『生舞台』で観るか?『生映画』で観るか?2つの観劇スタイルが演劇に革命を起こす!世界を驚かせた映画監督、長久允によるまったく新しい世界観の“生舞台”。自由自在な視点の舞台配信は、いわば“生の映画”!ネオジャパニーズ・エンタテインメント誕生!
梅田芸術劇場が英国・オフウエストエンドのチャリングクロス劇場と共同で演劇作品を発表する日英共同プロジェクト第二弾に、ミュージカル『消えちゃう病とタイムバンカー』(英題:The Vanishing Girl & The Time Banker)が決定した。
この日英共同プロジェクトは、日本の若手演出家が英国で作品を発表できる機会を創出し、日本演劇界・ミュージカル界を活気づけることを目的に、梅田芸術劇場が英国で150年以上の由緒ある歴史を持ちながら画期的な作品を作り出しているチャリングクロス劇場の芸術監督であるトム・サザーランドとタッグを組みスタートさせた企画。演出家と演出コンセプトはそのままに「英国キャスト版」と「日本キャスト版」を各国それぞれの劇場で上演する形でのコラボレーションとなった第一弾では、藤田俊太郎演出のもと、ミュージカル『VIOLET』を2019年、20年に英国と日本で上演した。
そして第二弾となる今回は、ここ日本から発信のオリジナル作品が決定!手がけるのは、短編映画『そうして私たちはプールに金魚を、』で、サンダンス映画祭・日本人初のグランプリを受賞した長久允。映像ディレクター、コンテンツプランナー、映画監督と多彩な才能を発揮し、2020年9月に日生劇場で上演した舞台『MISHIMA2020』/『(死なない)憂国』で初の舞台演出を手掛けるなど、斬新かつ緻密な今までにない演出スタイルでセンセーショナルな演出家デビューを果たした今最も注目を集める逸材だ。
本公演は、当初よりチャリングクロス劇場との共同企画として立ち上げられたが、現在も続くコロナ禍の中、第一弾に倣った日英双方での上演は見通しが立たない状況で、まずは、日本のみでの上演を決定。
新しい観劇体験で、挑み続ける2021年の演劇に活路をひらく!そして、“生”舞台に加えて、自由自在なカメラワークによる、まるで映画のような舞台映像配信、いわば “生”映画という新しい映像体験となる。世界中の映画祭において、誰にも似ていないという意味が込められた“ネオジャパニーズ”と称され、常に新感覚を創出してきた長久允だからこそ叶う、まったく新しくて自由な演劇のスタイルに期待。
心を持たない男が恋したのは、体が消える病の女だった。
『消えちゃう病とタイムバンカー』という異質なタイトルのこの作品は、悪徳企業「時間銀行」に勤め、人の時間を搾取することを生業とする世界一冷酷な男・灰原ルイと、悲しい気持ちになると体の一部が消えてしまう新種の病気「消えちゃう病」を患う世界一感情が激しい女・Мとの摩訶不思議な恋の物語。過去に類を見ない世界観、想定外の感動が待ち受ける長久ワールドに、どっぷりハマること間違いなし!
坂東巳之助&シム・ウンギョン、2人の実力派俳優によるW主演が決定!!
世界一冷酷な男・灰原ルイ役には若手歌舞伎俳優として、古典新作と数々の歌舞伎作品に出演しながら、映画やナレーターとして活躍する実力と個性を兼ね備える坂東巳之助が、そして世界一感情が激しい女・М役には韓国と日本で数々の映像作品に出演し、第43回日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞したシム・ウンギョンが決定。日本の伝統文化を根底に持つ俳優と、海外でも確固たる実績を持つ女優との競演は、これまでに見たことのない新しいコラボレーションを生み出すことでしょう。
作・演出:長久允 コメント
恋に落ちるという非効率な行為。ナイーブなまま生きぬくこと。最低だった2020年とそれがさらに悪化しそうな2021年に、それが気休めだとしても、抵抗できる物語を!考えうるすべての空想を入れて混ぜ合わせ、発生した新しい寓話です。それはそれは過酷ですが、ハッピーエンドであれるように、素晴らしい役者の皆さんと、稽古を重ねたいと思います。
そして、これは舞台でもあり、生中継の映画でもあります。同じ空間にいるからこそできること、映像だからできること、そのどちらも全力で、実験的に。寓話への距離感が違う、別の作品になる予定です。2021年だから実現した開けた寓話体験を、いろいろな角度からお楽しみいただけたら幸いです。
坂東巳之助 コメント
コロナ禍において私の本業である歌舞伎への出演機会が減る事は仕方のない事であると、そう考えていました。そして今なおその考え自体は変わりませんが、ただ機会を待っているだけでは私の中の役者としての部分が死んでいってしまうと思い、このチャレンジに挑む決意を致しました。
神か仏かプロデューサーさんか、誰からの贈り物なのかはわかりませんが(笑)、旧知の友人とすらなかなか会う事の叶わない状況にあって、新たな出会いの場を与えて頂けた幸せを感じています。
何がどうなって何が起きるのか、私自身全く予想がついていません。
皆様に対して、というのはもとより、私自身にもこの言葉を送りたいと思います。「どうぞお楽しみに」。
シム・ウンギョン コメント
夢のようなファンタジーの世界に参加できることになりまして本当に光栄に思います。長久監督はじめ共演者の皆様とご一緒する毎日を、日々感謝の気持ちでお待ちしています。
私の演じるМというキャラクターは今まで演じたことのない色の持ち主で、愛の形について語ります。
生きる喜びと虚しさが凝縮されているこの舞台で、Мと観客の皆様で愛の本当の意味を見つけていきたいです。
よろしくお願いいたします。