靴工場の跡取り息子チャーリーがドラァグクイーンのローラに出会い、
差別や偏見を捨てドラァグクイーン専門のブーツを製作。
経営不振となっていた工場を再生する――。
2005年に公開されたイギリス映画がブロードウェイでミュージカル化。シンディ・ローパーの書き下ろし楽曲が人気を集め、2013年のトニー賞を6部門を受賞した話題作が、チャーリー役を小池徹平、ローラ役を三浦春馬のW主演で日本初上演される。
今作が初共演となる二人。小池が「共演するなら映像の仕事かなと思っていたので、まさかミュージカルとは……!」と驚きを語ると、三浦もうなずき返す。「小池くんは大先輩なので……」恐縮する三浦に、「そんなに?」と不思議がる小池だったが、三浦が「学校の先輩なので!」と、ドラマ「ごくせん」で第2シリーズと第3シリーズにそれぞれ出演していたことを上げると、小池も「確かに。恩師が一緒だね(笑)!」とほほ笑んだ。
近年、ミュージカルでも高い評価を得ている小池は「ミュージカルは、いきなり歌いだすわけではなく、感情が楽曲に表れているまったく無駄がない舞台。鍛えていないとできないプロフェッショナルの集まりなので、その舞台に立たせていただくことの喜びが年々増しています」と語る。「魅力的だと感じたキャラクターはローラ」と挙げつつも、「自分が演じるなら絶対チャーリーだと思っていました。シンパシーを感じる部分もありますし、ローラのようにカッコイイ役はムリ!」だと断言。「チャーリーは不器用で、でもどこか愛らしい人。極端に言うとチャーリーは地味ですが、ローラが派手なので対比を徹底したい」と役作りに意欲を見せた。
三浦はブロードウェイで初演を観劇しており、「観終えたあともずっと頭で音楽が鳴り止まなかった。歌いたくなる素敵な曲ばかりでした」と振り返る。そのときから、ローラ役を演じたいと強く願っていたことも明かし、「この役をやりたい、と夢に見ていたものが実現している。この舞台にローラとして立って良かったと思える努力を積んでいきたいですし、喜びとともに驚きをお客さまに届けたいと思います」と意気込んだ。
インタビュー・文/片桐ユウ
構成/月刊ローソンチケット編集部 4月15日号より転載
【三浦春馬】
ヘアメイク/MIZUHO(vitamins)
スタイリスト/TAKAO(D-CORD)
【小池徹平】
ヘアメイク/加藤ゆり(fringe)
スタイリスト/松下洋介
【プロフィール】
小池徹平
■こいけ てっぺい 主な出演作にドラマ「医龍」シリーズ、「シバトラ」、映画「ホームレス中学生」など多数。近年では高い歌唱力を武器にミュージカルにも活躍の場を広げている。
三浦春馬
■みうら はるま 主な出演作にドラマ「わたしを離さないで」、映画「永遠の0」「進撃の巨人」など。地球ゴージャスや、劇団☆新感線の作品に出演、舞台でも活躍している。
【公演情報】
ブロードウェイミュージカル『キンキーブーツ』日本キャスト版
日程:2016/7/21[木]~8/6[土]
会場:新国立劇場 中劇場
★詳しいチケット情報は下記ボタンにて!