開幕の約1週間前、「SINGIN’IN THE RAIN ~雨に唄えば~」の公開通し稽古へ潜入してきました!
稽古場に入ると、ウォーミングアップをしているキャストの皆さん。「WELCOME!!」と迎えられ、あたたかな空気の稽古場です。写真撮影は不可だったので、舞台写真と共に稽古の様子をお届けします。
各々ストレッチをしたり、腕立て伏せをしたりしながら、ピアノの演奏に合わせて発声練習をしています。発声練習の歌声でさえ綺麗!これから始まる通し稽古への期待が高まります。ちなみに、本作品の演出の大目玉、舞台上に雨を降らす演出は、今回の通し稽古では行わないとのこと。本番でのお楽しみです!
ウォーミングアップの後、そのまま通し稽古へ突入。幕開けから本当に表情が豊かで明るい!ハットを手に、華麗なステップのダンスが繰り広げられ、舞台上のどこを見ればいいのか迷ってしまいます…。衣装ではなく練習着での稽古なのですが、すでに華やかです。
本作品のメインテーマソング、「Singin’ in the Rain」のメロディーが流れると、いよいよ始まるのだという高揚感に包まれます。
オープニングの最後に、サイレント映画のスター、ドン・ロックウッド役を演じるアダム・クーパーが登場!白いハット、白いコートを羽織ったアダム。その存在感に度肝を抜かれます…。コートの下は練習着なのに、漂う華やかなオーラはさすが。一緒に登場するサイレント映画の大女優役のリナ・ラモントもゴージャス!ナイスバディにも程があります。リナの特徴である悪声もむしろかわいらしく感じちゃいます。
なんといっても今回、アダム・クーパーはじめメインキャストはイギリスのオリジナルキャストという贅沢なプロダクション!ドンの親友、コズモ・ブラウンは、コミカルな演技で観客を楽しませます。駆け出しの女優、キャシー・セルドンは本当にチャーミング!
本作品では「♪Singin’ in the Rain~」のメロディーのイメージが強いかと思いますが、ダンスにも要注目です!タップダンスをはじめ、ダイナミックなジャンプや場面に合わせた振りを観ているだけで楽しいです。ドンとコズモの息のぴったりあったタップダンスや、キャシーを中心とした女性キャストのダンスもとってもエネルギッシュ!大きく飛び跳ねる振りが多いのに、無駄な足音は聞こえず、軽やかに踊り上げる姿は圧巻です!
華やかな歌やダンスだけでなく、もちろんストーリーも素晴らしいです!
1920年代、サイレント映画全盛期のハリウッドにトーキー映画の波が押し寄せるというストーリー。ショウビズの世界の変遷も知ることができます。そしてラブロマンス要素もたっぷり♡ 特にキャシーを熱く見つめるドンにはもうメロメロです。2人の世界が素敵でため息をついてしまいそうなほど…。うっとりする世界に浸ることができます。
1幕の終わりごろ、ついに来ましたメインテーマの「Singin’ in the Rain」!
幸せいっぱいのドンが、赤い傘を片手に軽やかに唄い、踊り上げます。実際の雨の演出が加わったら滑っちゃうのでは…?!と不安になるくらいのターンやジャンプのステップ!まるで傘と一緒に空を飛んでいるよう!舞台上にはアダム一人なのに、それを感じさせないくらいの存在感です。
もっともっとたくさんの魅力があるこの舞台。書き出すと止まらないので、このあたりで終わりにしておきます。観たら必ず幸せな気分になれる「Singin’ in the Rain-雨に唄えば-」。ぜひ、劇場で実際に観て感じてほしい作品です!上演は4月、渋谷・東急シアターオーブにて!
撮影:Akihito Abe
【公演情報】
LION PRESENTS
ミュージカル『SINGIN’ IN THE RAIN 〜雨に唄えば〜 』
脚本:ベティ・コムデン アドルフ・グリーン
音楽:ナシオ・ハーブ・ブラウン アーサー・フリード
演出:ジョナサン・チャーチ
振付:アンドリュー・ライト
出演:
アダム・クーパー
ステファン・アネリ
エイミー・エレン・リチャードソン
オリヴィア・ファインズ ほか
日程・会場:
2017/4/3 (月) ~4/30 (日) 東急シアターオーブ(渋谷ヒカリエ11F・東京)
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