5月17日(水)、大阪市内にてミュージカル『ファントム』の取材会が行われ、俳優の城田 優と女優のsaraが出席した。ミュージカル『ファントム』は、2004年に日本初演以来大ヒットの中、2019年には城田 優が主演・演出も手掛けるという挑戦を成し遂げ、2023年に待望の再演が決定。2023年版のミュージカル『ファントム』では、城田が主演・演出だけでなく、助演シャンドン伯爵役のWキャストも務め、前代未聞となる3刀流に挑むことでも話題に。
今回、そんな驚きの3刀流に挑戦する城田 優と、今年2月にミュージカル『ドリームガールズ』で活躍し、今ミュージカル界で大注目の女優saraが、ミュージカル『ファントム』への意気込みを語った。
2019年から2023年にかけてふたたびミュージカル『ファントム』を上演するにあたって、新型コロナウイルスの影響もあり演出に制限が出てしまう中で城田は、「演出が変わることに対しては前回以上に面白いアイデアを生み出せている。手ごたえはあるし、前回の作品を見ていた人は一味違う『ファントム』を体験できると思う。よりファンタジック、より幻想的な『ファントム』の世界にお連れできると思っている」と自信にあふれていた。
一方でsaraは「いよいよ始動するんだな、と、まずはうれしい。このチームの一員になり、自分の知らない自分に出会えること、みんなで『ファントム』を作りあげていくワクワク感がある。この物語は一生分くらい感情が動いて、お客様はより近くで感じられるので、たくさん感情を動かせられる演技がしたい」と笑顔を見せた。
クリスティーヌ役を演じるsaraに対して城田は「クリスティーヌは、歌・ダンス・芝居というミュージカルにおいて最も重要な、大きな3つの柱の難易度がとても高い役。その中でsaraさんはミュージカルでの基盤は持ちつつ、臨機応変で柔軟性があり、オーディションの時点で人柄・性格を見て、彼女なら安心して任せられると思った」と語った。
また、「クリスティーヌに必要な色があるなら白。白は何色にも染まることができ、彼女もまた様々な色に染まりながらも人間らしくまっすぐに生きている。そんな彼女の不器用なところを表現するうえでsaraさんがクリスティーヌという役にぴったり合うのではないかと思った」と、城田はsaraを評価していた。
2023年夏、ミュージカル『ファントム』は7月22日(土)より大阪・梅田芸術劇場で幕を開け、8月には東京でも上演される。saraの育った町でもある大阪公演から始まることについても二人は、「大好きな土地の梅田芸術劇場でスタートを切れることはとても感慨深い」と語るほど、大阪公演に特別な感情を抱いている様子。そんな大阪・梅田芸術劇場で生まれるミュージカル『ファントム』に期待は膨らむばかりだ。