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「ディズニー・オン・アイス JAPAN TOUR 35th ANNIVERSARY」の東京公演が7月15日に、国立代々木競技場 第一体育館で開幕した。
「ディズニー・オン・アイス」は、1981年の世界初公開以来、40年を超える歴史を持つ、氷の上のミュージカル。日本では1986年の「ハッピーバースデー・ドナルド」以来、「アラジン」「美女と野獣」「トイ・ストーリー」などのストーリー作品や「プリンセス・クラシックス」「オールスターカーニバル」などのオムニバス作品を上演してきた。3年ぶりの上演となる今回の公演は、日本公演35周年を記念した特別な作品で、会場中が魔法に包まれたかのような感覚を味わえる。
物語は、リンクに海賊たちとティンカー・ベルが登場する場面からスタート。ティンカー・ベルが海賊たちに捕らわれてしまったことを知ったミッキー、ミニー、ドナルド、グーフィーは、ティンカー・ベルを助けるため、海賊たちが忘れていった地図を頼りに、さまざまなディズニーストーリーの世界へと旅に出かけることになる。
オープニングでは、華やかな衣装を身にまとったスケーターたちが登場。リンクの隅々まで使ってダンスを見せた後、ドナルド、グーフィー、ミニーマウス、ミッキーマウスも呼び込まれ、豪華なダンスが披露された。
続いて、ミッキーたちは、ティンカー・ベルを助けるための旅に出る。まずは、「美女と野獣」の世界へ。そこには、ベルとルミエール、そしてコグスワースがいて、劇中の名場面を見せてくれる。さらに、「トイ・ストーリー」「モアナと伝説の海」「リメンバー・ミー」と続く。
「トイ・ストーリー」は、ウッディ、バズ・ライトイヤー、ジェシー、レックス、ハム、ボー・ピープ、そしてグリーン・アーミーメンとたくさんのキャラクターがリンクに現れ、大騒動を巻き起こす。それぞれのキャラクターがあちこちで動いているので、いくつ目があっても足りない、楽しいシーンだ。
休憩を挟んだ後半は、ミッキーたちは「アラジン」「リトル・マーメイド」「アナと雪の女王」の世界を旅する。「アラジン」の『ホール・ニュー・ワールド』、「リトル・マーメイド」の『アンダー・ザ・シー』、「アナと雪の女王」の『レット・イット・ゴー』など、誰でも一度は聞いたことのある名曲でのダンスもあり、大満足の公演となった。
また、全編を通して、エアリアルやトランポリンを使ったアクロバットなども多く取り入れられていたのが印象的だった。特にアリエルとエリック王子のペアダンスで、二人が手を取り合って空中を舞うシーンは、本公演のハイライトとも言える素晴らしいダンスで、会場中が大いに盛り上がった。
今回の公演は、全編に渡って、写真及び動画の撮影可能。商用目的以外であれば、SNSに投稿することも可能だ。ぜひ思い出にお気に入りのキャラクターを写真に収めてほしい。
会場には小さなお子さんも多く訪れていたが、目を輝かせながら楽しそうにリンクを見つめる姿が見られた。今回の公演は、それぞれの物語の名場面をギュッと凝縮して見せてくれるので、小さな子どもでも飽きずに観ていられるのだろう。さらに、“足踏みをして海賊を追い払う”、“携帯のライトをつけて応援する”など、観客が参加できる場面も多く、一体感を持って楽しめるのも嬉しいところだ。観劇デビューにもぴったりの公演になっていると感じた。
東京公演は7月18日(月・祝)まで。その後、関東では8月に横浜アリーナ、9月にさいたまスーパーアリーナ、そして9月23日(金・祝)〜25日(日)に幕張メッセ 幕張イベントホールでジャパンツアーはファイナルとなる。3年ぶりの「ディズニー・オン・アイス」。お見逃しなく!!