世界で初めてミュージカル化する『デスノート The Musical』
ミュージカルの核となる音楽を手掛けるのは、世界中で大ヒットミュージカルを生み出す本場ブロードウェイの作曲家、鬼才・フランク・ワイルドホーン氏だ。
その目玉となる楽曲を開幕に先駆けて披露する「歌唱披露会」が行われた。
披露された楽曲は5曲。
まずは作品冒頭で、高校生の夜神月(ライト)がデスノートを拾い、
初めて犯罪者の名前をノートに書くシーンの『できるものなら』~『デスノート』。
本作では夜神月(ライト)はWキャストのため、1回目に浦井健治、2回目に柿澤勇人が歌い上げた。
そして2曲目。唯月ふうか演じる弥海砂によるダンスナンバー『恋する覚悟』。
吉田鋼太郎演じるリュークが見事な奇声を上げ、
手拍子をしながら盛り上げており、観客も思わず笑顔に。
さらに浦井と小池徹平のL(エル)による『死のゲーム』、
そして濱田めぐみ演じるレムによる『愚かな愛』と続く。
最後には柿澤、小池による、1幕ラストを飾るナンバー『正義はどこに リプライズ』。
キラを神とあがめる群衆の様子も、楽曲が上手に表現していた。
迫力満点の歌唱披露の後、浦井・柿澤・小池によるインタビューが行われた。
原作ファンという浦井は、「イメージが定着してしまっていたが、新しい月(ライト)を演じられるようにしていきたい。月が悲しい人物に見えてきて、ひりひりした痛々しさを出していきたい。」と語った。
一方小池は「初めてのミュージカル化ということで、戸惑いもありながら少しずつ形になってきている。このオリジナルキャストで頑張って行きたい。」と意気込みを見せ、「普段はあまり役に引きずられることはないが、今回はずっとL(エル)のことを考えてしまい、私生活も暗くなっている。部屋の照明も暗くなっているかも…(笑)」と場を和ませた。
柿澤が「原作のメッセージだけではなく、今この世の中に訴えられるメッセージも沢山含まれている。世界初公演を成功させて、『DEATH NOTE』のもつエネルギーをぶちまけたいと思います。」と意気込みを語り、歌唱披露会は終了した。
『デスノート The Musical』は
日生劇場にて4月6日から29日に行われる東京公演を皮切りに、5月の梅田芸術劇場にて行われる大阪公演、愛知芸術劇場にて行われる名古屋公演も予定されている。