柄本佑&満島ひかりW主演 芥川の脳内を百鬼夜行と辿る『百鬼オペラ「羅生門」』

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©奥山由之
芥川の脳内を百鬼夜行と辿る、奇想天外ツアー

 

「羅生門」「藪の中」「蜘蛛の糸」「鼻」といった芥川の代表作と芥川の人生そのものも絡ませ、一つの物語にまとめあげる意欲作!


生きるために必要な悪、必要悪という人間のエゴイズムを克明に描き出した「羅生門」を中心に物語は展開していきます。

仕事を失い途方にくれる下人(「羅生門」主人公)が、悪に手を染めても生き抜く道を選ぶ、その選択をするまでの数秒間に下人の脳内でおこったことをファンタジックに描きだします。演出家オリジナルのユニークな百鬼(妖怪)達が登場し、まるで心の声のように、登場人物たちを操っていきます。
「藪の中」、「蜘蛛の糸」、「鼻」は下人の記憶や妄想、そして白昼夢のように組みこまれ、芥川世界がまるで一つの宇宙のように舞台上に浮かびあがることでしょう。

ミュージカル『100 万回生きたねこ』で、私達を驚かせてくれたイスラエルの鬼才が、5 年の構想期間を経て、ついに挑む待望の新作!

2016 年に鶴屋南北戯曲賞を受賞し、2017 年の岸田國士戯曲賞に選出されるなど、活躍目覚ましい長田育恵さんが戯曲を手掛けます。また演出・振付・美術・衣裳を手掛けるのは、ミュージカル『100 万回生きたねこ』の瑞々しい演出で私達を驚かせてくれたイスラエルのインバル・ピントさんとアブシャロム・ポラックさんです。二人は芥川作品を読み、哲学的な面白さはもちろんのこと、現実とファンタジーが鮮やかに混ざりあう世界観に圧倒されたと言います。音楽は、前出のミュージカル『100 万回生きたねこ』でも演出家の世界観を見事音楽で体現してみせ、絶大な信頼を得ている阿部海太郎さんを中心に、青葉市子さん、中村大史さんといった才能豊かな方々にオリジナル音楽を作って頂き、6 人の個性豊かなミュージシャンに生演奏して頂く贅沢な仕立てです。

 

個性派かつ演技派キャストが大集結!

「羅生門」の下人には柄本佑さん、そして下人が象徴する芥川に多大な影響を与える女性には満島ひかりさん、圧倒的演技センスを持つお2 人に演じて頂きます。また、常に下人と対峙する男役を、活躍目覚ましい吉沢亮さんに演じて頂きます。ご想像に安く、この3 人の因縁は「藪の中」で決定的なものになります。
また田口浩正、小松和重さん、銀粉蝶さんといった個性的な面々を中心に、日本を代表するダンサー達が百鬼として舞台を彩ります。

 

【コメント】
◆柄本 佑
初めて舞台上で踊ったり歌ったりします。どんな事が起こるのか全く予想がつかないですが、踊りと歌の練習が始まり、ちょっとずつ両方の面白さを発見出来ています。やはり初めての事をやるというのは不安ですが、楽しいことのように思います。おもちゃ箱をひっくり返したような世界を創る演出家によって、芥川の物語が、どんなおもちゃになってどんなばらまかれ方をするのか、僕自身も楽しみです。
とにかく悩み、苦しみ、楽しめるように頑張ります。

◆満島ひかり
インバルとアブシャロムの作り出すあの暖かな世界にまた行ける。
彼らの舞台はどれも、愛おしくて懐かしいのです。
身体と心を元気にして、観て下さる方の大切なところに届くものにしたい。
音楽と踊りの羅生門だなんて、私のイメージではもう大変な光を放っています。
インバルが時折口にする「アイラブ ハプニング」、この舞台に美しいハプニングがありますように。

◆吉沢 亮 
このたび、百鬼オペラ「羅生門」に出演します、吉沢亮です。
今まで経験したことのない表現方法で、自分がどこまでやれるのか楽しみ2割不安8割って感じです。
演出のお二人が作り出す、にぎやかで高揚感あふれる空間と、芥川龍之介のエゴイズムや人間の真髄をつく世
界観がどのよう混ざり合うのか今からとても楽しみです。
とりあえずストレッチがんばります。

◆インバル・ピント&アブシャロム・ポラック
2013 年、2015 年に上演したミュージカル『100 万回生きたねこ』に引き続き、日本で素晴らしいスタッフ・キャストと一緒にオリジナルミュージカルを制作することができ、本当に嬉しいです。
芥川龍之介の作品には、哲学的で深淵なテーマとユーモアが同時に存在します。現実と想像の世界が鮮やかに混ざり合っているところも気に入りました。芥川作品には登場していませんが、日本の妖怪たちに大変興味を持っていて、今回の作品には、私たちオリジナルの妖怪もたくさん登場させたいと思っています。
2013 年の『100 万回~』で出演してくれたひかり(満島)は当時も私たちをたくさん驚かせてくれましたが、この4 年半で輝きを増した彼女と再び一緒に創作することができ嬉しいです。たすく(柄本)、りょう(吉沢)は初めてですから、二人から何が飛び出してくるか楽しみにしています。

 

【公演情報】

羅生門ロゴ_横
百鬼オペラ「羅生門」

<東京公演>
時期:2017/9/8(金)~25(月)
劇場:Bunkamura シアターコクーン
ほか、兵庫公演、静岡公演、名古屋公演あり

原作:芥川龍之介
脚本:長田育恵
作曲・音楽監督:阿部海太郎
作曲・編曲:青葉市子/中村大史
演出・振付・美術・衣裳:インバル・ピント&アブシャロム・ポラック
照明:ヨアン・ティボリ
演出家通訳:角田美知代
振付助手:皆川まゆむ
演出助手:西 祐子
舞台監督:山口英峰

キャスト:
柄本 佑、満島ひかり、吉沢 亮、田口浩正、小松和重、銀粉蝶
江戸川萬時、川合ロン、木原浩太、大宮大奨
皆川まゆむ、鈴木美奈子、西山友貴、引間文佳

ミュージシャン:
青葉市子、中村大史、権頭真由、木村仁哉、BUN Imai、角銅真実

料金:
S席  ¥10,800 / A席  ¥8,500 / コクーンシート  ¥6,500

 

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