舞台『曇天に笑う』製作発表記者会見レポート

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舞台『曇天に笑う』製作発表記者会見レポートをお届け!

 

5月15日(日)、都内にて舞台『曇天に笑う』の製作発表記者会見が行なわれた。
公演に先駆けて開催された会見には、マスコミに加え応募者の中から当選したオーディエンス約250名が参加。キャストたちによる殺陣披露、意気込みコメント、そして観覧者OKの撮影タイムと、充実の内容だった会見の模様をレポートする。

舞台『曇天に笑う』は、2011年から13年にかけて「月刊コミックアヴァルス」(マッグガーデン)で連載されていた同タイトルの漫画が原作。明治維新後の日本を舞台に、大蛇(おろち)伝説が伝わる土地で暮らす3人の兄弟を主軸として、兄弟愛や人間愛が壮大なスケールで描かれる。2014年のアニメ化は大きな話題を呼び、現在でも番外編となるストーリーの連載が続く人気作だ。
初舞台化は2015年2月・天王洲 銀河劇場にて。プレビュー公演を含めチケット即完売となった好評ぶりを受け、今回の再演が決定した。

この日、登壇したキャストは3兄弟の長男・曇天火役・玉城裕規、次男・曇空丸役・植田圭輔、三男・曇宙太郎役・百瀬朔、安倍蒼世役・細貝圭、金城白子役・松田凌の5名。

会見の司会を務める日テレアナウンサー・安村直樹によるアナウンスが終わると、蒼世役の細貝圭が客席後方より敵役を追って駆け込んできた。キャストたちは全員、本番同様の衣裳・メイク姿だ。
細貝がキビキビとした動きと剣捌きで敵を追い詰め、入れ替わりで登場した曇空丸役の植田圭輔、曇宙太郎役の百瀬朔の2人は身体能力を活かして飛び回る。後半には金城白子役の松田凌も加わり、迫力の殺陣を披露した。
最後を飾ったのは曇天火役の玉城裕規。着流し姿で優美な殺陣を披露し、両手に持った刀を構えて大見栄を切る。玉城が姿勢を改めてゆっくりとお辞儀をすると、固唾を呑んで見守っていた客席から大きな拍手が起こった。

 

▼殺陣披露動画

 

殺陣を披露したキャストの紹介後、作品と公演概要の説明、ステージ上部の大スクリーンにて原作者・唐々煙による描き下ろしイラストが初公開された。ダイナミックに登場人物たちが描かれたイラストは、公演プログラムなどにも掲載される予定だ。

唐々煙から「キャラではなく、どんな人間を見せてもらえるか今から楽しみにしています」と期待を寄せるコメントが読み上げられた後、改めてキャスト5名と脚本・高橋悠也、演出・菜月チョビが登壇。
登壇者たちからの意気込みコメント&質疑応答となった。各コメントは以下の通り。

 

脚本・高橋悠也
「初演を観させて頂いたのですが、呼吸困難になるくらい濃密な舞台でした。今回は更に初演を超える凄い作品に仕上がっていると思っています」

 

演出・菜月チョビ
「初演が初めて私が演出した原作付き舞台でしたが、これは小技で演出しても自己満足で終わってしまう、人間力で戦うべき作品だと思いました。原作はとても素敵な世界だと思うのですが、舞台では生の人間がたくさん関わって作っているので、その人たちの今までの人生をしっかり乗せて、作品をもっと広げていけるように頑張りたいと思います。初演はとにかく人見知りとの戦いでもあったのですが、今回はせっかく2回目となるので、仲良くなるのを越えて仲悪くなるくらい(笑)、遠慮のない勢いでいきたいなと思っています」

 

曇天火役・玉城裕規
「初演とは違う新しいキャストを含め、皆で絶対素敵な作品にしたいという思いで精一杯稽古に取り組んでいます。ぜひ楽しみにして頂けたらなと思います」

 

曇空丸役・植田圭輔
「昔から好きだった玉城裕規くんの主演舞台。稽古場でも本当に引っ張ってもらっていまして、玉城様様といった毎日です(笑)。稽古も残り一週間ほどではありますが、皆様にお見せするまでにしっかりと仕上げていきたいと思います。楽しみにしていてください」

 

曇宙太郎役・百瀬朔
「初演に引き続いてこの役をやらせて頂きますが、前作を越えたいという想いが強いので、今回はもっとより良い作品にしたいと思います」

 

安部蒼世役・細貝圭
「初演からのキャスト、新キャスト、そして今回出演出来なかったキャスト。僕ら初演メンバーは前回キャストの意思を引き継いでいきたいですし、再演からのキャストも本当にパワフルな方が多いので、とても素晴らしい作品になると思います」

 

金城白子役・松田凌
「今、若干テンションが低いように見えるかと思いますが、これは衣裳のお陰です(笑)。チョビさんの演出や役者が演じることにより、また新しい『曇天に笑う』の世界観が作られていると思いますので、いらっしゃる皆様にお楽しみいただけたら嬉しいです」

 

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お互いの印象を尋ねられると、植田が百瀬について「とても可愛いです。お菓子をあげたりして懐かせたので、僕はペットだと思っています(笑)」と明かしたり、百瀬が細貝について「僕がふざけるところを全部拾ってくれるのですが、気付くと僕の靴をコッソリ隠していたりする(笑)。精神年齢は同じだと思っています!」と打ち明けるなど、遠慮のないやり取りが。
何故かマイクが入らない百瀬に「頑張れ頑張れ!」と声援を送る玉城と植田や、細貝が松田に「僕は凌の笑顔が好きなんですよ。ね、笑ってみて!」と要求して松田が本気で照れる一幕もあり、チームワークの良さが伺えた。

マスコミによる質疑応答では「ユニークなトレーニングを教えてください」との質問が。先日TV番組で紹介された稽古風景の解説を求められてのことだったが、放映された際の様子は納得がいかなかったという菜月チョビ。この場を借りて、玉城と百瀬がそのトレーニングを実践することに。

玉城の「緊張!」「脱力!」という号令に合わせて、百瀬が体を広げたり縮めたりする動きを繰り返す。菜月曰く、このトレーニングによって、自分の息をコントロールして全身を動かせるようになるとの事。だが玉城&百瀬ペアの出来には満足がいかなかったようで、菜月は細貝と植田を指名。細貝&植田も披露するが、「緊張!」「緊張!」と連続して号令を出す細貝に植田がキレツッコミ。会場は大爆笑となった。

稽古場でのエピソードなども尋ねられ、今回の会見に参加していないキャストとのやり取りなども披露した座長・玉城。また「チョビさんは厳しいことも言うけれど、サンドイッチを食べている仕草がとても可愛くて…好きですっ!」と告白し、信頼関係を滲ませた。

その後、マスコミ向けのフォトセッション、オーディエンス向けのフォトセッションがそれぞれ行なわれて会見は終了。

締めの挨拶で、玉城が「愛にあふれている作品ですが、その分本当に体力・人間力を使います。身を削って魂削って舞台をやりますので、ぜひ楽しみにして頂けたらなと思います」と熱い意気込みを語った本作。

期待がより高まる製作発表記者会見となった。

 

 

【公演情報】

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舞台「曇天に笑う」

日程・会場:
2016/5/27[金]~6/5[日] 東京・天王洲 銀河劇場
2016/6/10[金]・11[土] 大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ

★詳しいチケット情報は下記ボタンにて!