ラストイヤーとなる4年目も
「新しい挑戦を忘れないでいたい」
1981年の日本初演以降、世代を超えて愛され続けてきたミュージカル『ピーター・パン』。2023年から第11代目ピーター・パンとしてステージを駆け抜けてきた山崎玲奈にとって、『ピーター・パン』ラストイヤーとなる公演が7月27日から上演される。
「ラストイヤーではありますが、新しい挑戦を忘れないで臨んでいきたいと思います。フック船長をはじめ、新たなキャストさんが加わることで、得られるものも多いと思うので、“4回目の初演”という気持ちで、いろいろなことにチャレンジしていきたいです。もちろん4年目の今年は集大成でもあると思いますので、『私のピーター・パンはこんな子でした』という正解を出せればと思っております」
これまでも数々の俳優たちによって演じ継がれてきたピーター・パン。山崎は自身が演じるピーター・パンについて「明るさや無邪気さ、やんちゃさが強いピーター・パンになっていると思います」と自己分析する。
「実は私のピーター・パンは髪型もリーゼントのような個性的なスタイルになっていますし、タイツが破れていたり、衣裳も少し違うんです。そうした衣裳にも助けられながら、やんちゃで無邪気なピーター・パンが出来上がっているのかなと思います」
そんなピーター・パンは山崎にとって「親友のような存在」。
「小さい頃からディズニー版の『ピーター・パン』が大好きで、私にとってヒーローのような存在でした。ですが、今、こうしてピーター・パンを演じるようになり、自分と似ている部分も多いんだなと気づきました。無邪気で、明るくて、ちょっとおっちょこちょいで、かわいらしくて。そんなピーター・パンを知って、より身近に感じますし、自分の隣にずっといてくれる親友のような気持ちがあります。ピーター・パンがいるから元気になれる。大切な大切な存在です」
今年は、フック船長役を内海啓貴が担当し、フレッシュな風を吹かせる。
「衣裳を着ている内海さんとお会いしたとき、まるで王子様のように見えました(笑)。フック船長と対峙したら、私が悪役に見えてしまうのではないかなというくらい爽やかな空気をまとった方で。悪役は初めてだとおっしゃっていたので、新鮮な“悪”をどのように内海さん色に染めていかれるのか私もとても楽しみですし、内海さんに刺激を受けながら、かっこよく、少年らしくピーター・パンを演じられるように頑張ります」
一方、ウェンディ役は2025年に引き続き、山口乃々華が務める。
「山口さんはお姉ちゃんのような存在です。昨年、初めてご一緒して、稽古期間も本番中もとても優しく接してくださいました。福岡公演の時には毎日、山口さんと一緒にいて、博多観光にも行きました。私はめちゃくちゃ食べるのが好きなんですが、山口さんもすごく食べる方なんですよ。一緒にラーメン屋をはしごしました(笑)」
そんな山口とは「お互いに高め合っていく」仲間。
「山口さんのウェンディは探究心や好奇心に溢れた、かわいらしい少女。そうしたウェンディからたくさんの刺激をもらいました。毎回、公演が終わったら2人で感じたことを話し合い、ブラッシュアップしてきたので、今年もウェンディとピーターとしての関係性をより深めていけたらと思います」

インタビュー・文/嶋田真己
Photo/中田智章
※構成/月刊ローチケ編集部 3月15日号より転載
※写真は誌面と異なります

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【プロフィール】
山崎玲奈
■ヤマサキ レナ
2007年1月28日生まれ、愛媛県出身。2020年、第44回ホリプロタレントスカウトキャラバン「ミュージカル次世代スターオーディション」でグランプリ受賞。2023年より、ブロードウェイミュージカル『ピーター・パン』で11代目ピーター・パン役を務める。
出演作にミュージカル「フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~」やミュージカル「ビートルジュース」2026年4月にはEXシアター有明こけら落とし公演「AmberS-アンバース-」に出演。
※山崎玲奈の「崎」の字は、(タツサキ)が正式表記
