トニー賞8部門受賞のミュージカル『ガイズ&ドールズ』を豪華顔合わせで上演決定!

ミュージカル『ガイズ&ドールズ』は1950年にブロードウェイで初演されると同時に大評判となり1200回のロングラン公演を記録し、これまでトニー賞作品賞、主演男優賞、主演女優賞、助演女優賞など8部門受賞の栄誉に輝いている。育ちも環境も性格も正反対のギャンブラー・スカイと女軍曹・サラ。ギャンブラーたちの仕切り役・ネイサンと人気ショーダンサー・アデレイド。この物語の中心は2組のカップル。喧嘩したり、擦れ違ったり、気持ちを確かめ合ったり…。普段は強気なギャンブラー達も、惚れた女には弱い。

日本でも度々上演されてきた人気の高いこのコメディ・ミュージカルで天才ギャンブラーのスカイを演じるのは、ミュージカル界で名実共にトップランナーの井上芳雄。お堅い救世軍軍曹サラは、元宝塚歌劇団花組トップで舞台・映像と話題作に次々と出演し目覚ましい活躍を続ける明日海りおが演じる。スカイのギャンブル仲間ネイサンは、読売演劇賞最優秀男優賞受賞をはじめ確かな実力が評価され難役に次々と挑む浦井健治が、ネイサンの婚約者である踊り子のアデレイドは元宝塚歌劇団雪組トップで華のあるビジュアルと歌唱力を誇る望海風斗が演じるという、超豪華布陣が実現!さらに演出は、『春のめざめ』、『アイランド』のリバイバル公演でトニー賞候補に挙がり、ブロードウェイ史上初めて35歳以下で2度のノミネートを果たした、ブロードウェイで今最も注目を集める若手演出家であるマイケル・アーデンが担う。マイケルは『メリリー・ウィー・ロール・アロング』『メイビー・ハッピー・エンディング』などを手掛ける他、ブロードウェイで俳優としても活躍しており、最新演出作である本作への期待が高まる。

2022年、新たな『ガイズ&ドールズ』が幕を開ける!

 

ストーリー

1948年のニューヨーク。
スカイ(井上芳雄)と呼ばれる超大物ギャンブラーがいた。彼の仲間のネイサン(浦井健治)は14年来の婚約者アデレイド(望海風斗)へのプレゼント代と賭場代を得ようとスカイに賭けを申し込む。「指名した女を落とせ」というものだ。「どんな女でも落とせる」と自信たっぷりのスカイだが、ネイサンが指名した女性は、清純で超堅物な救世軍(※)の軍曹・サラ(明日海りお)だった。サラの伝道所が閑古鳥で困窮しているところに、自分と一緒にハバナへ食事に出かければ、罪深い連中を伝道所に連れて行くと持ち掛けるスカイ。教団を救うため、サラはその誘いを受ける。ハバナで過ごすうちに、スカイとサラは次第に惹かれ合っていくが、高揚した気分で伝道所へ戻ると、サラの留守をいいことにネイサンが賭博を開催していた。ネイサンがスカイの仲間だと知ったサラは、スカイが自分を連れ出して仲間に賭博場を提供していたと誤解。彼に裏切られたと思い込み…。正反対のスカイとサラ、14年間も婚約中のネイサンとアデレイド。2組のカップルの恋の行方は?

(※)救世軍…世界各国で宗教活動、社会福祉活動、医療事業などを推進するキリスト教の団体で、軍隊組織、制服を採用している。

 

キャスト

スカイ・マスターソン/井上芳雄 凄腕の超大物ギャンブラー。
サラ・ブラウン/明日海りお 堅物の救世軍軍曹。
ネイサン・デトロイト/浦井健治 ギャンブラーたちの仕切り役。
ミス・アデレイド/望海風斗 ナイトクラブのダンサーで、ネイサンの婚約者。

 

