東京のシアタークリエや帝国劇場、全国の大劇場で例年上演を続けている、音楽朗読劇『VOICARION(ヴォイサリオン)』シリーズで原作・脚本・演出を手掛けている藤沢文翁。物語と音楽が互いを高め合い、観る者の心を揺さぶる、劇作家・藤沢文翁が創り出す作品は、かねてより「歌わないミュージカル」と評されてきた。
そんな藤沢文翁オリジナル作品の一つであり、東宝初の朗読劇として2012年に東京・シアタークリエで上演された『CROSS ROAD~悪魔のヴァイオリニスト パガニーニ~』。2022年にミュージカル化され、その壮大な世界観と、思わず口ずさみたくなる多彩でダイナミックな音楽で観客を魅了し大きな反響を呼んだオリジナルミュージカルが、約2年の時を経て、2024年4月~5月に東京・シアタークリエで待望の再演決定!東京公演に続いて5月には大阪・新歌舞伎座、福岡・博多座でも巡演され、各地の舞台で運命のメロディーを奏でる。
出演は、初演から引続き中川晃教が音楽の悪魔・アムドゥスキアス役を、その悪魔と血の契約を結んだヴァイオリニスト、ニコロ・パガニーニ役を、こちらも初演から続投する相葉裕樹が、今回初出演の木内健人とWキャストで務める。他にも、ジプシーの娘・アーシャ役を加藤梨里香と有沙 瞳がWキャストで演じ、ナポレオン皇帝の娘エリザ・ボナパルトには元榮菜摘、ヴァイオリン教師のコスタを坂元健児が務める。また、パガニーニに仕える執事・アルマンド役を演じるのは初演からの続投となる山寺宏一と、初演ではコスタ役を演じた畠中 洋がWキャストで務め、パガニーニの母・テレーザ役を春野寿美礼が演じ、再演も個性豊かなキャストが揃った。
東京公演は、2024年2月17日(土)より一般発売日開始。大阪・福岡公演のチケット詳細は、決まり次第ローチケ(webサイト)にてお知らせいたします。
STORY
19世紀はまさに音楽に魅了された時代だった。
数多の音楽家が誕生し、人々はその才能を愛で、その美しい調べに酔いしれ、音楽が世界を支配したその時代に突如として音楽史に登場し、音楽の世界を支配した漆黒のヴァイオリニストがいた。
ニコロ・パガニーニ。
彼には常にある噂がつきまとった。悪魔と契約し、魂と引き換えに音楽を手に入れた…と。
街外れの十字路で悪魔アムドゥスキアスと血の契約を結んだ彼は、100万曲の名曲の演奏と引き換えに、命をすり減らしてゆく事になる。
19世紀ヨーロッパの華麗なる音楽黄金期を舞台に、音楽を司る悪魔と悪魔のヴァイリニストと呼ばれた男が奏でるメロディーは、ヨーロッパをそして世界を熱狂させてゆく…。