坂井希久子原作の『泣いたらアカンで通天閣』が、わかぎゑふの脚本・演出によりご当地・大阪松竹座にて初舞台化決定、12/14(木)に製作発表が行われました!
製作発表は通天閣(大阪市浪速区)地下1階STUDIO210にて行われ、赤井英和、三倉茉奈、わかぎゑふの3名が登壇し、和やかな雰囲気の中行われた。坂井希久子さん原作で2012年5月に出版され、2013年には読売テレビ開局55周年記念でテレビドラマ化された本作は、大阪・新世界に店を構えるラーメン屋「三好屋」を舞台に繰り広げられる、店主ゲンコとしっかり者の一人娘センコのデコボコ父娘と個性的な近所のオッチャン、オバチャン…愛すべきお節介な人々とが紡ぐ浪速の人情物語を描く。
大阪生まれで関西の演劇界を牽引してきた脚本・演出を務めるわかぎゑふは、「人情劇に仕上げたかったので、大阪の人のツボで一場ずつ泣いて欲しいという気持ちで脚本を書いた」という。「今までこんなに早く本をかけたことがないというくらい、つるーっと書けました。」とも話した。
ラーメン屋「三好屋」の店主・ゲンコを演じる赤井英和は「仕事をしなかったり、のんべんだらりとしている役柄は自分にぴったりだなと思い、芝居をせずに地でいけるんではないかと。また生まれ育った地元の芝居を出来るということをすごく嬉しく誇りに思います。」と話した。
さらに、通天閣の話ということで「新大阪に着いても帰ってきたという感覚はないけど、タクシーから通天閣が見えると、あぁ帰ってきたなと感じます。自分にとって通天閣はふるさとであり、地元の象徴だと思います。」と語り、「毎日同窓会になるんちゃうかってくらい仲間がきてくれることになっています。」と喜びを表した。
NHKにて1996年~1997年に放送された連続テレビ小説 『ふたりっ子』以来、久しぶりに通天閣が舞台の作品への出演となるゲンコの娘・センコ役の三倉茉奈は、「22年経って、また通天閣が舞台の作品にでられることは大阪出身として本当に嬉しく思います。」と語り、「ふたりっ子の時にはなかった、大人になったからこそ演じることができる恋愛模様もあるので楽しみにしています。」と意気込みを見せた。
今は東京に住んでいるという三倉だが、「いつも大阪人であることは抜けないですし、普段から大阪弁で話しています。そんな私と赤井さんだからこそ出来る大阪らしいコテコテの舞台になると思います。」と今から気合十分。
始終大阪弁が飛び交う会場は笑いに包まれ、赤井がボケて、三倉が突っ込むという役柄そのままの二人のやりとりを見ていると、公演への期待がより一層高まった。
「涙というのは心をあらうものなのでたくさん泣いていただいて、キレイな気持ちで劇場をあとにしてもらいたい。」と赤井が語るように、笑った後にほろっと泣ける人情物語になるであろう。
本作は2018年2月1日(木)から10日(土)まで大阪松竹座で上演される。一般発売は2018年1月5日(金)より開始。
【公演概要】
舞台『泣いたらアカンで通天閣』
原作:坂井希久子『泣いたらアカンで通天閣』(祥伝社文庫)
脚本・演出:わかぎゑふ
出演:
赤井英和
三倉茉奈
辻本祐樹
小川菜摘
曽我廼家八十吉
笑福亭松喬
紅 壱子
川奈美弥生
桜花昇ぼる
山田スミ子