現代演劇界の至宝・サー・トム・ストッパードの出世作『ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ』で、生田斗真 と 菅田将暉 が初共演!
次代を担う気鋭の演出家・小川絵梨子と共に、世界的戯曲に挑む!
シェイクスピアの悲劇「ハムレット」の最後の最後で、「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ・・・」の一行だけで片付けられてしまった、憐れな2人組「ロズとギル」。本家ハムレットでは、どうあがいても日の目を見ることのない影の薄い2人組を、堂々の主人公に引っ張り出した、いわば『ハムレット』のスピンオフ戯曲!
初演から50年の時を経ても色あせない、巨匠トム・ストッパードの知的遊び心が盛りだくさんの傑作戯曲が、興奮の顔合わせで、この秋、上演決定!
卓越した表現力で益々輝きを増す生田斗真と、破竹の勢いで音楽活動にも進出した菅田将暉が初タッグを組み、自由自在&軽やか&スピーディ&笑いに満ちた台詞の渦の中で繰り広げられる「ハムレット」の裏の裏・・・。
気鋭の演出家・小川絵梨子が紐解く、深い深い戯曲のからくり・・・。合わせ鏡のまた向こうに、またまた合わせ鏡があるかのように、幾重にも張り巡らされた仕掛けの中で、果たして、『ロズとギル』は、本家「ハムレット」では舞台に登場することなく、「死んだ」のひとことで片付けられてしまった自分たちの哀れな運命を変えられるのか?!
その他の共演は、林遣都、半海一晃、安西慎太郎、松澤一之、立石涼子、小野武彦らの若手からベテランまでの充実のカンパニー。演劇ならではのライブな楽しさに心を躍らせながら、「ローゼンクランツとギルデンスターン」の運命の旅に、是非ご同行ください!舞台『ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ』にご期待ください。
全世界の演劇ファンに、『ロズ・ギル』の愛称で呼ばれ、愛され親しまれている戯曲『ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ』。英国演劇界のみならず、現代演劇に大きな足跡を残してきたサー・トム・ストッパードが初めて、その名を世界の演劇界に知らしめた、出世作にして代表作です。今でこそ、あらゆる分野で、「スピンオフ」は人気を呼んでいる創作方法ですが、なんと演劇の王道シェイクスピアの「ハムレット」に、大胆に切り込み、いわば「ハムレットのスピンオフ戯曲」として、興奮と熱狂を巻き起こした作品です。
―あらすじ―
コインの裏表をかけながら、森の中を行く、ごくごく普通の二人組。
彼らの名はローゼンクランツ(生田斗真)とギルデンスターン(菅田将暉)。
デンマークの王子・ハムレット(林遣都)がどうやら正気を失ったらしい、と義父となった国王・クローディアス(小野武彦)が、その真偽を調べるために、ハムレットの学友だった二人を呼び寄せたのだ。
自分たちの旅の目的は分かるけれども、その目的をどう果たせばよいのか分からない二人。
ただただオタオタする二人のそばを「ハムレット」の物語は粛々を進み、そして、、、、。
自分たちも物語のひとつとして、なす術もなく、どんどん死が待つ終末に向かって運ばれていく「誰でもない彼ら」。 かくて運命に流された二人は、この短い台詞によって存在を完全にかき消されてしまうのだろうか・・・。
「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ・・・」
<ローゼンクランツ役 生田斗真 コメント>
チェーホフ「かもめ」以来、久々の翻訳劇です。翻訳劇って、最初はどうしても、「難しそう・・・」というイメージがあるかもしれませんが、そのハードルの高さを少しでも取っ払って、「演劇って面白い!」、「舞台ってこんなにがある!」、そう皆さんにお伝えする事が、自分たちの使命だと思っています。
これまで多くの素敵な先輩たちが取組んでこられた面白い作品です。肩の力を抜いてご覧頂けるような楽しい舞台にしたいと思っています。菅田くんとの共演は初めてです。役柄上、2人で一緒にいる時間が圧倒的に多いのですが、一緒にやれると決まったときから、「気持ちよくやれそう!」という予感があり、ずっと楽しみにしてきました。
菅田くんと一緒に、まずは自分たちも楽く演じることを大事にしたいと思います。
演出の小川絵梨子さんとも初めてご一緒します。
とにかく小川さんが手がける舞台は、十発十中、面白い!
