ノゾエ征爾×塚田僚一(A.B.C-Z)×渡部秀 若き才能が結集!「ボクの穴、彼の穴。」

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パルコ劇場“クライマックス・ステージ”シーズン2
ボクの穴、彼の穴。

松尾スズキ初の翻訳絵本として話題になった
「ボクの穴、彼の穴。」をノゾエ征爾が翻案・舞台化!
穴の中に身を潜め恐怖と疑心暗鬼にさいなまれる
ふたりの兵士役に、
塚田僚一(A.B.C-Z)と渡部秀が挑む!

 

 パルコ劇場は1973年に西武劇場として開場、自主プロデュース劇場の先駆けとして、様々な作品を上演してきましたが、さらなる飛躍を目指し、大きな一歩を踏み出すことになりました。2016年1月からのラインナップをクライマックス・ステージと位置づけ、パルコ劇場らしい演目、そして新たに生まれ変わるパルコ劇場の未来を見据えた企画をラインナップ。その第二弾、シーズン2は、パルコ・プロデュースの無限の可能性へチャレンジする作品を企画。パルコ劇場の次なる時代を担うであろうクリエイター、ネクスト世代の起用です。本作では、2012年「〇〇トアル風景」で岸田國士戯曲賞を受賞したノゾエ征爾がパルコ劇場初登壇!塚田僚一(A.B.C-Z)と渡部秀の若きエネルギーが孤独な兵士をどう演じるか、ご期待下さい。

 「戦争です!」この言葉から始まるイタリア人童話作家 デビッド・カリの絵本のテーマはずばり、戦争です。戦場の塹壕に取り残され、郷里の家族や友人に思いを馳せながら、お互いへの恐怖と疑心暗鬼にさいなまれる兵士の物語。日本では演出家であり脚本家、映画監督とマルチな活躍で知られる松尾スズキによる初の翻訳絵本として、注目されている作品です。殺すか、殺されるか、じっと塹壕に身を潜め、互いに相手を「モンスター」だと信じ、「殺す」ことだけにコミットしている。戦争が始まった日に受け取った「戦争のしおり」という大きな力に操られ、どんどん相手が大きなモンスターになり、疑心暗鬼と見えない敵への妄想が膨らんでいく・・・。そして、最後にいったい兵士のとった選択は・・・。
 戦後70年がたった今、私たちは戦争を体験していない、知らない世代。自分との関係のない世界の出来事。でも、本当の「戦争」は身近な日常に潜んでいるかもしれません。そして、どこでも、いつでも容易く「戦争」に始まるかもしれない・・・。しかし、とても個人的な思いや考えから戦争が始まるとしたら、あるいは止められるとしたら・・・。ノゾエ征爾の翻案・脚本によって、人間の敵対心、境界線、儚さ、惨めさ、愛らしさなどを、孤独な人間の自問自答を通して、ユーモラスに描きます!

 

【ノゾエ征爾 コメント】
「戦争」×「現代日本で生きる僕らの身体」から、改めて、人間の儚さ、愚かさ、おかしさ、そして何よりも愛おしさを抽出できたらと思っています。それは、僕らにとってものすごく大切なもので、何度気付いても、何度も忘れてしまうものです。
そうしてまた戦争がはじまっていくわけですが。
塚田さん、渡部さんの、その瑞々しい、現代の若者の身体と感性に、すごく期待が膨らんでいます。絵本原作の今作に、お二人の人間味を表出できたらと思っています。
翻訳の松尾スズキさんは、僕の師匠と言える方です。松尾スズキさんのゼミをきっかけに、本格的に演劇をはじめました。以降、何度となくお世話になり、昨年は松尾スズキさんの絵本を舞台化させていただきました。松尾さんが手がけた作品をこうしてまた舞台化させていただけることに、思いが強まらないわけはありません。しかもそれが、パルコ劇場最後の期間にです。加えて、初のパルコ劇場です。パルコ劇場、無謀です。これだけの歴史ある劇場さんが、これだけの無謀を犯しているのです。その褪せない開拓心に感銘を受けました。などと悠長なことは言わず、精一杯“演劇”と戯れたいと思っています。

【塚田僚一(A.B.C-Z) コメント】
初主演!初二人芝居!初めての事ばかりですけど素敵な作品をお届出来るように全力で頑張りマッスル!

【渡部秀 コメント】
今回初めての2人芝居を経験させていただきます。
今回舞台で触れる『戦争』は、僕らが漠然とイメージする『戦争』とは少し違っていて、個人対個人の小さな火種を描く作品
になります。穴の中で疑心暗鬼、そんな極限状態で自分の中から出て来るナニカをみつけて舞台上で表現してみたいと思い
ます。今から凄く楽しみです。

 

【公演情報】

『ボクの穴、彼の穴。』

公演日程:2016/5/21[土]~28[土] 全8回公演
会場:パルコ劇場

原作:デビッド・カリ
イラスト:セルジュ・ブロック
訳:松尾スズキ(千倉書房)より

翻案・脚本・演出:ノゾエ征爾

出演:塚田僚一(A.B.C-Z)、渡部秀

チケット料金:7,000円(全席指定・税込)
前売発売:4月29日(金・祝)

 

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