M&Oplaysプロデュース「鎌塚氏、腹におさめる」
倉持裕&三宅弘城 インタビュー

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アカシの面白さは“マヌケ美”かなと
 

常に完璧を目指す執事・鎌塚アカシを主人公にした、人気シリーズの第4弾。アカシを演じる三宅弘城と、作・演出の倉持裕の間には、確固たる信頼関係が結ばれている。

三宅「4回目をやれる喜びがまずは大きかったですね。倉持さんのことは圧倒的に信頼していますし。アカシの面白さは、真面目であればあるほどマヌケさが出てくるところ。いわゆる“マヌケ美”かなと(笑)」
倉持「1回目はとにかく尊敬語とかの言い回しに苦労されていたんですが、2回目くらいからはわりと流暢に使いこなしていて。それもひとつ役を捕まえているってことになるんじゃないかなと。あとこっちも三宅さんの演技を見て、書き方を修正していくことはありますからね」

 

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コメディと銘打つだけに、全編笑いに彩られてきた鎌塚シリーズ。だが今回は少し趣が異なるよう。

倉持「殺人事件を扱うのはコメディとしてはリスクが高いかもしれません。ただ大堀こういちさん演じる被害者が、幽霊として蘇ることでクリア出来るかなと。大堀さんは生前より出番があるくらいなので(笑)」
三宅「推理ものとはいえ、アカシはマヌケ美の人ですから(笑)。やっぱりトンチンカンな方向に迷走していくんだろうなと思います」

 

シリーズ初参加の二階堂ふみ演じるチタルお嬢様とともに、アカシは事件解決のため、またも奔走する。

倉持「鎌塚は使用人なので、受け身は受け身なんです。だからあくまで探偵はチタルであり、鎌塚は助手として動き回る。ただもちろんその素質はないわけで、それでも自分は出来ると思い込んでいるから……」
三宅「アカシにとって出来るか出来ないかは別なんですよね。とにかく出来ないと言いたくない!(笑)」
倉持「チタルはチタルで推理マニアだから推理したくてしょうがないんだけど、その才能は全然ない。つまり似た者同士なんですよね。そういうふたりの我の張り合いみたいなものがきっと面白いと思います」
三宅「またアカシはアカシで、動き回らなくていいところでも自ら動き回っているでしょうしね(笑)」

 

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インタビュー・文/野上瑠美子
Photo/向殿政高

 

※構成/月刊ローチケHMV編集部 8月15日号より転載
※写真は本誌とは異なります

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掲載誌面:月刊ローチケHMVは毎月15日発行(無料)

ローソン・ミニストップ・HMVにて配布

 

【プロフィール】
倉持裕
■クラモチ ユタカ ’72年、神奈川県出身。’00年に劇団「ペンギンプルペイルパイルズ」を旗揚げ。主宰として作、演出を務める

三宅弘城
■ミヤケ ヒロキ ’68年、神奈川県出身。「ナイロン100℃」所属。連続テレビ小説『あさが来た』の亀助役で注目を集める。

 

【公演概要】

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撮影:三浦憲治

M&Oplaysプロデュース「鎌塚氏、腹におさめる」

 

日程・会場:
8/8(火)~27(日) 東京・下北沢 本多劇場
8/29(火)・30(水) 愛知・日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール
9/2(土)・3(日) 大阪・サンケイホールブリーゼ
9/5(火) 島根・島根県民会館大ホール
9/7(木) 広島・広島JMSアステールプラザ 大ホール
9/15(金) 富山・富山県民会館 ホール
9/18(月) 静岡・静岡市清水文化会館マリナート 大ホール

作・演出:倉持裕

出演:
三宅弘城、二階堂ふみ、眞島秀和、谷田部俊、玉置孝匡、猫背椿、大堀こういち