僕らで、その期待にも沿えるよう頑張ります!
<ギルデンスターン役 菅田将暉 コメント>
舞台は、毎回とても高い経験値がもらえます。今回は、蜷川幸雄さん演出の『ロミオとジュリエット』以来3年ぶりの舞台ですが、久々のライブでの芝居や演出の小川絵梨子さんから得る新たな刺激を楽しみにしています。小川さんの演出を受けたことがある役者仲間は皆、「大変だった・・・」と口では言うんです。でも、皆、とてもいい顔つきになっているんですよね。だから、僕も、小川さんには鍛えていただきたい、と思っています。
生田斗真さんの舞台は、もちろん何度も拝見していますが、ステージからの圧倒的な迫力が強烈に記憶に残っています。あの迫力に負けないように頑張らないと・・・ですね。
そして、生田さんとは、演技中もずっと2人一緒に動いているのですが、実は、芝居以外で楽しみにしていることがあります。僕、鼻フェチというか・・・(笑)、生田さんの鼻スジや横顔って本当にキレイですよね。一緒に芝居をして、一番間近でキレイな横顔を見られて、しかも独り占め!それが楽しみです。
原作:トム・ストッパード Sir Tom Stoppard(1937-)
1937年、チェコスロバキアのユダヤ人家庭に生まれる。第二次大戦中はナチスによるユダヤ人迫害の懸念から幼い頃に国外に逃れ、シンガポール、インドと転居。そこで父と死別し、インドで英国式教育を受ける。
母親が英国陸軍少尉と再婚したのを機に、1946年英国へ移住。17歳で学業を終え、地方の新聞社を経て、フリーのジャーナリストとして劇評やインタビューを手がける一方、テレビやラジオドラマの脚本、戯曲を執筆する。
彼の出世作である本作「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ」は、1966年に、エディンバラ・フリンジ・フェスティバルで初演され大評判を呼び、そのまま翌年、ロンドン・オールド・ヴィック劇場にて上演。翌1968年には、ニューヨーク・ブロードウェイに進出し、その年のトニー賞最優秀作品賞他、計4部門を受賞。その評価を決定付けた。その後も、『トラヴェスティーズ』、『リアル・シング』、『コースト・オブ・ユートピア』でトニー賞最優秀作品賞を受賞したほか、ノミネートされた作品も数多い。シス・カンパニーが2016年に日本初演を手がけた『アルカディア』は、1994年にローレンス・オリヴィエ賞ベスト新作賞を受賞し、トニー賞にもノミネートされた彼の代表作のひとつである。2002年にトニー賞を受賞した『コースト・オブ・ユートピア』は、日本では蜷川幸雄が演出を手がけ、9時間にも及ぶ上演時間の中に壮大な歴史観を織り込み観客を圧倒した。また、劇作のほか映画の脚本家としての評価も人気も高く、テリー・ギリアム監督『未来世紀ブラジル』(1985年)、スティーブン・スピールバーグ監督『太陽の帝国』(1987年)、自身で監督も手がけた本作『ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ』(1998年/ヴェネツイア 国際映画祭金獅子賞受賞/ロズ役=ゲイリー・オールドマン、ギル役:ティム・ロス)などの他、ジョン・マッデン監督『恋におちたシェイクスピア』(1998年)では、アカデミー賞脚本賞を受賞。ノンクレジットで脚本の仕上げに参加している映画も数多い。1978年には、英国王室よりCBE勲章を受章。1997年には、ナイト爵を授けられた。
【公演概要】
ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ
日程・会場:2017/10/30(月)~11/26(日) 東京・世田谷パブリックシアター
原作:トム・ストッパード
翻訳・演出:小川絵梨子
出演:
生田斗真 菅田将暉 / 林遣都 半海一晃 安西慎太郎 松澤一之 立石涼子 / 小野武彦 ほか