「ゴジゲン」の目次立樹(メツギリッキ)です。
「ボクには下校のチャイムが聞こえない」略して「ボクチャイ」!
もっといい略し方があるんじゃないかと思われた方は教えてください。
なかなか下校できない大人たちに贈る、甘酸っぱくない、むしろ饐(す)えたテイストのコラムです。
~前回の流れ~
ゴジゲン主宰・松居大悟しか知らない第14回公演「くれなずめ」のストーリーを明らかにするべく、目次は壮大な謎解きを繰り広げるのだった。
手がかりはこの3点。
①『くれなずめ』というタイトル
②フライヤーのビジュアル
③キャッチコピー
↓(びっくりするほど熱い) キャッチコピー
そして謎の公演タイトル「くれなずめ」とは、
「呉(広島県の地名) + なずめ(「馴染め」の広島弁)」である、という華麗な推理を繰り広げたのだった!
今回はフライヤーを頼りに、呉に馴染めてない奴を探し出し、今作品の核心に迫ろうと思う。
手がかり②フライヤーのビジュアル
(左から 目次、奥村、善雄善雄、本折最強さとし、東迎、松居)
手には引き出物らしき袋を抱え、黒スーツに白ネクタイ、蝶ネクタイを絞めた男たち…
彼らは友人か誰かの結婚式に出席してきたとみてまず間違いはないだろう。
実際、結婚式に出席する装いで来てくれと撮影の前日に言われたからな。
撮影場所は呉ではなく渋谷だったが。
あと気になることがあるとすれば、善雄善雄(よしおぜんゆう)がハンサムだということぐらいだ。
むしろそこしか気にならない。
さて、この中から誰が呉に馴染めてないのかを一人ずつあぶりだすことにしよう。
まずは目次立樹(めつぎりっき)。
呉と言えば「港町」。
古くから海運で栄えた町だ。
ということは「港の似合う男は呉にも馴染む」、そう判断して間違いないだろう。
目次という男は、どことなく昭和を匂わせる男だ。
このビジュアルも床屋の店先のポスターを彷彿させる。
昭和の男は海が似合う。
若大将(加山雄三)がいい例だ。
だから港も似合う。
候補からはずしても大丈夫だろう。
次に奥村徹也(おくむらてつや)。
呉といえば「夜景」。
特に「灰ヶ峰」から見下ろす呉の町は「夜景100選」に選ばれるほどの夜景スポットだ。
ということは「夜景の似合う男は呉にも馴染む」、そう判断して間違いないだろう。
奥村という男の髪の毛は、生まれつきの天然パーマだ。
あの都会的なパーマネントは、夜風になびいて大人なムードを醸し出すことだろう。
きっと夜景に似合う。
はずしても大丈夫だろう。
次に善雄善雄(よしおぜんゆう)。
呉出身の有名人といえば「19(ジューク)」。
岡平健治は呉出身、岩瀬敬吾も呉の学校に通っていた。
ということは「ハーモニカが似合う男は呉にも馴染む」、そう判断して間違いないだろう。
ハーモニカは善雄善雄の特技だ。
はずしても大丈夫だろう。
次に本折最強さとし(もとおりさいきょうさとし)。
呉といえば「軍港」。
海上自衛隊呉基地は、かつて「東洋一の軍港」と謳われ、現在は横須賀基地と並ぶ自衛隊の主要基地だ。
ということは「強そうな男は呉にも馴染む」、そう判断して間違いないだろう。
本折最強さとしという男は…
はずしても大丈夫だろう。
次に東迎昂史郎(ひがしむかいこうしろう)。
呉の名物といえば「海自カレー」。
東迎の好きな食べ物はカレー。
はずしても大丈夫だろう。
最後に松居大悟(まついだいご)。
呉といえば「吉浦カニ祭り」。
はずしても大丈夫だろう。
なんということだ…
誰一人として呉に馴染んでない奴がいない!
一体どこで踏み間違えたんだ。
落ち着け、答えは必ずある。
そういえばひとつ気になっていたことがある…。
それは「彼らが出席していたのは誰の結婚式だったのか」ということだ。
もしかしたら、そこにヒントが隠されているかもしれない!?
私は三日三晩寝ずに考え、ある答えに辿り着いた。
彼らは結婚式になど出席していなかった。
むしろ彼らは、
祝いに来たのではなく、式をぶち壊しに来たのではないかっっっ!?!?
次回、 新作『くれなずめ』のストーリー大胆予想、最終回!
ついに今作品の全貌が明らかになるっっっ!?!?
つづく(もしくはつづかない!)
【公演概要】
ゴジゲン『くれなずめ』
日程・会場:
10/19(木)~29(日) 東京・下北沢駅前劇場
11/4(土)・5(日) 京都・アートコミュニティスペースKAIKA
11/11(土)・12(日) 福岡・北九州芸術劇場 小劇場
作・演出:松居大悟
出演:奥村徹也 東迎昂史郎 松居大悟 目次立樹 本折最強さとし 善雄善雄