コメント

井上芳雄
中学生の時に初めてブロードウェイに行って見たミュージカルの一つが、『ガイズ&ドールズ』でした。本当に楽しくて、“これがミュージカル・コメディなんだ!”という醍醐味を味わえる名作です。スカイは二枚目であると同時に、時折り垣間見せるユーモラスな部分とのギャップが面白い役。いろんな面が見せられるスカイになればいいなと思います。
浦井(健治)くんの事はよく知っていますが、帝劇で共演するのは『二都物語』以来です。普段やっている役とはまた違ったコミカルな役柄なので新しい浦井くんを見られるのではないでしょうか。明日海りおさんと望海風斗さんは素晴らしい女優さんであることは勿論ですが、実はお2人とも僕の妹と宝塚歌劇団の同期です。“89期の兄”と自分で言っていて(笑)身内みたいな感覚でいるので、ちょっと照れるような気持ちもあります。まさかこうやって共演出来るとは思わなかったので、とても楽しみです。
コロナ禍の中でどういう作品をお届けするのが良いのかと考えている中で、明るく笑える作品が求められているなと感じています。クラシックな名作がマイケル・アーデンの新しい演出でどう生まれ変わるか、僕自身楽しみにしていますし、今までにない『ガイズ&ドールズ』になるだろうと、期待でいっぱいです!

明日海りお
宝塚歌劇の再演時に観劇して、胸躍るオーバーチュア、そしてスカイとギャンブラー達の最高にカッコいいナンバーに、釘付けになっていました。他にもハバナやナイトクラブなど、どのシーンも華やかで、これぞミュージカル!!を堪能していただける作品だと思います。
私の演じるサラのキャラクターは、とにかく「はちゃめちゃに可愛い」です。初演の黒木瞳さんや、映美くららさんなど、演じられる女優さんが本当にチャーミングで。以前は男役という立場から見ていたということもあり、なおのことそう感じていたのだと思いますが、自身が演ずる役として、シンプルに台本や共演者の方々と向き合った時に、どのように印象が変わっていくのか、どういったアプローチをしていくのか…怖くもあり、楽しみでもあります。
井上(芳雄)さんも浦井(健治)さんも今回初めてご一緒させていただきます。お二人とも、私がまだ新人だったころから、日本ミュージカル界のスターでいらっしゃいましたし、客席や映像で観させていただくのが主なので、今はまだ本当に実在されてるのかな?という気持ちです。一方、望海とはもう出会ってから20年の付き合いになります。舞台上でまた巡り会えることに感謝しつつ、どんどん頼っていこうと思います!

新たな作品、役との出会いは、わたしにとっては「生きる場所」を与えてもらった様な、特別な喜びがあります。加えて、帝国劇場の舞台に立たせていただけるというのもとても楽しみです。はじめて挑戦する分野の割合が多い役ではありますが、私なりのサラを、心を込めて創っていけたらと思っております。

浦井健治
ネイサンは小悪党でギャンブル好きで騙されやすく、どうしようもない奴。でもどこか憎めない男。
男性のずるさも含めて、あり得ないくらいカッコ良さを追及するスカイと、人間らしさのネイサン。その対比を出せたらと思います。
(井上)芳雄さんとのミュージカル作品での共演は『二都物語』以来なのですが、ずっと先輩の背中を見て、憧れながら、歩んできました。兄であり、同志であり、なかなか追いつけない背中。心から信頼しています。明日海りおさんとはまだ直接お会い出来ていないのですが、美しく整ったビジュアルと、その華やかさ、オーラ、カリスマ性に、トップスターであることの意味を、そのお姿から学ばせていただいています。芳雄さんとの化学反応を、僕も間近で魅せていただけるのかと、ワクワクしています!望海風斗さんは『ファントム』を観劇させていただいたことがあり、その歌声とお芝居にただただ圧倒され、感動し、自然と涙を流したのを覚えています。こうしてネイサン&アデレイドで組ませていただけること。大切に臨みます。ネイサンとアデレイドは長年連れ添った間柄ですので、自然と阿吽の呼吸のようなものを醸し出せるよう、努めます。
このような素晴らしい名作に、まさか自分が参加させていただけることになるとは。本当に光栄に感じています。個人的には、『マイ・フェア・レディ』でお世話になった大地真央さんが大切にされていた作品であり、由緒ある作品。今、役者として、この作品に関わらさせていただくこと自体に、様々な巡り合せを感じます。
ネイサン、大事に演じます!!

