
佐藤流司、福澤 侑、spiの3人体制となったZIPANG OPERAは、2025年11月3日に5年目へと突入。“唯一無二の創造”をテーマに独創的な世界観を創り出してきた彼らは、5年目を記念する2nd EP『Ambition』を引っ提げ、11月に大阪・東京にて「ZIPANG OPERA Live 2025 〜Ambition〜」を開催する。
新体制となった彼らはどんな進化を見せてくれるのか。2nd EP「Ambition」やライブへの思いを語ってもらった。
――まずはライブリード曲となる2nd EP「Ambition」についてお聞かせください。制作にあたっての構想、目指した方向性などを教えてください。
佐藤:今回は“大人っぽく”というコンセプトのもと、3人体制になっての新たなスタートでもあるので、我々が持っているポップではない、ウェットな大人の色気を押し出していてけたらというところから動き始めましたね。
spi:そもそもZIPANG OPERAの始動時のテーマが、“唯一無二のパフォーマンスを作っていく”で。「Ambition」に関しては、そのテーマを体現するような楽曲になったと思います。我々、本当にちょっと変な人たちの集まりなんですよ(笑)。同じように、今回は曲の構成も全然定番じゃないメロディとリズムの作り方をしていて、普通じゃない楽曲に仕上がったと思います。
――「Ambition」を最初に聴いた際の印象や、完成楽曲を聴いての感想はいかがでしたか?
佐藤:イントロからものすごく引き込まれるなと。イントロはクワイア(合唱)のような音から始まるんですが、それが楽曲の世界観を表現しているなと思いました。
福澤:変わった構成だなっていう印象ですかね。さっきspi兄が言ってくれたように、本当に「普通じゃない」。だから不思議な印象を抱きました。あと、仮歌を聴いた瞬間、冒頭のメロディを聴いて「ここはspi兄のパートだな」と。
佐藤:わかる。
spi:俺は実は最初「大丈夫かな?」と思ったんですよね。出来上がったものを聴いて「なんとかなったな」とは思うんですが、ぶっちゃけ満足してないです。というのも、「もっとこうしたい」が超いっぱいあるんですよ。この曲は今後、ライブでいろんなアプローチができると思っていて、まだまだ進化の余地があるなと思っています。
――収録曲「Fight Hard」、「Magnetic Eyes」、「Itʼs All Mine」についても、それぞれ注目ポイントをお聞かせください。
spi:「Fight Hard」いけます!
福澤・佐藤:(ジェスチャーで、どうぞどうぞ)
spi:ジャンルとしてはダンスミュージックやEDM系で、10代とかの若い世代の子たちにも聴きやすい楽曲だと思いますし、歌詞のテーマは何かに挑戦する人を鼓舞するような、背中を押す内容にもなっているので、スポーツや部活を頑張っている子たちに聴いてほしい曲です。
福澤:じゃあ、「Magnetic Eyes」は僕から。この楽曲は僕がよく一緒にやっているチームとスタジオに入りながら作りました。実は過去のライブで1回だけやったことのある楽曲なんですが、そこからブラッシュアップしていて。挑発的なリリックも多いので、今回のEPのテーマ的にもぴったりな楽曲になったと思います。
佐藤:「Itʼs All Mine」は、歌詞を書いたspiくんと侑がスタジオに入って作った曲なんですよ。俺は“ベッドでふんぞり返っていたらできた曲”っていうか……。
福澤:言い方(笑)。でも、“ベッドでふんぞり返っていたらできた曲”って表現、めっちゃいいね。好きだわぁ(笑)。
spi:本人はそう言っていますが、俺が書いた歌詞を、まずは流司に送っているんです。流司は普段から歌詞も書いているから、指南してもらって。
佐藤:いやいやいや、指南なんて全然。初っ端からかっこよかったので、「いいじゃん」と言ったくらいで。
spi:日本語での作詞は初めてだったので、書く前に流司が視点の置き方とかを教えてくれて、すごく助かりました。
福澤:トラック作りも印象的だったよね。spi兄と一緒にスタジオに入って、かなり直感的に作っていきました。遅い時間帯に作業していたのもあって、ちょっとハイにはっていたんでしょうね(笑)。よく聴いてもらうと、「なんでこんな構成なんだろう?」という部分もあると思うんですが、その時はめちゃくちゃ笑いながら作っていました。だから、パーティーとか、とにかく楽しみたいときに聴いてもらいたい1曲ですね。
――11月のライブはどんなライブにしたいと考えていますか。現段階での構想や注目してもらいたいポイントも教えてください。
福澤:セットリストは決まっていて、今回はダンサーもつけます。
佐藤:映像はあるんです?
福澤:映像はなしです。
spi:レーザーは?
福澤:レーザーもなしです。
spi・佐藤:おお。
福澤:実は映像なしって初めてで。僕らなら映像なしでもいけるんじゃないかなと。今回は代わりに照明をガンガンギラギラにしようと思っています。また新しいライブをお見せできるんじゃないかな。
――Ambition=野望にちなみ、ZIPANG OPERAとして見据える野望や未来とは?
spi:FUJI ROCKのような夏の野外フェスです。侑くんは日傘を差しての出演になるかもしれないけど(笑)。いつもと違うフィールドでの挑戦をしてみたいです。
佐藤:今応援してくださってる方々に、「我々は古参なんだ」とドヤ顔をしてもらえるくらい、大きな存在になっていきたいです。
福澤:他アーティストさんとのコラボをやってみたい。僕らはライブが強いと自負しているのでツーマンライブとか、あとはコラボ楽曲とか。そういうのに挑戦してみたいです。
――最後にライブを楽しみにしているファンへのメッセージをお願いします。
spi:新体制になったことで、3人で何ができるのか、俺たちもすごく楽しみで。“唯一無二を創造する”という中で、また新しい光をこのメンバーとお客さんとで見つけ出せたらなと思っています。ぜひ遊びに来てください。
福澤:このライブで、これからZIPANG OPERAが目指すものを明確に示す、その第一歩になったらいいなと思っています。僕らとしても初めての3人体制なので、やってみないとどうなるのか分からないというワクワクもあって。なので、一緒に空間を共有しながら楽しんでもらえたらと思います。
佐藤:個人的に俳優活動がそろそろ15年目に突入し、ZIPANG OPERAも5年目へと向かっていくというタイミングで、改めて、足を運んでもらうことや配信を観てもらうことって当たり前じゃないなと実感していますし、本当に頭が上がらないなというくらい感謝しています。今回も最上級の敬意を持って、来てよかったと思ってもらえるよう、頑張っていきたいなと思っています。
取材・文/双海しお