この日はブルーマングループが世界的に展開している、#iBlueMyselfのキャンペーンについての説明も行われた。これは日常生活の中で自分がイキイキとしているさま、自分らしさを実感していることを発見した瞬間である“アハ・モーメント”を表現するもの。ということで、各自がブルーマンを観劇して感じた“アハ体験”を紹介。
「ブルーマンショーに関しては、次に何が来るんだろう?と思っては、裏切られ、の連続なので。見たことのない動きや聴いたことのない音楽が味わえて、常にアハの連続でしたね」と、ブルゾンが語れば、高校時代は軽音楽部だったというダイキは「ブルーマンショーの中にバンドの生演奏があるんですよ。その演奏を聴くたびに毎回鳥肌がたって、アハ!ってなりました」。コージは東京で観たショーの内容を音で覚えていたそうで「ボコボコボコ……っていう音の記憶だけがあって、でもどんな内容のパフォーマンスかはまったく覚えていなかったんです。ラスベガスで観た時、あのブルーマンオリジナルのパイプでできたような楽器を、ヘラみたいなもので叩いている時にあの音が鳴っていて。これだ!と思って、アハ!ってなりました」と語ると、「そもそも、そんなに感銘を受けたと言っているのに、そこまでスパーっと内容を忘れますかねえ?」とブルゾンからは厳しめのツッコミ。そして「ぜひみなさんも、年齢関係なくおじいちゃんおばあちゃんも子供たちも一緒に#iBlueMyselfのハッシュタグをつけて“アハ体験”をインスタグラムにどんどんアップしてください!」と訴えた後は、改めて「ブルーマンのショーは本当にお子様から大人まで、みんなが楽しめます。ぜひ、私たちと一緒に5月まで“待つの”。首を長くして、“待つの”。って感じでよろしくお願いします!」と、自身のネタを絡めて決め台詞をブルゾンが披露すると、「ブルーマンは言葉を発しませんが、誰でも理解できる面白くって楽しい笑いが待っています。ぜひみなさん、笑う準備をして待っててください!」とコージが言い、「言葉の壁を超越した素晴らしい舞台です。観たら得られるものが何か必ずある、そんな舞台だと思います。この機会に、ぜひご覧ください!」とダイキが真面目に締めくくった。

コージの願いが叶って、彼ら3人とブルーマンとのコラボは結局、実現するのかどうか? それも含めてブルーマンたちが再来する5月の開幕を、ぜひとも楽しみにお待ちください!

取材・文/田中里津子