名古屋平成中村座 中村勘九郎&中村七之助 インタビュー

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待望の名古屋平成中村座、ご当地ゆかりの演目も

 

 名古屋では8年ぶりとなる、待望の平成中村座。昼夜通して見事なまでに、見どころ満載の人気演目が上演される。

勘九郎 「古典中の古典といえ、初心者も歌舞伎を長く観てきた方も楽しめる演目だてになりました。しかもどれもが中村座という”小屋”のパワーを遺憾なく発揮できるものばかりです」

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 場所は名古屋城内二之丸広場で昼夜ともに舞台後方の壁が開く演目があるため、城の借景が楽しめるスペクタクル要素も味わえる。各演目の魅力を聞いた。

勘九郎 「『対面』は、これ1本で『歌舞伎を観た』と言えるほど様式美が素晴らしく、荒事、和事、実事、すべてが入っています」

七之助 「みんなとんでもない化粧や衣裳で出てくるので、それだけでも面白い。ワクワクして『なんだこれ、スターウォーズみたい!』ってなると思いますよ(笑)」

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勘九郎 「次の『封印切』は大阪の遊郭が舞台の恋物語。『ダメな男、でもなぜかモテるんだな~』というような、恋愛あるあるは女子必見かと(笑)。そこから一転して『お祭り』で粋な鳶のカラッとした踊りを見ていただく、という流れです。夜の『義経千本桜』は狐が主人公のファンタジー。登場するのは義経と静御前という誰もが知る人物で、そこで鼓にされた両親を慕う狐が活躍するという、とても胸を打つお話です」

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七之助 「『弁天娘女男白浪』は歌舞伎を知らなくても耳にしていそうな『知らざあ、言って聞かせやしょう』という名台詞がある有名な演目。でも物語は分かりやすく、最後に盗賊5人が勢揃いする場面は悪党なのにカッコ良くて楽しめると思います」

勘九郎 「そして『仇ゆめ』は名古屋にゆかりのある、西川鯉三郎先生がうちの祖父にあてて作ってくれた、父も大好きだった演目。中村座でかかるのは今回初です。特に小屋を生かした演出もからめ、幻想的なラストにはきっとキュンキュンくると思いますよ」

 ちなみに小屋の中は飲食可能で、恒例となりつつある“隠れ勘三郎”を今回も仕込むそうなので、それを探すのも一興。デートにも観光にもうってつけの初夏の一大イベントとなりそうだ。

 

インタビュー・文/田中里津子
Photo /向殿政高
構成/月刊ローチケHMV編集部 4月15日号より転載
写真は本誌とは異なります

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掲載誌面:月刊ローチケHMVは毎月15日発行(無料)
ローソン・ミニストップ・HMVにて配布

 

【プロフィール】

中村勘九郎
■ナカムラ カンクロウ ’81年、東京都出身。’12年に六代目中村勘九郎を襲名。歌舞伎だけでなく現代劇、映画、ドラマ等でも活躍。

中村七之助
■ナカムラ シチノスケ ’83年、東京都出身。’87年の『門出二人桃太郎』で兄と共に初舞台。歌舞伎にとどまらず映像作品にも多数出演。

 

【公演情報】

nagoya
名古屋城本丸御殿公開プレイベント 名古屋平成中村座

日程・会場:
2017/6/1(木) ~ 2017/6/26(月) 愛知・名古屋城 二之丸広場内 特設劇場

出演:
中村扇雀、中村勘九郎、中村七之助、中村梅枝、中村萬太郎、
坂東新悟、中村虎之介、中村歌女之丞、片岡亀蔵、坂東彌十郎、他

詳しいチケット情報は下記ボタンにて!