2024年4月22日(月)からシアタークリエにてミュージカル『CROSS ROAD 〜悪魔のヴァイオリニストパガニーニ〜』が上演される。
シアタークリエ・帝国劇場・全国の大劇場で例年上演を続けている音楽朗読劇VOICARIONシリーズで原作・脚本・演出を手がけている藤沢文翁が作り出す作品は、かねてより「歌わないミュージカル」と評されてきた。
そんな藤沢オリジナル作品の1つであり、東宝初の朗読劇として2012年にシアタークリエで上演された『CROSS ROAD 〜悪魔のヴァイオリニスト パガニーニ〜』。2022年にミュージカルがされ、その壮大な世界観と多彩でダイナミックな音楽で観客を魅了し大きな反響を呼んだ。
それから約2年の時を経て、今回は演出も新たに再演を迎える。
パガニーニと契約し、彼の命と引き換えに天才的な演奏を叶える音楽の悪魔アムドゥスキアスは、圧倒的な歌唱力で観客を魅了する中川晃教が初演から引き続き演じる。音楽の才能はあるが天才ではないことに苦しむパガニーニを演じるのは、初演から同役を演じる相葉裕樹と、今回が本作初出演となる木内健人のWキャスト。他、加藤梨里香、有沙 瞳、元榮菜摘、坂元健児、山寺宏一、畠中 洋、春野寿美礼ら個性的で実力派の面々が作品を彩る。
今回は4月22日(月)の初日に向けて、日比谷シャンテで行われた公開囲み取材の写真とコメントをお届け!
▼コメント
ーーー挨拶と意気込み
中川 みなさま囲み取材にお集まりいただきありがとうございます。『CROSS ROAD』は2年前に初演を迎えた、シアタークリエでのオリジナルミュージカルです。今回2年の時を経て再び集結いたしました。この作品の持っている素晴らしさと、何よりもクリエが熱くさせるこの作品のエネルギーをしっかりと届けていきます。どうぞよろしくお願いいたします。
相葉 本日も場当たりが続くのですが、明日のゲネプロ、そして初日を迎えられることが本当に嬉しく思っております。ここまで1度出来たものを崩して、そしてもう1度積み上げ、ブラッシュアップして作ってきました。自信を持ってお届け出来ます。今回初めてご観劇される方も、2年前来られた方もお楽しみいただけると思いますので、ぜひ劇場に足をお運びください。どうぞよろしくお願いいたします。
木内 本当に素晴らしい脚本、音楽、素晴らしいキャスト、スタッフの皆さんのおかげでもうすぐ初日を迎えようをしております。恐らく初日が開いてからがスタートになるのだと思います。何よりWキャストの相葉くんと、初日が開いてしまうとしばらく会えないのでそれが寂しいのですが…とにかくカンパニー一同でこの作品を盛り上げていきますので、是非とも応援のほどよろしくお願いいたします。
ーーー(中川へ)Wキャストのパガニーニはそれぞれどんなパガニーニか教えてください。
中川 私はミュージカル『モーツァルト!』という作品でデビューしたのですが、その時井上芳雄さんとWキャストで、ヴォルフガング役を演じさせていただいた時に、演出の小池修一郎先生が「(私たち2人を)例えるなら白ワインか赤ワインだ」とおっしゃったんです。そのままを拝借しますと、木内さんが恐らく…白ワイン、相葉さんが赤ワインですね。
木内さんにはとてもフレッシュな白ワインを感じます。パガニーニは天才を超えて”悪魔的”ヴァイオリニスト賞賛された方だと思います。その内に秘めている重たいものを全力でアプローチしつつ、でもどこかフレッシュで爽やかな風も感じさせる。そんな白ワインです。相葉さんは初演から共に作り上げてきているので、熟成されていっている。だから赤ワインです。いかがでしょうか!(笑)
ーーー最後にご来場されるファンへ
中川 本日は短い時間でしたがありがとうございました。こうして公開でのご取材に沢山のかたがお越しくださったのが、この作品の背中を押してくれるような、そんな力を感じております。本当にありがとうございます。この日比谷シャンテの3階では『CROSS ROAD』のパネル展が開催されておりますが、このような場所が1つ中核となって、人の心を魅了してくのかなと思います。
またそう魅了出来るよう、カンパニーの1員としてアムドゥスキアス役を一生懸命に演じていきます。素晴らしいパガニーニのお2人や、集ったキャストのみなさんと最高のミュージカルをお届けします。
人は人なり のぞみもあるが 捨てゝ立つ瀬を 越えもする
「柔」美空ひばり
この歌詞にアムドゥスキアスとこの作品への意気込みを込めさせていただきます。邪心を捨てて挑みます。どうぞシアタークリエにお越しください。
▼囲み取材写真