☆東京公演迫る!☆ブロードウェイミュージカル「シカゴ」来日公演2024│大阪公演レポート到着!!マシュー・モリソンからのコメントも!

撮影/宮川舞子

東京公演の開幕が4月25日(木)に迫る、ブロードウェイミュージカル「シカゴ」来日公演2024。先日、4月18日(木)から始まった大阪・オリックス劇場での公演は、4月21日(日)に幕を閉じた。

日本で上演されるたびに、ミュージカルファンを熱狂の渦に巻き込んだ不朽の名作『CHICAGO』。しかし今回のブロードウェイ・キャストの来日公演は、飛び抜けてスペシャルだ。TVドラマ『glee/グリー』のシュースター先生ことマシュー・モリソンが、弁護士のビリー・フリンを演じる姿を、世界に先駆けて目撃できるのだから!

舞台は1920年代のシカゴ。不倫相手を射殺した人妻・ロキシーは、やはり妹と夫を殺害したダンサー・ヴェルマがいる監房に収監される。ここでヴェルマを中心とした女性たちが、それぞれの犯した罪を自己正当化たっぷりに歌う『監獄タンゴ』は、この舞台を象徴するような一曲だ。

無罪を狙うロキシーが弁護士を雇ったところで、お待ちかねのビリー・フリンが登場! 大きな羽を持ったダンサーたちに囲まれて「愛こそがすべて」みたいに歌い上げたその口で、法外なギャラを請求したり、メディアや法廷にバンバン嘘をつくなど、見事な悪徳ぶりを発揮する。従来のフリンが、いかにも胡散臭い雰囲気なのが多かったのに対し、マシュー版フリンは実にさわやかでエレガント。しかし言ってることはダーティ極まりないという、このギャップにしびれてしまう。

撮影/宮川舞子

ジャズを多用した名曲の数々、かすかな肩の動きすらドキッとするほど官能的な「フォッシー・スタイル」が随所で炸裂する振付は「これぞミュージカル!」 と言いたくなるほど楽しさの塊だ。その一方で、あらゆる犯罪を娯楽に変え、正義よりも金や名声を優先する登場人物たちのふるまいは、思わず眉をひそめるものばかり。でもそれをブラックユーモアあふれるセリフと歌詞、人の死すらとことんショーアップする突き抜けた演出で見せ切ってしまうのが、『CHICAGO』の唯一無二な点なのだ。

撮影/宮川舞子

日本公演に向けて、マシューは「日本はコンサートで何回も来ていますが、初めてキャラクターを演じる姿をお見せすることができます。しかもそれが大好きな『CHICAGO』なのは夢のようです。自分にとって近い存在であり、長年支えてもらった日本で演じられることをすごく特別に感じています。ドウモアリガトウ!」とメッセージを送ってくれた。

劇中では「50年も経てばすべてが変わる」という歌詞が出てくるのに反して、初演から50年近くを経てもなお、変わらず刺激と興奮を与え続ける『CHICAGO』。一生の記念になるのは確実なこの舞台を、お見逃しなく!

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