ミュージカル『MURDERER』が3月7日(土)に、下北沢・本多劇場にて開幕した。
『MURDERER』は、ドイツの劇作家ゲオルク・カイザーの『メデューズ号の筏』(1945年)をベースに、設定を戦争中の収容所に置き換え2019年、韓国にて初演。収容所に閉じ込められた子供たちの7日間を描く。
MANKAI STAGE『A3!』シリーズなど、2.5次元作品に定評のある松崎史也が初めて翻訳ミュージカル作品を演出。子供を演じるのは橋本祥平、工藤広夢、新里宏太、小西成弥といった勢いと実力のある俳優と、オーディションで抜擢された山本咲希と黒川桃花、原周石と田仲ゆらがそれぞれWキャストで出演する。子供たちとは異なる視点で描かれる大人役は様々なミュージカルで活躍する今拓哉がつとめる。音楽監督の田中葵のピアノ生演奏にも注目したい。
本作の開幕にあたり、出演者コメントとゲネプロ写真が届いた。
出演者コメント
【演出】松崎史也
罪の共有、あるいは自覚。かつて子供だった我々は大人となり、どうしたって、どこかでは何かに加担しながら生きている。この演劇には明確に「祈り」が込められていて、それをなるべく正しく届けたいと思って皆と作ってきた。初日目前に世界情勢に大きな動きがあり、奇しくも、作品と符号するような感覚にもなったけれど、否。ずっと、世界は我らは、そうなのだろう。閉じ込められた彼らの叫び痛みが、祈りとして届きますように。
橋本祥平
「もし自分がそこにいたら、どうするだろう?」ミュージカル『MURDERER』は、そんな問いを自然と突きつけてくる作品です。閉ざされた空間の中で、生きるために選択を迫られる子供たち。その一つひとつの決断が、物語を大きく揺り動かしていきます。物語を形にするため、濃密な稽古の中でキャスト・スタッフが呼吸と覚悟を積み重ねてきました。そのすべてを舞台に注ぎ込み、皆様の心に深く刻まれる時間をお届けします。どうぞご期待ください。
山本咲希
無事に『MURDERER』が開幕したことを、心より嬉しく思います。作品に携わるすべての人が「今」上演する意味と向き合いながら、演出の松崎さんを筆頭に、この作品をより「面白い」ものにするべく奮闘してきました。世界情勢が揺れ動く時代の中で、演劇としての面白さを通して皆さまに、何かを受け取り、考える時間をお届けできましたら幸いです。一人でも多くのお客様に届きますように。本多劇場でお待ちしております。
黒川桃花
世界情勢が不安定な今、この舞台が上演されることに必然性を感じています。そんな作品に参加し、お客様に届けられることを心から嬉しく思います。この作品は常に「あなたはどうなの?」と問いかけてきます。それは苦しくもありますが、今だからこそ考え続けることが大切だと感じています。作品が持つメッセージ、そしてカンパニーで積み上げてきたものを大切に、千秋楽まで丁寧にお届けしていきたいです。
工藤広夢
『MURDERER』が今の世界情勢のタイミングで上演される事に、物凄く意味を感じると共に悲しくも感じています。肉体はいつか消えてなくなるけれど、人の思い、思想や感情は永遠に生き続けていく可能性があると信じています。面白い作品をやってるんだぞ!なんて上から目線のつもりは一切ありませんが、この作品の魅力はぜひ劇場で体験して頂きたいという強い思いがあります!このカンパニーでしか伝えられないメッセージを受け取ってください。
新里宏太
今回、この作品に携わることができて本当に光栄に思います。エリックという人物を演じる上で、瞬間瞬間を「生きなければ」ならない!と強く思っています。エリックを通して僕が『MURDERER』で伝えたいメッセージをお届けしたいです。是非お楽しみ下さい。
小西成弥
ミュージカル『MURDERER』ついに開幕しました!稽古期間を通してカンパニー全員でこの作品と真摯に向き合い作り上げてきました。そしてこの作品は、観てくださる皆さんが客席にいてくださってこそ、ようやく完成するものだと思っています。演劇だからこそ伝えられるものが、この作品にはたくさん詰まっています。少しでも楽しんでいただけたら嬉しいです。千秋楽まで、どうぞよろしくお願いいたします。
原 周石
今回この作品を生きられる意味、そして皆様にお届けできる意味を考えました。劇場という限られた空間の中で起きる現実が何を訴え何を生むのか。多くの方に届きそして沢山の、様々な、ポジティブでもネガティブでも、感情に気がついていただけたならこれほどの喜びはありません。ほんの少しでも「隣の人」のことを大切に思うことができるそんな温度が上がることを祈っています!『MURDERER』!たっっっくさん!お楽しみください!
田仲ゆら
ついにミュージカル『MURDERER』が開幕いたしました。演出家の松崎史也さんとキャストでディスカッションを重ね『MURDERER』という作品に全力で向き合ってきました。コギツネは言葉少なくただ皆をじっと見つめています。コギツネが見据えるその先には何があるのかを稽古中ずっと考えていました。3月15日(日)まで上演されます。最後まで大切に挑みます。何度でも足をお運びいただけたら幸いです。
今 拓哉
本当に濃密で充実した稽古を重ねて来ました。自信を持って「面白い」と言える作品に仕上がっています。とにかく若き仲間たちの芝居が素晴らしいのです!必死に生き抜こうとする子供たちの姿に、言葉に、紡がれるドラマに、胸が熱くなります。閉ざされた空間で、子供たちは何を思い、悩み、心に宿し、選びとり、そしてどこに辿り着くのかを、是非とも見届けて欲しいです。子供たちと一緒に、「この世界」を「体感」してください。劇場でお待ちしています!
ゲネプロ写真(アン:黒川桃花/コギツネ:田仲ゆら)






ゲネプロ写真(アン:山本咲希/コギツネ:原周石)






撮影:交泰
