舞台『マクベス』制作発表レポート

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佐々木蔵之介が100分間しゃべりっぱなしの日本初”一人マクベス”に挑む!

7月12日(日)より、渋谷・パルコ劇場にて上演される舞台、PARCO presents『MACBETH』の制作発表会見が行われ、主演の佐々木蔵之介と、日本版の演出を担うアンドリュー・ゴールドバーグが出席した。

シェイクスピア作品群の中でも、最も有名な心理劇『マクベス』。精神病棟の隔離患者が『マクベス』の登場人物達にかわるがわる取り憑かれたように言葉を語り出す。1人で20人もの役柄を演じることに対し、佐々木は「びびっています。いつでも逃げる準備はできている。」と弱音を吐いた。精神的にも大変な挑戦となるであろう今作。なぜオファーを受けたのかという質問に対し、「今まで一人舞台のオファーが来ても絶対断っていた。やると言ったかな…。」と渋い声を漏らす一面も。

 

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しかし、アンドリューが来日してから開催されたワークショップの話になり、アンドリューが「大きな発見があり嬉しい機会だった。文化を越えても不変的なものがあり、その一番大きなものが演技。蔵之介さんの台詞の繊細さだとか、彼の知性だとか、深い分析などが本当に素晴らしく、大きな喜びとなっております。」と述べると、佐々木は「一人でずっと話し出すというエキサイティングなお芝居はかえって面白い。マクベスだけではなく、マクベス夫人などすべての役の台詞を言えるのは、役者冥利に尽きる。この『マクベス』で、普段から演劇を観る人はもちろん、ドラマなどの映像を観ている方にも面白いと思ってもらえる舞台にしたい。」と力強く語った。

 

演出家のアンドリューも、「日本のお客様に向けて、新しいプロダクションとして作っていくため、日本ならではの魅せ方をしたい。観るお客様にとって、たとえ50回目の『マクベス』であろうと、はじめての『マクベス』であろうと、ダイナミックでエキサイティングなものとして届けたいと思っている。初めて観るお客様には、シェイクスピアってこんなに観やすいものなのかと思ってもらえるようにしたい。そしてこの作品をきっかけに劇場に足を運んでもらえるようになれば。」と意気込みを語った。

 

制作発表の最後には、バレンタインということで、佐々木とアンドリューが司会の女装パフォーマーのブルボンヌに、真っ赤な一輪のバラを贈り、場を盛り上げた。

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さらに制作発表後には茶話会が開かれ、佐々木とアンドリューからチョコレートと紅茶が振る舞われ、バレンタインムード漂う中和やかに終了した。

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舞台『マクベス』は7月12日より、渋谷・パルコ劇場を皮切りに、豊橋、大阪、横浜、北九州を回る。

 

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