【観劇レポート】宝塚歌劇 花組公演 ミュージカル 『MESSIAH(メサイア) −異聞・天草四郎−』/ショー・スペクタキュラー 『BEAUTIFUL GARDEN −百花繚乱−』に行ってきました!

7/13(金)、兵庫県・宝塚大劇場で開幕した宝塚歌劇 花組公演 ミュージカル『MESSIAH(メサイア) −異聞・天草四郎−』/ショー・スペクタキュラー『BEAUTIFUL GARDEN −百花繚乱−』にローチケ演劇部員(は)が、お邪魔してきました!

 

第一幕、『MESSIA −異聞・天草四郎−』は2018年7月に世界文化遺産に登録された九州・天草の地を舞台に、島原の乱の指導者として多くの伝説を残し、今もなお謎多き人物として異彩の魅力を放つ天草四郎時貞の姿を、新たな視点でドラマティックに描き出した作品。

数多くのキリシタンが隠れ住んでいた天草に流れ着いた一人の男…、自らの過去を多く語ろうとしないその男は、キリシタン大名として知られた小西行長の遺臣によって拾われ、四郎と名づけられた。周囲の人々に頑なな四郎は、やがて一人の娘との出会いを通じてキリシタンの教えを知ることになる。その頃、肥前島原藩主によるキリシタン弾圧と過酷な年貢の取り立てに、民衆たちの我慢は限界に達していた。天草、そして島原の人々の為、立ち上がることを決意する四郎。はたして彼は真の救世主(メサイア)となり得たのか、そして人々の心に何を残したのか……?

「教科書で習った天草四郎とは違う!」ひと目見たときからそう感じていた『MESSIAH(メサイア) −異聞・天草四郎−』のポスタービジュアル。初日を迎え、舞台上に現れた天草四郎は、野性味溢れる荒くれた井出立ちで、やはり教科書のイメージとはかけ離れた風貌だった。初めは見た目と同様に荒々しい四郎であったが、天草の人々の優しさや慈しみの心に触れることで、次第に慈悲の気持ちが芽生え、現状を変えていきたいと一揆を率いるようになる。そんな四郎の姿をトップスターとして花組を率い、人の心を惹きつける明日海りお が、持ち前のカリスマ性と抜群の演技力で魅せる。

仙名彩世 演じる流雨は、柚香光 演じる山田右衛門作(リノ)の絵のモデルをしている美しい女性。隠れキリシタンとして信仰を守り抜く流雨の芯の強さが、台詞だけでなく細やかな所作からも感じとれるのは、やはりこれまでさまざまな役柄を経験してきた仙名だからこそ。四郎の運命を変える女性を魅力的に演じ切っている。
また、通常ショーの際に使用する大階段を用いた大立ち回りにも注目だ。

 

 

第二幕、『BEAUTIFUL GARDEN −百花繚乱−』は、花の名前を歌い継ぐプロローグに始まり、TUBEやT.M.Revolutionといった耳なじみのあるJ-POPの楽曲や、花組男役によるアイドルグループ「花美男子」のライヴパフォーマンスなど、“比類なき美の宝庫・花組”の魅力が盛り沢山のショー。演出の野口幸作の「明日海りおの代表曲になれば」という想いが込められた「ETERNAL GARDEN TAKARAZUKA」は、まさに“永遠の花園・宝塚”を感じさせる美しく華麗なフィナーレナンバーだ。花園の映像の中で華やかに舞うデュエットダンスは、純粋無垢な雰囲気と大人の色気を併せ持つトップコンビの魅力をふんだんに盛り込んだナンバーとなっている。

 

兵庫公演は8/20(月)まで宝塚大劇場にて上演中、東京公演は9/7(金)から10/14(日)まで東京宝塚劇場にて上演される。

 

★この公演の8/12(日)15:00公演はローソンチケット貸切公演!貸切公演の模様も追ってレポート致します!