望海風斗
この『ガイズ&ドールズ』は宝塚で観て、作品の大ファンになりました。陽気でワクワクするナンバーと、スカイとサラ、ネイサンとアデレイドのそれぞれの恋の駆け引きや行方、そしてブロードウェイミュージカルならではの華やかさが大好きです。アデレイドは、見た目は派手ですが、一途で、家庭というものに憧れるチャーミングな女性なんです。
今回一緒に出演させていただく井上(芳雄)さんは、宝塚在団中や卒業後の最初のコンサートでも、大変お世話になりました。大尊敬するお兄さんのような方です。明日海(りお)もとても頼りになる同期です。また同じ舞台に立てることが楽しみでなりません!浦井(健治)さんは舞台を拝見していて、とても人間味があって魅力的な方だと感じてます。素敵なキャストの皆様と、どのような化学反応を起こしていくのか、今からとても楽しみです。
大好きな作品に出演させていただけること、心から嬉しく思っています。ブロードウェイの名作。そして個人的には久しぶりの陽気なミュージカル!そして何と言っても、初めての帝国劇場!!楽しみな事づくしです。この気持ちを大切に、作品と役に向き合っていきたいです。

演出:マイケル・アーデン
アメリカの傑作ミュージカル『ガイズ&ドールズ』の新たなプロダクションを東京の観客の皆様にお届けできることは光栄であり、このうえない喜びでもあります。新型コロナ禍の下、舞台内外のあらゆる人々の安全と健康を守るため、通常よりはるかに重い負担を抱えながらもエンターテインメントを提供し続けている東宝演劇部に心からの謝意を表します。このミュージカルの日本上演に向けて、私は最高のキャスト陣とともに、そして長年共同作業を行ってきた舞台美術デザイナーのデイン・ラフリー、振付家のエイマン・フォーリーとともに魅力的なプロダクションを新たにつくりあげることを楽しみにしております。『ガイズ&ドールズ』は完璧なミュージカルと長年呼ばれてきました。ご覧になった皆様は口ずさみやすく美しいナンバーの虜となり、二組の恋人たちを応援したくなるに違いありません。この作品は観客の皆様をニューヨークの街角へ、そして地下のサイコロ賭博場へ、さらにはキューバのハバナへのつかの間の旅へとお連れします。陽気で楽しくハッピーな舞台をお届けできることを楽しみにしております。

(マイケル・アーデン PROFILE)
『春のめざめ』、『アイランド』のリバイバル上演でトニー賞候補となり、唯一、35歳以下で二度のノミネーションを受けたことのある演出家である。『春のめざめ』ではオヴェーション賞およびアクター・クリティクス・サークル賞の最優秀ミュージカル演出家賞を受賞。また『アイランド』は最優秀リバイバルミュージカル作品賞に輝き、全公演完売の米国内ツアー公演が行われている。またデザイナーのデイン・ラフリーと共に参加したロサンゼルスのゲフィン劇場で上演された『クリスマス・キャロル』は最優秀プロダクション賞や最優秀演出賞を含む複数のオヴェーション賞を受賞。最近ではアトランタのアライアンス劇場で新作ミュージカル『メイビー・ハッピー・エンディング』のアメリカ初演、リンカーンセンターでの完売公演『ジョセフ・アンド・アメージング・テクニカラー・ドリームコート』、ハリウッドボウルでの『アニー』の演出を手掛けている。さらにABCのテレビ番組「The Connors」の演出も務めている。また長年俳優としても活動しており、「グレイズ・アナトミー」、「ブライダル・ウォーズ」、「アンガー・マネジメント」(全100話)、「ミッション:8ミニッツ」、「マーベラス・ミセス・メイゼル」など数多くの映画やテレビ番組に出演している。芸術分野の米国大統領奨学金プログラムに選ばれ、ジュリアード音楽院を卒業。VARIETY 誌のブロードウェイ・インパクト・リスト50人のうちの一人に選ばれた。自身の劇団であるThe Forest of Ardenは、『American Dream Study』、『Alien/Nation』など、上演場所に特化したイマーシブ演劇作品を生み出している。ジェファーソン・メイズ主演で映画化した「クリスマス・キャロル」は、2020年のクリスマスに配信された。