ベルギー発!最高にスキャンダラスなダンスカンパニー“ピーピング・トム”2 年半ぶりに世田谷パブリックシアターに登場!

脅威の身体能力と奇想天外なイメージが紡ぐ心地よい悪夢
最高にスキャンダラスなダンスエンターテインメント

驚愕のテクニックと独創的なスタイルで数々の衝撃作を生み出し、世界中に熱狂的なファンを持つベルギーのダンスカンパニー、ピーピング・トム。世田谷パブリックシアターでは、彼らを日本に初めて紹介して以来、『Le Sous Sol/土の下』(09年)、『ヴァンデンブランデン通り32番地』(10年)、『A Louer/フォー・レント』(14年)、『ファーザー』(17年)、『マザー』(23年)と継続的に公演を行ってきた。そしてこの度、ピーピング・トムが、カンパニーの集大成にして最高傑作との呼び声も高い『トリプティック』とともに待望の再来日を果たす。
現代社会が抱える闇へと果敢に切り込みながらも、最も過酷な場面でさえ、美しさとユーモア、愛に満ちた演出で描き出す彼らのパフォーマンスは国内外で高く評価され、英・ローレンス・オリヴィエ賞の最優秀ダンス作品賞に二度にわたって輝くなど、数多くの賞を受賞。「見逃してはならないカンパニー」として各国の観客を魅了し続けている。
本作の構成・演出を務めるガブリエラ・カリーソフランク・シャルティエは、カンパニーの活動のほか、ネザーランド・ダンス・シアター(NDT)やリヨン・オペラ座バレエ団、ヨーテボリ・バレエ、マルセイユ・バレエなどへの作品提供やオペラの演出も手掛けるなど、幅広く活躍している。
映画のセットのような舞台空間と、我が目を疑うほどに圧倒的な身体表現によって生み出される彼のステージは、まるで白昼夢を見ているかのごとく観る者を惹きつけてやまない。

三部作を再構築して魅せる特別なステージ
ピーピング・トムの集大成にして最高傑作『トリプティック』

舞台は客船。洋上の客室で、ひと癖もふた癖もある男女がおりなす不吉な夜。
不安は現実となり、夢は悪夢と化す。過去へと追い詰められる男たちと、狂気に憑りつかれた女たち。
絶望の淵で、愛を求めてさまよう魂がたどり着く先は——。


『トリプティック』は、オランダを代表するダンスカンパニー、NDTの委嘱作として誕生した三部作『ミッシング・ドア』(13年 カリーソ演出)、『ロスト・ルーム』(15年 シャルティエ演出)、『ヒドゥン・フロア』(17年 シャルティエ演出)を、ピーピング・トムが自身のオリジナルキャストで再構築した、まさにディレクターズカット版となる特別なステージである。
『ミッシング・ドア』では無数に並んだ客室の扉に焦点を当て、続く『ロスト・ルーム』では船内のとあるキャビン、『ヒドゥン・フロア』では忘れ去られた船底のバンケットルームが舞台となってパフォーマンスが繰り広げられる。各パートをつなぐ舞台転換も見どころのひとつだ。
不穏に閉ざされた世界の中で、卓越した身体能力を持ったダンサーたちによる目を奪われるようなステージは、ダンスや演劇といった枠を超え、かつてないスリリングな感動を呼び覚ます。

「(c)Andrea Avezzù」

「(c)Virginia Rota」

ピーピングトムについて

ベルギーを代表するダンスカンパニーLes Ballets C. de la B.の中心メンバーとして活躍してきたガブリエラ・カリーソと、フランク・シャルティエによって 2000 年に結成。未知なるダンスの創造を目指してカンパニーを「ピーピング・トム=覗き屋」と命名。
ダンサー、俳優、オペラ歌手ら、国籍も、世代も多様なアーティストたちが生みだす驚異のパフォーマンスは、伝説の舞台としてダンス史にその名を刻み、次代のピナ・バウシュと称されてきた。
人間技とは信じがたいオリジナルなムーブメント、他の追従を許さない独創的なスタイルで全世界の熱狂的な支持を集めている。現代社会の抱える闇へと果敢に切り込み、最も過酷な場面でさえ、美しさとユーモア、愛に満ちたエモーショナルなステージとして名高い。ネザーランド・ダンス・シアターやリヨン・オペラ座、ヨーテボリ・バレエ、マルセイユ・バレエなどへの作品提供多数。『ヴァンデンブランデン通り 32 番地』、『ラ・ルータ』で、英・ローレンス・オリヴィエ賞「最優秀ダンス作品賞」受賞。“見逃してはならないカンパニー”の上位に名を連ねる。