ミュージカル『ジャージー・ボーイズ』フランキー・ヴァリ役 中川晃教/花村想太(Wキャスト)決定!!

数多の大ヒットナンバーで構成されたミュージカル『ジャージー・ボーイズ』は、2004年に世界初演、翌年2005年にブロードウェイに進出、瞬く間に人気を博し、同年トニー賞作品賞のほか3部門を受賞した。2007年には音楽の最高峰 グラミー賞の最優秀ミュージカルアルバム賞も受賞。2008年にはイギリスの舞台の最高峰 ローレンス・オリヴィエ賞の最優秀ミュージカル作品賞を受賞した。2014年にはハリウッド映画の名匠クリント・イーストウッド監督による映画化が実現。映画も世界的大ヒットを博し、日本でも高い評価を得た。
日本初演は2016年6~7月。演出に日本演劇界の俊英・藤田俊太郎、世界レベルの歌唱力を求められるフランキー・ヴァリ役に中川晃教を迎えた日本人キャスト版が上演されると、話題が話題を呼び、計40回公演が完売。急遽追加公演も行われ、観客からの絶大な支持を得た。その成果は第42回菊田一夫演劇賞、第24回読売演劇大賞をはじめ、同年度の演劇賞を総なめするという快挙を収めた。待望の18年の再演では初の全国ツアーを敢行し日本全国にジャージー旋風を巻き起こした。
2020年7~8月、満を持して発表した帝劇公演は新型コロナウイルス感染の拡大により無念の全公演中止となったが、本公演の音楽をつくった、ザ・フォー・シーズンズのオリジナル・メンバーであるボブ・ゴーディオ氏をはじめとする権利元の協力を得て、2018年に世界で始めて東宝・WOWOWによって製作された、コンサートバージョンの上演に変更し、奇跡の復活を果たした。
そして2022年、日本の「ジャージー・ボーイズ」カンパニーが、いよいよ日本演劇の最高峰、日生劇場に登場する。さらに、2016年日本初演からタイトルロールのフランキー・ヴァリ役を務めてきた中川晃教に加え、中川晃教同様に作曲家ボブ・コーディオの厳しい審査をクリアした、人気グループDa-iCEのヴォーカル兼パフォーマー花村想太を2人目のフランキー・ヴァリ役に迎え、Wキャストで上演する。

2022年の「ジャージー・ボーイズ」は、中川晃教と花村想太の二人を中心に、更に磨き抜かれた珠玉のハーモニーとなる。音楽、ミュージカルを愛するすべての方に捧げる、“奇跡のミュージカル”がいよいよ再始動する!

 

出演者、演出家からのメッセージ

中川晃教(フランキー・ヴァリ Wキャスト)
昨年7月JERSEY BOYS はコンサートヴァージョンに切り替えての上演となりました。私たちカンパニーは東急シアターorbでのコンサート版を経験していました。作品の魅力をコンサート版として届けることに自信を持つことができていました。ピンチはチャンスになりうる、そう前向きに思うとき、劇場にふたたび音楽が溢れる日を願うすべての人の気持ちが帝劇の幕を開けたのでした。
そうして2022年、私たちのJERSEY BOYSはふたたび開幕します。すでに、大きな歴史を感じています。初演から共に創り上げた大切なJB FAMILYと、そして新たに出会うこれからのJB FAMILYと、私たちが共に経験している一つ一つのことは、確かに作品が持つ世界へと繋がっています。フランキー・ヴァリ役を獲得できたことへの誇りと、作品の中から生まれる歌声を磨き続けていく決意を胸に、花村想太さんと演じる2人のフランキー・ヴァリを、楽しみにしていてください。

 

花村想太(フランキー・ヴァリ Wキャスト)
今回念願の作品に出演させていただくことが決定し、ワクワクの反面同時に中川さんをはじめとするキャスト・スタッフの皆様方がこれまで作り上げてこられた世界観、作品に対する愛に大きなプレッシャーも感じております。
先輩方にアドバイスを頂きながら、精一杯自分にしかできないフランキーを演じさせていただけたらと思います。
このような時世ではございますが、必ず後悔させませんので、是非劇場に足を運んでいただけますと幸いです。

 

藤田俊太郎(演出)
2020年公演は休止となりましたが、2022年秋、再び上演できることに大きな喜びを感じています。金字塔を打ち立てた中川晃教さん、新星•花村想太さんはじめカンパ二ーの仲間たちと一緒にそれぞれのチームの魅力を客席にお届けします。舞台を愛と歓びでいっぱいにしたいと思います。最愛のお客様を劇場でお待ちしております。

 

あらすじ

はじまりはニュージャージー州の貧しい片田舎。
“天使の歌声”を持つフランキーは、成功を夢見る兄貴分のトミーとニックのバンドグループに迎え入れられる。早速3人での音楽活動をスタートさせるが、フランキーの歌声をもってしてもグループには未だ何かが欠けていた。
鳴かず飛ばずの日々が続く中、作曲の才能溢れるボブが加入する。フランキーの歌声に魅了されたボブは、その声のために曲を書きたいと思うのだった。しかし金もコネもない彼らを待っていたのは過酷な下積み生活。そんな中でも彼らは自分たちの音楽を磨き、それぞれの才能を開花させていく。そしてついにボブの楽曲と4人のハーモニーが大物プロデューサーの目に留まった。彼らは「ザ・フォー・シーズンズ」としてレコード会社と契約し、《Sherry》をはじめとする全米ナンバー1の楽曲を次々と生み出していく。ヒット曲につぐヒット曲、長期にわたるツアーで、家族を顧みずに酒と遊びを繰り返す日々が続く。富も名声も手にしたはずの4人だったが、輝かしい活躍の裏では、莫大な借金やグループ内の確執、家族の不仲など、様々な問題が勃発し、彼らの固い絆を蝕んでいった。それらはやがて取り返しのつかない大きな軋轢となり、グループを引き裂くのだった。
成功と挫折。あまりに劇的な春夏秋冬を駆け抜けていく4人がその先で見たものとは―。