ワクワクと感動がいっぱいのクリスマスショー!『ブロードウェイ クリスマス・ワンダーランド2025』演出の金谷かほりのインタビュー到着!

2016年の初演以来、渋谷の冬の風物詩として愛されてきた『ブロードウェイ クリスマス・ワンダーランド』が今年も12月13日(土)〜12月25日(木)に東急シアターオーブ(渋谷ヒカリエ11階)にて開催されます。

本作は、歌とダンス、スケートショー、そしてサンタクロースの登場など、息つく間もないパフォーマンスにワクワクと感動が止まらない、まさに“劇場で楽しむクリスマス”。アメリカから来日する実力派シンガーたちが歌うクリスマスソング、ダンサーたちの一糸乱れぬラインダンスやタップダンス、煌びやかな衣装など、本場アメリカの豪華でクラシカルなクリスマスショーの魅力と、日本を代表するテーマパークショークリエイターの金谷かほりが手掛けた演出、LEDを駆使した映像、精巧な舞台セットが融合し、ここでしか味わえないドラマチックなクリスマスの世界が劇場全体を包み込みます。

今回、2024年の新演出版から演出を手掛けている金谷かほりのインタビューが到着! 公演の見どころや演出のポイントなどを聞きました。

――昨年、新演出版を上演し、お客さまの反応をどのように感じましたか?

考えていたよりも小さなお子さまがたくさん来てくださったことが嬉しい喜びでした。こうした素晴らしい劇場でファミリーエンターテインメントを上演できるということはとても素敵なことですし、クリスマスだからこそできるのだということを改めて感じました。

――そうした昨年の公演を受けて、今回の演出にも変化はありますか?

大きな影響がございます。今年は、お子さまがサンタさんと一緒に歌ったり踊ったり、声を出したりできる空間をより作りたいと思います。「ミュージカルを劇場で観る」という感覚よりも、テーマパークがモットーとしているような「ご家族のみんなが楽しんでいただけるエンターテインメント」を強く出していきたいと考えております。日本ではあまり見なくなっているレビュースタイルのショーですので、各シーンを楽しんでいただけるようにクリスマスの風景をたくさん作っております。そうした景色の中、日本ではなかなか見ることができない、海外の素晴らしいスキルを持ったシンガーとダンサーたちの歌と踊りをクリスマスソングで楽しんでいただけます。

――今、お話に出てきたレビューショーとミュージカルの違いを教えてください。

ミュージカルは1つのお話を歌と踊りで紡いでいくものですが、レビューショーは歌とダンスをいろいろなシーンで楽しんでいただくスタイルです。1つのストーリーになっているわけではないので、どこからどう見ても楽しんでいただけます。純粋に、観たものを楽しむ世界がレビューショーです。

――なるほど。では、ブロードウェイ発のエンターテインメントを日本のお客さまにお届けするにあたってのアプローチはどのように考えていますか?

キャストたちが観客席に入っていき、お客さまと一緒に楽しむシーンを多くしております。ただ座ってステージを観ているだけですと、どうしてもよその国のキラキラしたものを観ているだけになってしまいます。ですが、キャストたちがステージから降りて、自分たちの近くまで来てくれたら親近感が湧くと思います。なので、客席をたくさん使った演出を行なっております。

――そうすることで、心のトキメキも増しますね。

そうですね。やはり好きなところで好きなことをしているときのトキメキが人間にはとても重要なのではないかと思います。「推し活は健康に良い」という話を聞きますが、確かにそうなのだろうと。私自身もエンターテインメントが大好きで、さまざまな舞台を観てはときめいていますし、自然も好きなので川に行ってシャワークライミングをしたり、川の水に浸かって幸せを感じています。やっぱり好きなものを観ると心がときめいてキラキラし出しますよね。クリスマスはまさにそうしたトキメキにピッタリなシーズンではないかと思います。

――ニューヨークのクリスマスシーンが次々と登場するという本作ですが、改めて今回の見どころを教えてください。

私もクリスマス時期に何度もニューヨークに行っていますが、やっぱりニューヨークのフィフスアベニューの雰囲気は「ザ・クリスマス」だと感じます。ブロードウェイのクリスマスとなると、そうした景色は外せない。自分が行ったときに胸をときめかせた、街中が輝き出して歌い出しているような風景を再現できたらと思い、映像やセットで表現しています。

――今回もスケートを滑ることができる特殊な床を使用しているそうですね。

そうなんです。まだ日本ではこのショー以外ではどなたもお使いになっていらっしゃらないようです。スケートシューズで滑ることができますし、普通の靴で踊っても滑ることがないので、舞台転換をする必要がないんです。しかも、フロア中に敷けるので、スケートできる面積が広くなり、かなりダイナミックなスケートのテクニックを使うことができます。

――30曲を超えるという楽曲についてはいかがですか?

伝統的なクリスマスソングもありますし、皆さんがクリスマスと言えばこれと思い浮かべるポップな曲もたくさん入れております。これも知っている、あれも知っているとウキウキできる曲をアレンジを変えてお届けします。

――最後に、お子さんを始め、初めてレビューショーをご覧になる方に向けてどんな準備をして劇場に向かえば良いか、アドバイスをお願いします!

大きな声を出す準備です! 劇場だからといってかしこまらずに、はしゃいでいいんだという気持ちでご来場いただけたらと思います。大人の方も一緒になって声を出して、楽しんでいただけたら嬉しいです。