今月7日、東京・赤坂ACTシアターにて行われた、舞台「真田十勇士」(脚本:中島かずき/演出:宮田慶子)の囲み取材及びプレスコールをレポート!
2013年夏に初演を終えてから早くも再演が決定した本作品。上川は、「かなり早い時期での再演決定と、ほぼオリジナルメンバーということはとても幸せなこと。現代劇では表せないような、人と人とのつながりや思いを強く描けるのが時代劇。意味がある興行だと思っております。」と語る。
今回の囲み取材では、上川隆也(真田幸村役)のコメントに加え、柳下大(猿飛佐助役)・黒川芽以(ハナ・花風役)・賀来千香子(淀の方)・里見浩太朗(徳川家康)の4名がコメント及び“座長”上川の印象を語った。
賀来千香子(淀の方)
「演じる淀の方は悪女のイメージがありますが、秀吉亡き後を17年も、秀頼を守るために頑張った女性です。大きなものを背負った素敵な女性だと捉えています。良いお稽古ができたので、心を込めて楽しみながら、そして感謝の気持ちを持って演じたいです。そして上川さんは大きな器を持った素敵な人。俳優としても人としても、垣根なく良い雰囲気を醸し出す、素敵な背中を見せてくれる若い人のリーダー。私も大好きです。」
黒川芽以(ハナ・花風役)
「舞台の経験が少なく、緊張していましたが、キャストの皆さんが仲間として迎えてくださって、早い段階で仲間になれたのかなと・・・(上川が「なれてますよ。」と横からささやく)仲間の一人として、再演して良くなったと思っていただけるように一生懸命頑張りたいと思います。そして上川さんは、不安で稽古中に立ち止まっていた私を動かしてくれた人。上川さんが皆の先頭に立って引っ張ってくれて感謝しています。個人的にはツッコミが鋭いところが大好きです。」
柳下大(猿飛佐助役)
「初演では一生懸命ついていっていましたが、再演となる今回は信頼関係がある中での稽古となり、有意義なものになりました。2015年一発目の新春公演としてスタートでき、嬉しいです。(上川は)まさにリーダーという感じ。演技はもちろん男性としての魅力に、惚れてしまいそうな憧れの存在です。いろんなところを見て盗もうと思ってます!」
里見浩太朗(徳川家康)
「面白いものは面白いのですね。日本中どこでもたくさんのお客様が観に来てくださるのは、さすが上川くんの人気だと思った。そしてこの作品には嘘や謎などの隠し味ばっかりが重なっていて、だから見た人が面白いと思うのがこの真田十勇士なのだと思う。こんなに再演が早く決まり、家康をやらせていただけて嬉しいです。上川くんの女性ファンを全部もらっちゃおうという気持ちでやってます。本当に楽しいお芝居です。(上川について)私は55年時代劇をやっているが、立ち回りがすごい!刀や槍の動かし方はどこで覚えたの?というくらい。ちょっとやそっとじゃできるものではない。バイタリティがあって、まるで火の玉が飛んでいくようです。」
4人に印象を語られた上川は、「脂汗が出そうです。勘弁してください・・・。」と会場を和ませ、「幸村は、自分の意思ではなく押し込められていた男が、ある機会を得て、自分を活動の場を手に入れたときに、とんでもない働きをしたのがこの男の生き方の一側面だと思っています。短く熱く燃えた一生は本当に火の玉のよう。その熱さを僕と皆の力で舞台に乗せていきたいと思っております。是非皆様、私達に会いに来てください。」と締め括った。
そして今回のプレスコール。何より大阪冬の陣のアクションシーンが見ものだった。幸村と十勇士たちが家康軍と決死の戦いをする場面だ。里美がコメントしていたように、上川の刀の動かし方が非常に華麗である。そしてこの場面の、お芝居と音楽の融合が素晴らしい。吉田兄弟の三味線が迫力満点の殺陣にぴったり合っていた。時代劇なのにどこか新しい感じがするのは、音楽のせいもあるのだろう。
1月8日に開幕した舞台「真田十勇士」。是非会場で体感してほしい。