キャスト紹介第3弾です!
この企画の最後を飾るのは「松居大悟」「村上航」「加藤葵」「一色絢巳」の4名です。
◆松居大悟
えっと、松居です。
私の昔からの友達です。
意外とこいつかわいいなと思うところは、よくカバンに甘いものを忍ばせているところです。
◆村上航
ゴジゲンが5年前に上演した「極めてやわらかい道」という作品がある。
好きな女性を向かいのアパートの一室から監視し続けるストーカー達の話だ。
彼らはその一室を「王国」と呼び、お互いをその女性の好きな芸能人だったりキャラクターの名前で呼び合っている。
その中の「松山ケンイチ」役を演じていただいたのが村上航さんだ。
その松ケンの気持ち悪さと言ったらなかった。
「動物電気」の辻修さん演じる「尾崎豊」もかなりきてたが、それに輪をかけて凄かった。
非日常の日常を飄々と演じている航さんが恐ろしく不気味なのだ。
物語の終盤、彼は「リラックマ」ときつく抱き合ったまま「ルフィ」にアパートの窓から突き落とされる。
なんのこっちゃと思われるかもしれないが、ほんとはとても切ないシーンであり、それは航さんが演じる「松山ケンイチ」だからこそ出せる哀愁であった。
今作品においても、航さんの演じる「九頭(くず)」に要注目である。
今回は同世代の演出家、キャストが集まる中、ひとり年長者として稽古場を優しく見守る姿は、まるで我々の父親のようである。
気づいたら松山ケンイチさんも5年の間に3人の子のパパになっていた。
◆加藤葵&一色絢巳
お二人は私が紹介するよりも実際に話した方が彼女たちの良さが伝わるのでインタビュー形式にさせていただきました。
目次 「イヌの日」の現場はどうですか?
一色 稽古前のシアターゲームが楽しいです。
目次 え、まずそこ!?加藤さんは?
加藤 こういう現場は初めてですね。早い段階でスタッフさんが稽古に付いてくれてて、みんなが協力して作ってる感じがします。ケータリングもあるし(笑)。
目次 ありがたいですよね。稽古とか見ててどうですか?この作品についてどう思いますか?
一色 全体もそうなんですが、各シーンシーンがすべて面白くて。ほんとみなさんすごいなって。
加藤 私が面白いなと思ったのは、一色さんと話してても全然受け取り方が違うんですね。私が悲しいと思うシーンを彼女は爽快感を感じていたり。でもどう受け取っても満足できる。
目次 なるほど。二人のことについて聞かせてもらっていいですか。
一色 二人とも根暗です。
目次 見えないです。
一色 私は人に嫌な思いをさせたくない根暗です。あと、人に怒られたくない根暗。
目次 えっと…よくわからない。
加藤 私は以前「ドラキュラ」という作品に出演したときに、役作りのために2週間ぐらい誰ともしゃべらなかったんですよ。難しかったんですが、それが根暗な自分には合ってて。
目次 そうだったんだ。
加藤 ジャンルとしてはファンタジー根暗ですね。
目次 さっきからそのジャンル分けはなんなの?では次に、二人が役者を目指すきっかけを教えてもらっていいですか?
一色 え、全然考えたことなかった。あ、じゃあ今から目指します。
目次 え、今!?
加藤 私は誰かの明日になるために目指してますね。過去に他人とのズレで苦しんでたときがあったんですけど、そのとき音楽に救われたんですね。だから私も誰かのそういう存在になりたいなって。
目次 そうだったんですか。最後に今回の作品で演じてみたい役はありますか?
加藤 中津です。
目次 お、監禁する男の役ですね。
加藤 一般的には言葉にしたり、やったりしちゃいけないことをやりたい。
目次 そういう役似合いそう。一色さんはどうですか?
一色 村上航さんが演じてる九頭の役をやりたいです。
目次 おぉ、それはなんで?
一色 2回もアイスを食べるシーンがあるからです。
目次 そんな理由かよっ!
—終
Profile
目次立樹 メツギ・リッキ
1985年10月29日生まれ、島根県出身。
劇団ゴジゲン所属。舞台上では圧倒的な存在感を放つ、松居大悟作品には欠かせない存在。ここ数年は地元・島根県にて俳優、農家、ワークショップデザイナー、児童クラブの先生としても活動の場を広げている。
―今後の活動―
「イヌの日」 出演
作:長塚圭史 演出:松居大悟
2016年8月10日(水)~21日(日)
ザ・スズナリ(下北沢)