【観劇レポート】宝塚歌劇 雪組公演 かんぽ生命 ドリームシアター ミュージカル・プレイ 『凱旋門』-エリッヒ・マリア・レマルクの小説による-/ショー・パッショナブル『Gato Bonito!!』 ~ガート・ボニート、美しい猫のような男~に行ってきました!

7/9(月)まで兵庫県・宝塚大劇場にて絶賛上演中の宝塚歌劇 雪組公演 かんぽ生命 ドリームシアター ミュージカル・プレイ『凱旋門』-エリッヒ・マリア・レマルクの小説による-/ショー・パッショナブル『Gato Bonito!!』~ガート・ボニート、美しい猫のような男~に、ローチケ演劇部員(は)が、お邪魔してきました!

 

第一幕『凱旋門』は2000年に雪組で初演され、絶賛を博した傑作ミュージカル。ドイツから亡命してきた外科医ラヴィックや、ロシアから亡命してきたボリスら、第二次世界大戦前夜のパリに集う人々が、過酷な運命に翻弄されながらも懸命に生きる姿を、ラヴィックにとって生きる希望となる女性・ジョアンとの鮮烈な恋を軸に、シャンソンをモチーフにした音楽を絡めて描き上げた作品。実に18年ぶりとなる再演が話題を集めている。

 

ラヴィックを演じるのは初演時も同役を演じた専科の轟悠。恋心と憎しみに翻弄される一人の男の姿を、18年前よりも更に渋く成熟した演技で魅せる。宝塚歌劇の名曲を多数手がけた故・寺田瀧雄の遺作となった本作に散りばめられた楽曲の数々を歌い上げるのはラヴィックを支える友人・ボリスを演じる雪組トップスター望海風斗。響き渡る美しい歌声が、華やかさだけではないパリの深い色気を醸し出す。
宝塚歌劇のトップ娘役としては“少し異色の難役”であると脚本の柴田侑宏が語ったジョアンを演じるのは真彩希帆。大人の色気と無邪気な少女らしさを併せ持ち、ひたむきに愛に生きる女性を好演している。時代背景を反映した重厚な雰囲気の中、セットを回転させることで、切れ目なく場面が転換されていくなど、細かいところまで演出のこだわりを感じる作品だ。

 

第一幕とはガラリと雰囲気が異なるショー・パッショナブル『Gato Bonito!!』は、猫からイメージされる姿をドラマティックに描くラテン・ショー。しっぽを振り回したり、猫耳をつけたりと、可愛らしいイメージが続くかと思えば、ビシッとスーツ姿でカッコ良く決めたりと、気まぐれな猫のようにコロコロと場面が展開していく。望海風斗と真彩希帆と言えば、歌唱力に定評があるトップコンビだが、今回は歌だけではなく、ダンスでも観客を魅了している。クールで気まぐれな猫に翻弄されるように、魅力あふれる雪組生達に翻弄されてみてはいかがだろうか?

 

 

兵庫県・宝塚大劇場公演は7/9(月)まで上演中。東京公演は7/27(金)~9/2(日)東京宝塚劇場にて上演される。