吉田兄弟『三味線だけの世界 2016』 合同取材会に直撃!
1999年、津軽三味線奏者としてデビューし、デビューアルバム『いぶき』が民謡界では異例の10万枚を超すヒットを達成し、その後も数々のアーティスト・楽器とのコラボなど活躍の幅を広げている吉田兄弟。そんな彼らの最新公演となる『三味線だけの世界2016』が、2月2日に福岡シンフォニーホールで開催される。その公演を目前に、吉田良一郎(兄・写真左)と吉田健一(弟・写真右)がキャンペーンで福岡を訪れて会見を開いた。
― 今回の公演は昨年開催された『和の祭典』から一変、彼らが紡ぐ津軽三味線だけの音色が堪能できる公演となるが、今回は演奏以外でゲストが登場するという
健一「このシリーズは10年くらいやっているものなんですが、今回はこれまでの三味線だけの演奏プラス、演奏以外で九州男児新鮮組というブレイクダンスチーム(★)をゲストに迎えて1曲やらせて頂きます。実は彼らがダンスの世界大会に出場した時に僕らの『ライジング』という曲を使ってくれたことが共演のきっかけになったんですが、そんな彼らが今回ゲスト出演してくれます。彼らはアクロバティックなダンスをするので、彼らとの生コラボはとても楽しみです。和楽器は2002年から、ダンスも近年ですが中学校の必修科目となりました。そういった意味でも、今回のコラボのように和楽器とダンス、また和楽器とスポーツなど、日本から新しいエンターテイメントを発信していきたいなと思いますし、子どもたちに三味線を伝えるということでも、とても意味のあることだと思っています」
良一郎「今回の公演は5年ぶりとなるバージョンで、三味線だけでどこまで見せていけるのか?といった点では、僕らの原点をみつめるともいえる津軽三味線のショーとなっていますが、その“三味線だけ”での公演でスペシャルゲストを迎えるという形式は、福岡公演では初めてとなります。三味線はもともと一人で弾くものですが、僕らのデビュー以降はいろんな楽器と大合奏など、形態も進化して津軽三味線も子どもから大人、日本から海外にまで幅広く広がってきています。三味線というものは譜面がなくて、時代と共に変化しているのがおもしろいところで、僕らも子どもの頃に津軽三味線の演奏を聴いてその世界にハマっていったので、お客さまには三味線の真髄を今回の公演ではより感じてもらえると思いますね」
― 今回の公演の見どころは?
健一「今回、映像を取り入れています。僕ら自身が演奏しながら動くわけにはいかないので、こんな動きをしているのか!というのを分かって頂けるように、手元や足元を映し出したりしています。実は三味線って、弦を叩いてすくって・・・の1音出すだけで全部で5音出せているんですが、どこの部分で何が鳴っているのかなんて、遠くで見ていても分からないですからね。そういった点で、映像を見てもらいつつ演奏を聴いて三味線を体感して頂けるようになっています。他にも“エレキ三味線”なども取り入れて、足元で録音をしながら複数の音を出していくような、何人も演奏しているように聞こえる演出もありますから、僕の足元にはペダルなんかもたくさんあるんです」
良一郎「・・・なので、なんだか僕はいらなくなってしまいますよね(笑)。映像を取り入れての三味線映像なんて、なかなかナイことだと思います。大ホールでは手元をアップでは見れないですから、三味線のおもしろさは視覚からもかなり伝わると思いますね」
古典和楽器・津軽三味線を日本のみならず世界へと発信しようと、常に新しいことにチャレンジして進化し続けていく吉田兄弟の世界をこの機会に体感してみては?公演間近!チケットは好評発売中です。
★九州男児新鮮組・・・日本人で始めてU-18世界チャンピオンに輝いたブレイクダンスチーム
【公演詳細】
吉田兄弟『三味線だけの世界2016』
公演日時:2/2(火) 開場15:00 開演15:30
開 場:福岡シンフォニーホール(アクロス福岡)
料金(税込):全席指定 S席6,500円 A席5,900円
Lコード:84363
※未就学児入場不可