ミュージカル『ベートーヴェン』初日前会見インタビューコメント到着!

12月9日(土)東京・日生劇場にて開幕したミュージカル『ベートーヴェン』。

日本初演の開幕に先立ち日生劇場にて会見が行われた。

本作は『エリザベート』『モーツァルト!』など日本ミュージカル界を代表する作品を手掛けるミヒャエル・クンツェとシルヴェスター・リーヴァイが構想10年以上の歳月をかけて、ベートーヴェンの謎に満ちた人物像とその生涯を描いた作品である。

キャストには井上芳雄、花總まり、海宝直人・小野田龍之介(Wキャスト)、木下晴香、渡辺大輔、実咲凛音、吉野圭吾、佐藤隆紀・坂元健児(Wキャスト)という豪華キャストを迎えた。

会見には脚本・歌詞のミヒャエル・クンツェ、音楽・編曲のシルヴェスター・ リーヴァイ 、主演井上芳雄、花總まりの豪華4名が登壇。

インタビューの中で「今まで沢山共演されてきた井上さんと花總さんですが、今回初の恋人関係。演じ方やお互いの印象で変わったことがあれば教えてください。」という質問に対し

井上「こんなにがっつり組むのは初めて。ご一緒できるのは楽しいしとても光栄です。花總さんはやっている役によって普段が変わる方。『エリザベート』をしている時はプライベートでも近寄りがたい印象があったけど、今回は親しみを込めて「はなちゃん」と呼べるようになるのではと思うくらい、近づいていると思います。」

花總「『モーツァルト!』では兄弟、『エリザベート』では黄泉の帝王だったので、やっと今回、人間らしいやりとりができます。今まで見たことない芳雄くんの表情ををやっと独り占めできるので、今回やっていて楽しいです。」

とお互い照れくさそうに語った。

また脚本と編曲を担当したリーヴァイ、クンツェには「制作期間が10年以上と途方もない制作。制作の苦労はありましたか。」という質問が投げかけられ

クンツェ「彼の人生すべてを語るのではなくて、彼の人生の困難を書いた。特に彼は聴力を失うという音楽家にとってこれ以上ない災難に直面しましたが、そこで人生最愛の人に出会います。その瞬間を語った作品です。」

リーヴァイ「ベートーヴェンが作曲したすべての楽曲を聴く事から始まりました。彼の音楽は歌う曲にする時音楽的にも適していました。この中で曲や音を選んだ基準は、あくまで自分自身の感情でしたが、その選び取った1音1音を調整しながら作品を仕上げていきました。選んだ1曲1曲はすべてストーリーがありますが、全てお話すると2~3週間かかってしまいます。(笑)」

と報道陣の笑いを誘いながら、制作の経緯や作中の音楽について語った。

そしてこれから来場するお客様へ向けてのメッセージでは

花總「ベートーヴェンの曲は凄く有名なものが沢山ありますし、今回の作品で新たに素敵な旋律を発見することも出来ます。そこも観に来てくださる人の1つの楽しみにしてほしいです。またベートーヴェンの曲がリーヴァイさんの手によってアレンジされて、私たちが歌う事も楽しんでいただけたらと思います。」

井上「2人が来日してくださったのは嬉しいですし。僕は初舞台『エリザベート』だったから2人から生まれたようなものなので、ここで共演できて嬉しいです。

僕は『モーツァルト!』にも出演させていただきましたが、『モーツァルト!』はリーヴァイさんのオリジナルの楽曲だったのに、『ベートーヴェン』は何故ベートーヴェンの曲を使おうと思ったのか、不思議でした。ですが今回のお話を聞いて、お2人は今もなお進化して、新しいチャレンジをし続けている中でこの作品が生まれたのだなと思いました。

稽古期間を重ねていよいよ初日ですが、ドイツ・ウィーンのお2人と、去年初演した韓国のチームと僕たち日本のチームで、色んな言葉が飛び交う国際的な稽古場だったし、だからこそ豊かなものが作れたのかなと思います。彼の音楽と生き様、2人の愛から感じていただける事が沢山あるのではないかと思います。

日本で12月と言えばベートーヴェンですよね。第9を年末に聞くのが日本のクラシックの定番です。ですので12月にふさわしい作品だと思います。年明けもありますがそれはそれで華やかな音楽でふさわしいと思いますので、ぜひこの新しいミュージカルを体験しにいらしていただけれればと思います。よろしくお願いいたします。」

と作品への期待と、見どころを語った。

日本初演の大注目作品であるミュージカル『ベートーヴェン』は12月29日(金)まで東京・日生劇場にて上演後、全国3都市とまわる予定だ。