柚香光・加藤梨里香・太田基裕・牧島輝・相葉裕樹・山田和也が登壇!ミュージカル『十二国記 -月の影 影の海-』制作会見レポート

「十二国記」は、小野不由美による、大河ファンタジー小説。1991年に刊行された『魔性の子』から始まり、翌年刊行された『月の影 影の海』でシリーズ化され、以降30年以上にわたり、熱烈な支持を受けながら書き継がれている作品だ。2002年には NHK にてアニメ化。2019年、18年ぶりとなる新作長編『白銀の墟 玄の月』が刊行された際には、社会現象ともいえる盛り上がりとなり、オリコン「2020年上半期本ランキング」1位を獲得した。
世代を超え、愛され続けている日本のファンタジー小説を代表するビッグタイトルを、2025年12月、ついに世界で初めて舞台化することが決定。
本舞台では、「十二国記」シリーズ本編の第一作『月の影 影の海』を描く。

登壇者コメント

柚香光(ヨウコ・中嶋陽子役)

皆様、本日はお忙しい中ありがとうございます。
柚香光と申します。東宝ミュージカルさんの本格ミュージカルに出演いたしますのは、私初めてとなりますので、身の引き締まる思いでございます。
本日はどうぞよろしくお願いいたします。

――本作が東宝ミュージカル作品の初主演となりますが、グランドミュージカルで座長を務めるにあたって、今どんなお気持ちでしょうか?

もう本当に光栄で、そして同時に正直申し上げましてもプレッシャーも感じておりまして、本当に身の引き締まる思いでございます。
そしてこの素晴らしい作品、そして素晴らしいキャストの皆様とご一緒させて頂く、そしてスタッフの皆様と、一緒にお客様に喜んでいただける原作のファンの皆様にも、そして初めてご覧になるという方にも楽しんでいただける作品を作るんだという意気込みで、今は燃えております。

加藤梨里香(陽子・中嶋陽子役)

本日はお集まりいただきありがとうございます。陽子役を務めます加藤梨里香です。今回東宝の新作ミュージカルに参加させていただけることを本当に光栄に思っております。
柚香さんと心を一つに陽子として生きてまいりたいと思います。本日はよろしくお願いいたします。

――この原作の面白さはどこにあると思いますか?

自分の人生を自分はどのように生きていきたいのか?ということをすごく考えさせてくれる作品だなと感じています。
また陽子も旅の中で変化していって、自分らしいというか自分の生き方っていうものを見つけていくと思うんですけど、そこがすごく魅力ですし、ミュージカルになった時も、演じるうえでそこの部分を大切にしたいなと思っています。

太田基裕(楽俊役)

本日はありがとうございます。楽俊役を演じます、太田基裕です。
「十二国記」という独特な世界観を楽俊として素敵に彩っていけるように頑張っていきたいなと思っております。
そして今回ダブルキャストで牧島くんと一緒ですので、2人で力を合わせてお客様に素敵なものを届けられたらいいなと思っております。
よろしくお願いします。

――楽俊という役を演じるにあたって、意識していることはありますか?

そうですね。まずはもう当たり前のことを当たり前にやっていけたらと思っております。
また、この役が決まってからは街で見かけるネズミが少しだけ愛おしく見えるようになりました(笑)。
街中でね、一生懸命ね、隠れながら動いてるネズミを見るたびにね、苦労があるんだなっていう、親近感を持つようになりました(笑)。

牧島輝(楽俊役)

本日はありがとうございます。楽俊を演じます、牧島輝です。
そうですね。もう30年以上渡って大人気、僕が生まれる前から大人気の作品にこういう形で出演できることをとても光栄に思います。
責任を持って太田さんと楽俊を作ってまいりたいと思いますので、何卒よろしくお願いします。

――これからまた稽古に入って色々と変わっていくとは思いますが、現段階でお好きなシーンなどがあれば教えてください。

僕がこの作品を読んだ時に好きだなと思ったのは、聞き慣れないワードがたくさん出てくることです。で、それを理解していく度にその世界に入っていくっていう感覚がすごくあったので、シーンというよりは、その没入感みたいなところが一緒に見てる方も、その世界に入ったような感覚になれるんじゃないかなと思います。
なので、そういうワードだったりとか、没入感みたいなところが僕は好きです。

相葉裕樹(景麒役)

本日はお集まりいただきありがとうございます。景麒役を務めます、相葉裕樹です。長い歴史のあるこの作品、ファンの方々のみならず、初めて「十二国記」に触れる方々にもこの作品の魅力が皆さんに伝わるように努めてまいります。
どうぞよろしくお願いします。

――この作品は世界で初めての舞台化となりますが、世界初演ということに対して、どのようなお気持ちでしょうか?

本当に長く愛されている作品でございますので、まずは、読者のファンの皆様に納得して頂けるような作品でしたり、景麒という役を、景麒だなと思ってもらえるような、説得力を持ったものを届けられるようにしようというのは本当に肝に銘じております。
世界初演ということですので、あの本当に新たな取り組みとかも色々と今回の舞台で試して作っていくと思うんですね。
なので、本当にクリエイティブにみんなでこう何かアイデアだったりとかそういうものを出しながらこっちの方がいいんじゃないか、あっちの方がいいんじゃないかっていうのを色々試行錯誤しながらこの「十二国記」という世界観を全員で表現して皆様に届けられたらなと思っています。

山田和也(演出)

こんにちは。本日は制作発表会にお越しいただきありがとうございます。
30年以上も人気を維持して来た大変なベストセラーなんですけれども、そのミュージカル化の演出を拝命いたしました。
大変光栄に思うとともにすごく嬉しく思っています。本日はどうぞよろしくお願いいたします。

――「十二国記」を演出するにあたって、どのような演出プランを考えていますか?

原作が、我々が住んでいる世界ではないところにいってしまうというものですので、その架空の世界をどういう風にビジュアル化するかっていうところが、なかなか難易度が高いような気がします。
我々は舞台なので、例えばこれを実写で映像にするとか、あるいはアニメにするのととは多分ちょっと違うんじゃないかなと思っていて、つまりそういうビジュアルが主体なメディア、映像やアニメーションでしたら、できることと、我々生身の人間がやるのとでは特性が違うので、脚本の元吉さんや音楽の深澤さんと、舞台で「十二国記」をやるんだったらどういう語り口にすれば舞台にする意味や、舞台にする価値があるかっていうことを、一生懸命考えながら今作っている最中ですね。

ミュージカル記念特別フルカバー仕様の原作本が発売決定!

小野不由美『月の影 影の海〔上〕 十二国記』(新潮文庫)書影

柚香光の原作オマージュビジュアルを使用した「ミュージカル記念特別フルカバー仕様の原作本 上下巻」が、9月12日より、順次全国書店にて発売が決定した。

ミュージカル『十二国記 -月の影 影の海-』は12月9日(火)から12月29日(月)まで日生劇場(東京)にて上映される。
その他、福岡・大阪・愛知公演を予定。
詳細は公式HPから